そら 輪投げ

今回そらグループでは,対象の物を認識したり複数の動作を連動させたりすることを目的として輪投げを行いました。まずは,フラフープを両手で持って青色のマットの上に乗るように投げました。

フラフープを見せ「何の形?」と尋ねると「まる!」と子どもたち。形の認識は確実にできている様子です。ガムテープを目印に立ち,職員とフープを両手で下から握って腕を開き,元気に「そーれ!」と投げる子どもたち。

背丈の半分以上のフープを横向きに保持するだけでも大変ですが,見事にマットに着地させることができました。次に,ペットボトルを的にフープを投げました。ペットボトルは空なので少し当たると倒れてしまいます。投げ方を確認しながら近くにある的で数回練習し,成功すると少しペットボトルを離して挑戦です。練習でコツをつかんだのか,離れたペットボトルでも力を加減し的にフープを掛けることができました。

最後は,新聞紙で作った小さい輪を机の上の的に掛かるように投げました。

お手本は片手でしたが,両手で投げる子や片手を机について慎重に掛ける子など,それぞれに的に掛けようとする意識が感じられました。職員と一緒に輪を握って「えい!」,「あ!できた!」と職員とタッチで喜ぶ子供たちでした。

今回の輪投げでは,目印から前に出ない,輪を下から握る,腕を開いて輪を持つ,的を確認する,輪を押し出す,手を離す,とたくさんの動作を使いました。的に集中し前に出てしまう子や足に集中し投げる力が弱くなる子もいましたが,「~しながら○○する。」といった異なる動作が一緒にできるようになると,食器の乗ったお盆を安定して運べたり三輪車に乗れたりなど,できることの幅が広がっていきます。

これからも輪投げだけでなく物を持っての平均台やボールあそびなどを通して「~しながら○○する。」動作の経験ができる活動を行っていきます。(綾織)

放デイ バランス

体幹バランスを整えることで,運動能力の向上や一定の姿勢を維持しようとする働きに繋がります。今回は,巧技台や竹ぽっくりを使用して身体全体の使い方を確認することができました。最初の巧技台では,一人ずつはしごやビームの上を両手でバランスを図りながら取り組みました。「これくらい簡単。」とスイスイと進んだり「難しいな。」と職員と手を繋ぎながらゆっくりと進んだりするなど,様々な反応がみられました。次はお盆にボールを乗せ,同じコースに挑戦しました。ボールを落とさないように慎重に歩きながら,「さっきより難しい。」と最初の時とは全く違う反応がみられました。

竹ぽっくりでは,足裏の刺激や手足の協調性を養うことができます。初めて挑戦する子どももいましたが,手本を見せると意欲的に挑戦する様子がみられました。手と足を上手く連動させないと前に進むことは難しいですが,慣れてくるとスムーズに動くことができていました。今後も体幹を意識した活動を行い,運動面以外にも学習面の意欲や自己抑制力の向上に繋がるように支援していきます。(石坂)

そら 風船あそび

3色の風船を使い,色分けゲームをしました。まず,色の違いを確認するまえに1つずつ「これは何色かな?」と尋ねると,「ピンク!」「水色!」と自信を持って答えることができ,ゲームが待ちきれない程でした。始める前に「この袋はピンクだよ。」,「どこに風船が落ちているかな。」と伝えながら職員が手本を見せることで,同じ色を集めることや全ての風船を入れることが理解しやすくなります。

今回は,お友達と一緒に遊ぶ楽しさも感じられるように2人1組となって取り組みました。お友達の名前を知ったりハイタッチでふれあったりすることで自然と相手への意識がめばえます。「よーい,スタート。」の合図で,風船めがけて進み,色を確認します。風船は,とても軽いため,走って近付くと風が起きて遠くに飛んでしまったり,思わず手から滑り落ちてしまったりするため“そっと動くこと”,“持つ力を調整すること”が必要です。遊ぶ中で自然に気付くことができ,一旦立ち止まったり,前かがみになりながら両手でそっと持ち上げたりと工夫することができました。風船の色分けは,違う色の袋に入れる姿もありましたが,職員と一緒に異なる2色の風船を並べて確認すると,違うことに気付き,どの袋に入れるのか自分たちで探していました。

椅子に座って順番を待つ子どもたちからは,「がんばれー!」と応援する声があがり,お友達を意識することができました。お友達と関わる姿が増えてきたそらグループの子どもたち。それぞれの小さな成長に日々,立ち会うことができることは,私たちにとって大きな喜びです。気持ちを伝えることが難しいときもありますが,自分の気持ちに気付いたり伝える手段を知ったりする大切な場面であるため,1つずつ丁寧にやり取りしていきたいと思います。

肌寒く感じる時期を迎え,体調を崩しやすくなります。インフルエンザなど感染症流行の兆しも見えるため,たっぷり遊んだあとは,栄養,睡眠の充足も心掛けたいですね。(春田)

誕生会

誕生会

めばえでは,誕生月のお友達をみんなでお祝いする経験と,みんなからお祝いされる経験ができるように,毎月お誕生会を開いています。9月は4人のお友達をお祝いし,ご家族にも来ていただきました。お誕生会では,毎回職員が出し物を披露するといったお楽しみの時間があります。今回は,様々な楽器を使って演奏し,何の曲かを当てる音楽クイズをしました。

音楽が流れると…自然と口ずさんだり,手を叩いたりと一緒にリズムにのりながら答える子ども達でした。そして最後に,みんなの大好きな歌を職員がトロンボーンとフルートで演奏しました。普段聞き慣れない音にびっくりする子ども達でしたが,すぐに音楽に合わせて歌を歌ったり,踊ったり,とても楽しそうでした。お楽しみが終わった後,誕生日のお友達はプレゼントでお誕生カードをみんなの前でもらいました。

少し恥ずかしそうにしながらも嬉しそうに受け取る姿が可愛らしかったです。また,お母さんや職員からお祝いのメッセージをもらい,とても嬉しそうでした。

そして,誕生会がある日のおやつは,みんなが楽しみにしている苺のロールケーキです。

おやつの時にもう一度お祝いの歌を歌い,みんなで食べます。一緒に食べるケーキは,より一層美味しく,素敵な笑顔を見せる子ども達でした。これからも,子ども達のお誕生日をみんなでお祝いし,嬉しい気持ち,相手を祝福する気持ちなどたくさんのことを経験して成長することを願っています。(二見)

にじ 社会体験(買い物)

本日,にじグループの子どもたちは社会体験でミスタードーナツへ買い物に行きました。買い物を通して,約束事を守ることや他者とのやり取りの大切さを学ぶことがねらいです。朝,めばえに来たときから「今日,ドーナツだよね!」,「楽しみ!」とわくわくした様子の子どもたち。行きのバスの中では,写真やイラストを提示しながら買い物の流れや約束事の確認を行いました。

お店に到着すると,約束事の1つである“職員と手を繋ぐ”をしっかりと守ってお店の中に入ることができました。また,店員さんに元気よく「こんにちは!」と挨拶することができました。

たくさんのドーナツの中から好きなドーナツを1つ選ぶと,トングでドーナツを挟みトレイに乗せることができました。

お会計の際は,緊張した様子が見られましたが,「これください。」,「ありがとうございました。」と元気よく伝え,お金を渡すことができました。店員さんから袋に包まれたドーナツを受け取った子どもたちは,大事そうに持っていました。

買ったドーナツは,おやつの時間に食べました。自分で買ったドーナツは,いつも以上に美味しかったことと思います。今後も,活動を通して様々なことを経験できるよう工夫していきます♪(工藤)

にじ すごろく

9月19日,にじグループでは“すごろく”に取り組みました。サイコロを振って出た数分のマスを進む通常のルールに加えて,止まったマスのお題に挑戦するルールを組み合わせて行いました。教室に“すたーと”から“ごーる”まで並べられたマスを見て「これ,知っているよ。」,「すごろくだよね。」と,今から始まるすごろくにワクワク感が溢れる様子がみられました。

 

さっそくすごろくに取り組み,サイコロを振って出た数を確認すると「1だった。」,「3だ!」と,元気よく出た数字を教えてくれました。次に,出た数分のマスを進み,止まった場所のお題を確認します。今回のお題では,見る力や自己表現の力,状況を判断する力を養うことができるように“まちがいさがし”や“自己紹介”,“イラストクイズ”などの課題を設定しました。

止まったマスのお題を見ると,声に出して読んだり1人では難しい問題には友達と考えたりしながら,1つ1つの課題を一生懸命にクリアしていく姿がみられました。また,クリアしたお題のマスを裏返すことでマスの色が,水色から黄色に変わります。全員がゴールした後,辿ってきたマスを見ると,たくさんのマスが黄色になっていることに気付き「黄色がたくさんあるね。」,「これ全部クリアしたの?」と嬉しそうな表情がみられました。自分で頑張ってきたことが,目で見て分かると達成感を感じたり自信や意欲にも繋がったりします。今後も,子どもたちとたくさんの遊びを通して“楽しい”や“難しい”といった色々な感情を共有しながら,共に成長していくことができるような遊びを考えていきます。(網谷)

そら 生活体験(食具の使い方)

本日の生活体験では,スプーンやお箸など食具の使い方に繋がる活動を行いました。今回は,普段使用しているエジソン箸を使って練習をしました。お箸は親指,人差し指,中指の3本の指を使って操作しますが,薬指や小指が伸びてしまうことで操作が難しい場合があります。その際には,小さく丸めたティッシュなどを薬指と小指で握りながら行うと操作しやすくなります。子どもたちは,大きめに切ったスポンジを挟んだり離したりを繰り返すことで,お箸の開閉動作や食材をつまむ動作をイメージしながら取り組んでいました。

次に,利き手以外の手を使う練習として,サイコロを入れたお椀を両手で持ちお椀の中でサイコロを転がす練習をしました。手首をしっかり動かせるようになるとスプーンやお箸を口元に運ぶ動作がしやすくなります。また,利き手の捕助として,食材をすくいやすいように食器を動かすこともできるようになります。このような動きを,まず両手からスタートして,慣れてきたら次は片手で,と子どもたちそれぞれのペースに合わせて段階的に進めていきます。

 

普段は,あそびの中にこのような動きを取り入れて行いますが,今回は個別でじっくり行うことで子どもたちも集中して取り組むことができていました。これからも,日々の活動を重ねていくことで日常生活へ反映させていけるよう努めていきます。(平川)

放課後デイ 社会体験(買い物)

本日の社会体験では,ミスタードーナツに出掛けました。事前学習では,「走らない,大声を出さない,順番を守る」と公共の場においての約束事を確認することができました。

お店に着くとたくさんのドーナツに目を輝かせる子どもたち。事前に写真で見たドーナツだけではなく期間限定のハロウィン仕様のドーナツもあり,どれにしようか迷っている様子でした。

 

好きなドーナツが決まると,トングを使って慎重にトレーに乗せました。少し高い位置にあったり,掴みにくい形のドーナツがあったりしましたが,上手にトングを使用することができました。レジでは少し緊張している様子でしたが,お店の方にしっかりと挨拶をして,職員と一緒にお金の計算をしながら代金を支払うことができました。紙袋に入れてもらうととても嬉しそうな表情が多く見られ,大事に持ち帰りました。

買ったドーナツは給食後にめばえで食べたり,お家の方々にお土産として持って帰ったりしました。食べる際には「おいしいね。違うのも買いたいな。」との声も聞かれ,おいしそうな表情で食べていました。今後も,様々な場所で社会体験を実施する予定です。

ミスタードーナツピュアタウン武岡店の皆さま,御協力ありがとうございました。 (下川)

ほし 朝の会

めばえの一日は子どもたちの元気な「おはようございます!」の声から始まります。今回は,毎朝取り組んでいる朝の会の様子をお伝えします。

まずは椅子に座り「お手々はお膝にピッ。」の合図で背筋を伸ばした姿勢をとります。子どもたちにとっては,最初から「正しい姿勢」や「ちゃんと座る」という言葉を理解し行動に移すことは難しいため,「お尻ペッタン」や「背中ピッ」など,身体の具体的な部分や擬音語を交えて伝えることで,イメージし易いようにします。

格好良い姿勢で朝の歌をうたった後は,一日の流れを確認します。めばえでは,見通しを持って活動に取り組めるようイラストの入った流れ表を使用して順番を確認しています。「今日の活動は?」,「おやつは何?」と意欲的に参加する子どもたちです。一日の流れに変更がある日も,この流れ表を見ることで安心して過ごすことができます。流れ表を提示しながら職員が「ご飯の後は?」と尋ねると,「歯磨き!」と答えたりゴシゴシと磨く真似をしたり,それぞれが自分なりの表現で質問に答えることができます。

次に,職員の呼名に応じ元気良く返事をします。「はーい。」と大きな声で答えたり少し恥ずかしそうに挙手をしたり,その日によって様々な姿を見せる子どもたちです。呼名に対して応答するという経験を通してコミュニケーションに繋がるよう,目を合わせたりスキンシップをとったりすることを心掛けています。

全員の返事が終わると,皆で一緒に人数を確認します。「5と1で6人です。」と職員が伝えると,手で上手に数字を作る子どもたちです。1から10までの数唱も上手になってきており,朝の会や絵本を読む時,便座に座る時など様々な場面を通して数に親しむきっかけ作りをしています。

最後は,一日頑張れるよう皆で「えいえいおー。」をして活動が始まります。

子どもたちにとって,着座することや集中しながら話を聞くことはまだ難しい面もありますが,毎日の積み重ねによって落ち着いて座ることができるようになってきています。また,流れも定着してきており子どもたちだけで朝の会ごっこをするなど,微笑ましい光景もよく見られます。今後も毎日の継続によって様々な力を身に付けられるよう,朝の会などの集団活動に取り組んでいきます。(坂元)

 

そら 朝の準備

今回は,子どもたちがめばえに来て最初に取り組む「朝の準備」について,ご紹介します。お友達や職員と言葉やハイタッチであいさつした後は,靴を片付けます。毎朝,職員と手順を確認しながら取り組んでいる子どもたち。自分でマジックテープを外したり靴箱に入れたりと1人でできる部分が増えています。

次に,荷物を整理します。鞄から連絡帳,歯ブラシを取り出し,決められたかごに入れます。入口から近い位置に机を設置することで,すぐに準備ができるよう工夫しています。

写真カードがあることで,何をどこに出すのか視覚的に分かり易くしています。「朝の準備」には,鞄のファスナーを開け,取り出す荷物を確認し,取り出して所定の場所に片付ける・・・などたくさんの手順があります。「連絡帳持ってきたかな。」「カードを見てね,ここに出すよ。」など1つずつ声を掛けたり職員が道具を予め揃えて,一緒に確認したりすることで,個々のペースを保ちながら最後まで準備できるようにしています。

また,「タオル」「オムツ」「パンツ」と取り出し,排泄の準備をします。毎朝,継続することで,手順に沿って最後まで準備できるようになってきました。

身の周りのことが自分でできることは,大切な発達の基盤です。意欲的に取り組むことができるようになるには,子ども自身が「自分でやってみたい。」という気持ちになるような環境が必要です。今後も意欲が高まるような環境設定を工夫していきます。

さて,暑かった夏も終わり,だんだんと過ごしやすい季節になります。引き続き体調に気をつけながら,楽しい活動にたくさん取り組みたいと思います。(春田)