ペアレント・プログラム

 

R6.7.13より、今年度もペアレント・プログラムを開始いたしました!

ペアレント・プログラムでは、子育てに関する悩みや体験等を参加者の方同士で共有しながら、楽しく子育てに関するヒントやコツを一緒にみつけていくことを目標に取り組むプログラムです!

ワークを通し、自分自身を知ったり、子どもたちに合った子育ての方法を一緒に見つけたりできるようにサポートさせていただきたいと思います!(原﨑)

そら 感触あそび

 

今回は、握ったり押したりして形状の変化を楽しむことをねらいとして寒天を使った感触あそびを行いました。

いざ感触あそびを始めると,中には、触ることが苦手な子どももいましたが,楽しそうに触っていました。始めは,自由に触る時間を設け,両手で思いっきり握ったり,大きな塊に指で穴を空けたりしました。中には,細かく崩れた寒天を自分の手に掛けて楽しむ子どももいて,各々の楽しみ方で取り組むことができていました。その後,あそびを通して食事動作を確認できるようスプーンとコップを提供すると,スプーンで寒天を細かくしたりコップに移したりして遊ぶことができていました。スプーンがあると寒天の感触が苦手な子どもでも遊ぶことができ,コップが溢れるくらいに注いでいました。

         

にじ 絵カードによるコミュニケーション支援

にじグループでは4月より絵カード交換式コミュニケーションシステム(PECS®)によるコミュニケーションの支援に取り組んでいます。子ども達はゲーム感覚で取り組んでいるのか絵カード使用の受け入れはとても良く、対支援者だけでなく子ども同士のコミュニケーションにおいても活用している姿が見られています。

〇絵カードを使う事による効果と子ども達の変化

  • 自分の要求が相手に伝わったかどうかを視覚的に確認できているため、子ども達の安心に繋がり、大声でまくしたてる場面が減った。

例:絵カード導入前は、ドアを開けて欲しい時に大声を出しながらドアをガタガタしている場面が良く見られました。ドアに「あけて」のカードを貼っていつでも使えるようにした事でにこやかにカードを渡し、穏やかに中に入る事ができるようになりました。発語のあるお子さんは自然に「あけて」といつの間にか言葉で言えるようになっています。

  • 落ち着いたコミュニケーションの経験ができている。

  • 言いたいことがしっかり伝わると子ども同士でのやり取りが優しくなり、譲り合える場面が増えた。

 言葉でのコミュニケーションができるお子さんでも、欲しい物がある時は大声でまくしたてたり、支援者がクローゼットを開けた隙に強行突破を試みる姿がよく見られました。また、子ども達同士でも黙って取り上げてしまう場面が多かったです。そのため、他のお子さんが近付いてくると何かを言う前に警戒してしまい、コミュニケーションが始まらない事も多々ありました。絵カードを使って要求を伝えると、相手がカードを受け取る事で相手に伝わったことが目で見てわかります。また、相手も要求内容がはっきりわかることで安心したのか、言葉で伝えた時よりも使っている物を貸してくれたり譲ってくれる事が増えました。

  • Noを伝えるのが上手になった。

 PECS®を導入する前は、使っている物を貸したくない時、「貸して」と言われると、多くの子が目をそらして黙って逃げる事が多かったです。また、嫌な事をされた時は、ひたすら支援者に目で訴えるか泣き寝入りするか、手が出そうになる、がよくある姿でした。「いいえ」や「ごめんね」のカードで断ったり、「やめて」のカードで嫌な事を伝えたりを練習しています。お友達が嫌な思いをしているのを見て「やめてって言うんだよ。」と教えてあげる姿もみられています。また「まって」のカードを使う事で貸す側が気持ちの整理をし、しばらくすると使っていた物を渡してあげる姿も見られています。

  • 支援者の気を引こうとする行動が減った。

 4月当初は支援者の顔色をうかがいながらわざといたずらをするお子さんが多数見られました。絵カードの使い方を覚えるにつれて、頻回に支援者に絵カードを持ってくるお子さんが現れました。そのようなお子さんは、にじグループの部屋に置いてあるブックの中をいつもチェックし、追加した新しい絵カードを教える前ににいち早く気が付いていました。絵カードを渡すことで確実にコミュニケーションが取れることに気が付き、気引き行動をする代わりに絵カードを渡すことで支援者とコミュニケーションを取ろうとしていたのだと思います。

 

  •  発語のないお子さんが自分の思いが通じる経験をたくさんすることで自信がついた。

 4月当初は不安そうに支援者にくっついていたり、自分の思いを察してもらえるまでひたすら黙って動かずに待つ子が複数見られました。そのお子さんが求めているであろう内容の絵カードを用意し、自分で渡すことで伝わる経験を積んだところ、自らアクションを起こすことが増えました。結果的に支援者にくっついて回る時間が減り、自立して遊んだりお当番やお手伝い、お友達との関わりにおいて自分の思いを伝えたり、役割を果たそうとする姿がよく見られるようになっています。

 

よく、絵カードを使う事で話すことをやめてしまうのではないか、発語に悪影響ではないかという声を聞きますが、にじグループでの実践による子ども達の変化はその真逆だと感じています。言葉を話す事はできるけど、なんて言ったらいいのかわからない、伝える自信がないお子さんは自分から絵カードを使おうとします。絵カードで自分の言いたいことが視覚的に組み立てられ、相手に渡すことで視覚的に伝わった安心感が得られるという経験を積んで行くと、同じような場面でいつの間にか絵カードを必要とせずに言葉で自分の思いを伝えている姿が見られています。支援者の方からは一切「絵カードをやめなさい」という事は言いません。」絵カードによるコミュニケーションというスモールステップを入れる事で、子ども自身が自信を持った時に同じような場面で自ら絵カードを卒業し、思いを伝えられるようになるのだと考えています。

 

にじグループの子が自信を持って人に思いを伝えられる場面が増え、子ども達の笑顔につながる様にこれからも絵カード交換式コミュニケーションシステムを活用していきます。

親子療育

高砂発達支援センターでは、6月に保護者の方に日頃の様子を知っていただくことや、保護者同士の交流を深めていただくこと等を目的に、4つのクラス毎にそれぞれ別の日程で「親子療育」を行いました。前半は、日頃の遊びや活動の様子をマジックミラー越しに見学していただき、後半は保護者の方にも活動に参加していただきました。いつもはいないお家の方が登場すると、びっくりした様子を見せる子、嬉しくて抱きついている子と、反応も様々でかわいいです。製作遊びや、真似っこ・ふれあい遊び、お買い物ごっこなどセンターでの遊びや活動に一緒に参加していただきました。お家の方と一緒に遊べて、子どもたちもとても嬉しそうでした!お忙しい中、ご参加いただいた保護者の皆さま、ありがとうございました。年度の後半にも、また今回とは違う曜日で、親子療育を予定しています。(西森)

 

 

【放デイ】七夕

7月6日(土)に七夕の活動を行いました。午前中は『七夕』についての事前学習や笹の飾り付け、午後は短冊づくりを行いました。
事前学習では、イラストや絵本を使いながら「♪ささのはさ~らさら~♪」と歌を歌ったり、「天の川でしょ!知ってるよ!」と教えてくれたり意欲的に取り組む姿を見せてくれました。

飾り付けでは、一人一人はさみやのり等を使用しながら集中して取り組んでくれ、すてきな笹が完成しました。「みてみて~ここは私がしたの!」と嬉しそうに伝えてくれる利用者もいましたよ。

短冊づくりでは、各自思い思いの願いを書き、「叶いますように・・・」とお祈りしながら笹へ付けていました。

今後も季節に応じた雰囲気を楽しめるよう環境づくりや活動の提供を行っていきます。