梅と鬼

身を切るような寒さが少し和らぎ、ようやく街中の梅の花も咲き始めました。

節分前から利用者の皆さんに壁面や吊るし飾りの為の梅の花を作っていただき、春を迎える準備が出来ました。

一輪ずつ「これでいいけ?」と職員に確認され、作る工程を覚えられると「次はどれな?」と意欲満々!出来上が

った梅花を飾り付けると「綺麗かぁ!春が来るな!」と皆さんのお顔も華やぎます。

梅の花が咲き、時を同じくして節分もやって来て梅の花を作り終えた皆さん、今度は節分の鬼飾りに挑戦。

赤鬼・青鬼・黄鬼、好みの色を選び【福笑い】のように顔のパーツを付けていきます。

本物の鬼に負けないくらい迫力のある顔や、目尻の下がったチョット気弱な感じの顔、どれも個性的な物ばかり、

台座に張り付けると床の間にでも置けそうな立派な飾り物が出来ました。

立春も過ぎ三寒四温で春ももうすぐ、今度は桜が楽しみですね。

絵馬

年が明け早くも半月が過ぎましたが、利用者の方々も、お正月は来客やご家族が帰省されたり手料理を

振舞ったり、楽しく忙しく過ごされたようです。

近年いこいの丘では、年頭の活動として感染症リスクを避けるため初詣には参りませんが、1年の目標や願いを

皆さんに絵馬にしたためていただき、掛け所に納めております。

今年も「何て書こうかな?」、「最近字を書いてないから漢字を忘れた」等と言いながら、失敗しないように

下書きをして、皆さん絵馬に真剣に向かい合っておられます。

一番の願いは健康、そしていつまでも元気でいこいの丘に通えること、仲間の利用者さんと楽しく過ごすこと、

とてもシンプルなお願いばかりで、皆さん達観されているんだなと敬服してしまいます。

色々な活動に前向きに取り組まれ、四季の移ろいや自然に関心を持ち、笑顔を絶やさずそして食欲旺盛、いずれの

方もきっと目標達成ですね!

今年も元気でご来所をお待ちしております。

クリスマス

一年の締め括りイベント、【クリスマス会】を行いました。

12月初旬から少しずつ部屋を飾り付け、気分も盛り上がって来たところで今年は24日のイブが土曜日となり、

イブを盛大に祝う日本人にとっては良いタイミングでした。

普段顔を合わすことの無い方々も一堂に会し、初対面でも昔話で意気投合したり、「クリスマスって本当は25日

なんだよ」と説明されたり、もうすぐ来る正月話に花を咲かせていました。

昼食はチョットお祝い気分の【お赤飯】でしたが、「ワァー、あづきご飯大好き!」と多くの方が喜ばれ、

皆さん米粒一つ残さず完食され天晴な食欲、お元気なはずです!

お昼寝の後はゲーム大会。今回は少し前まで世界的に盛り上がった【サッカーワールドカップ】熱にあやかり、

【座ったままサッカー、いこいの丘カップ】(長い!)、ネーミングの割りに極小規模ですが…

内容は、利用者さんが2列になって向かい合い、両端に設えた敵陣のゴール(箱)に棒を使ってボールを入れる、

というシンプルなゲーム。

サッカーですが足は使わず棒でボールをコントロール、入りそうで入らないもどかしさからか、時々足も出て

きます。【ハンド】ではないので、まぁOKです。

3ポイント先取で勝ちとしましたが、おやつの時間が迫っても2対2のタイスコアで勝負がつかず、

PK戦で決着を付けることに。結果は8人中お一人だけがゴールを決め、その方のチームの優勝!

真剣勝負で悲鳴に近い歓声のなか、皆さんの反応の良さや俊敏性に感心しました。

かなり息も上がり体力も消耗した様子に、サンタから手作りケーキとお茶が配られ栄養補給をしていただき

ましたが、これ又アッという間に完食!そして記念撮影をしてお開きとなりました。

皆さんお疲れさまでした!今年もあと僅か、どうぞ穏やかで良いお正月をお迎えください。

ハロウィン

10月のお祭り(?)と言えば【ハロウィン】、この数年いこいの丘でも飾り付けや仮装をして皆さんに楽しんでいただいていま

す。

しかし高齢の方々にはクリスマス程馴染みが無い為か、チョット不気味な仮装に固まってしまったり、怖がらせてしまうことも

あったり…(ごめんなさい)

それでも『怖・可笑しい』で笑っていただけて何よりです!

今年は放デイの子供たちの訪問はありませんでしたが、利用者さんと職員でゲームに興じ、中には勝負となると「負けるものか!」

とフライング気味の方もいたり、やはり普段より大勢で順位を競うと盛り上がり方も格別でした。

いつもより気合の入り方も違い、皆さん空腹と少々お疲れになったようで、おやつもアッという間にペロリ!食欲は健康の証、

ゲーム中の動作といい皆さんお元気で何よりです!

来年は「ハロウィンって何??」と思われないよう、前もって説明いたしますね。来年も楽しみましょう!!

 

 

十三夜

いこいの丘の最新壁面飾りは『十三夜の月』。

当初の予定は『十五夜』でしたが、メインの【月】に負けないくらいビッグな【ツインズのうさぎ】。

その制作工程は新聞紙を小さく丸め花紙で覆い、それをうさぎの形に埋め込んで行くのですが、

1羽の形を作るのに100個以上を要します。

その新聞玉作りは地味な作業で、皆さん来る日も来る日も『切っては丸め』を続けてくださったのですが、

さすがに2羽分ともなると【十五夜】には間に合わずタイムオーバー・・・

タイムスケジュールを間違えた職員のせいですね。。すみませんでした。

でも大丈夫!日本独自の【十三夜】には間に合います。

どうにかうさぎを完成させ、もう一つ月見に欠かせないススキ作りは幾分楽な作業。皆さんの気分転換にもなった

ようで、何年か前に作ったことを覚えておられる方は「前にも作ったな」と手際よく麻紐のよりを解いていきま

す。素晴らしい記憶力ですね!!

月・うさぎ・ススキ・少し時季を逸した彼岸花・全てのパーツが出来上がり、最後に団子もお供えして

【十三夜】の大作が完成!!

皆さんの地道な努力に感謝です!大変だった分、完成品をご覧になって「ワァ~綺麗かァ、良いのが出来た!」と

喜ばれる方や、「旨そうな団子、食べたい・・」と『花より団子』のNさん。

食欲の秋ですね、団子でも食べ少し休養して英気を養ったら、皆さん次の作品に取り掛かりますか!

誕生日

長かった夏も先日の超ド級台風を境に、朝晩涼しさを感じるようになりました。

9月になるといこいの丘では誕生日を迎えられる方が数名いらっしゃり、90歳が目の前という方々です。

足腰の痛みは訴えるものの、未だに畑作業をされたり山に入っていこいの丘の為に彼岸花を採って来てくださった

り、頭も身体もすこぶるお元気です!

たまにご自分の誕生日を忘れている方もいらっしゃるのですが、この方々はきちんと覚えておられ、

9月に入るとそれとな~く誕生日アピールをされてこられます。(笑)

大丈夫、職員一同ちゃんと覚えていますよ!

メッセージカードを作ってミニケーキでお祝いさせていただくと、ナントそのお返しにとご自慢のハーモニカ演

奏を披露してくださり、この日の為久しぶりに練習されたそうで、懐かしい音色を聴かせていただきました。

日頃とても【物を大事】にされる方で、小学校の頃のハーモニカだという事ですが、付属のケースに入れられ

80年近く経ったと思えないほど状態の良い物でした。

音楽に触れ感性を養ったり、物を大事にすること、どちらも見習いたいですね。

ハーモニカの演奏は脳の活性化や、腹式呼吸で健康効果を期待できるそうなので、これからも続けて、又聴かせて

くださいね。来年はレパートリーは増えているでしょうか?!

 

七夕

7月前から梅雨明けし、途端に猛暑、そして台風襲来と今年の気象は「何をそんなに急ぐのか?」と思うほど

記憶にない慌ただしさ。

いこいの丘でも追い立てられるように梅雨空の飾り付けをしたり、それにゆっくり浸る暇もなく七夕の飾り付けの始まり、

今年もAさんに笹竹の選択していただき、飾り映えする枝振りの笹が届きました。

早速皆さんで飾り物の作成開始。

最近ご利用者開始された最高齢の方もとっても協力的で、アッという間にお願いした飾りがテーブルの上に積み上げられていき、

その方の記憶力と身体能力には目を見張り頭が下がります。我々もこんな【スーパーご長寿】になれるでしょうか・・・?

その他の方々の協力もあり、見る見る華やかな七夕飾りが出来、今度は皆さんの願い事を書いた短冊を結びます。

今年もやはり「健康祈願」が殆どでしたが、こうして又一緒に七夕を迎えているという事は、昨年の皆さんの願いは

叶ったという事ですね!良かった良かった!

職員の願いは【来年も又ご一緒に七夕を迎えられること】、皆さん元気で夏を乗り越えましょう!

 

 

紫陽花

とうとう九州南部が梅雨入りしました。

梅雨になって良い事は紫陽花が綺麗になることぐらいですかね・・・

鬱陶しい日々が続くと思うと気が滅入りますが、いこいの丘の利用者さんたちは雨でも恨み言ひとつ言わず、

その【梅雨】を何とか綺麗に華やかに表現しようと、【紫陽花】の壁面作りに精を出されます。

時間をかけて小さな花びら一つ一つを折り、幾つも重ね合わせて漸く一輪の花が出来上がります。

皆さん集中しているせいか、作業が終わると「フゥ~・・」と大きく息を吐き、肩をトントン、腰をトントン。

さすがにお昼寝の時は皆さんよくお休みになっておられます。

毎日頑張って下さったお蔭で、本物と遜色ない大きな株の紫陽花が出来上がりました。

本当にお疲れさまでした。

こちら本物

こちら作品

梅雨が明ければ夏本番がやってきます。雨にもかんかん照りにも負けないよう、よく食べよく眠りで体力を養って

おきましょう!

次は【七夕】が待ってますね!

 

クッキング(いちご大福)

クッキング第2弾、『イチゴ大福』。

いこいの丘の利用者さんは揃って甘党、和洋問わずお菓子が大好きです。

午前の活動時間中から「何か甘い物が食べたいねぇ」という言葉が聞かれるほど、昼食は残してもおやつは残さず、

どんな物でも喜んでくださるので我々もお出しする甲斐があります。

今日はその『甘い物』と、これまた大好きな『イチゴ』のダブルパワー、皆さんの喜ぶ顔が想像できます。

午睡後に皆さんでテーブルを囲み、一人分の『あんこ』を計量したり、そのあんこでイチゴを包んだり、

皆さん慎重にご自分のおやつ作りに取り組みます。そして手に十分に粉をつけて軟らかい皮で更に包みます。

工程としてはこれだけですが、あんこも皮もベタベタと思うに任せず、口数少なに苦戦の様子・・・

でも皮が破れたり、あんこがはみ出したりすることも無く、皆さん上手に出来上がりました(それなりに・・)

そして仕上がりに「出来たぁ~、これでいいの?!」と安堵の声。

「上手上手!ご自分のだからOKです!」自分で作れば美味しさも一入。さっきまでの表情が嘘のように笑顔で完食(早い!)

以前も作ったことがあり、今回で2回目。それをきちんと覚えておられる方もいました。

3回目はあるかな?

クッキング(梅シロップ)

半年ぶりのクッキング、今回は利用者のAさんから『青梅』をいただいたので『梅シロップ』を作ることにしました。

Aさんのご自宅には多数の梅の木があり、早春の頃になると一面に白梅が咲き誇り、「もうすぐ春が来る」と心が和みます。

そしてたわわに実った梅の実を、いこいの丘にお裾分けくださるとの事で早速職員が梅拾いに。

Aさんが「あそこを叩いてごらん」と何か所も狙いどころを教えてくださり、木の下で拾う職員に当たってもひたすら叩く叩く!!

抱えきれないほどの実を頂き、今年も有難く他の利用者さんと共にシロップ作りをさせていただきました。

 

これまで何度か頂戴しているので3~4年物のシロップもあり、皆さんそのジュースが大好き!

今回も何年か後を楽しみにせっせと梅のお掃除や穴あけを手伝ってくださり、「うちはなぁ、こうして~して」と

皆さんご自分の作り方を教えてくださったりと、活き活き話に花が咲きます。

楽しさも手伝ってアっという間に作業も終わり、お礼に美味しく漬かった梅の実を召し上がっていただくと

「ン~酸っぱい!でも美味しい!!」と笑顔倍増。

さて今日の成果は何年後に味わえるでしょうね?(本当は数ヶ月で食べられるのですが・・)

皆さんそれまで元気で長生きしてくださいね(笑)