家族通所「発表会」

令和元年度の発表会が開催されました。

「にじ」「そら」「ほし」それぞれのグループ子どもたちが,ダンスや劇,制作などの演目に一生懸命取り組みました。

 

たくさんの人の前に立ち,緊張してしまう子や少し恥ずかしそうにしている子,自信を持って発表する子など,様々な姿がありましたが,一人一人の成長した姿に私たち職員も感動しました。

 

発表会に向けて練習を頑張っていた子どもたち。自信を持ってご家族の前で成長した姿を見せることができたのではないでしょうか。

お忙しい中,ご来園いただきました保護者,関係者の皆様,ありがとうございました。(迫)

 

ほし ボタン掛け

日常生活の中でもボタンはとても身近な物ですが,ボタンを掛ける動作は子ども達にとって難しい作業の一つです。めばえでは,あそびを通してボタン掛けの練習をしています。ボタンを掛ける一つの動作でも,ボタンを摘まむ,穴にボタンを通すなど意識をすることがたくさんあります。ボタン掛けは,乳幼児期に獲得してほしい左右の手を一緒に使う動作の「摘まむ。」動作が伴ってきます。

今回は,2種類のボタンを用意してボタン掛けに挑戦しました。

まず,初めにスナップボタンを外したり,付けたりする練習をします。
支援者が手本を子ども達の前ですると,じっくり見ていました。「お魚のお腹のボタンをプッチンしてみよう。」,「ボタンの穴にお山を入れてみよう。」などと言葉かけをすることで,できた時の達成感があり,自然と笑顔で「できたよ。」と伝える子ども達でした。自分で頑張ってボタンを外すことができる子どもが多く見られ,とても成長を感じました。ボタンを付けることが難しい際は,一度机に置いてボタンを付ける位置を再度確認したり,子どもの非利き手の動きを支援者が手添えしたりすることで,できた時の喜びを味わえるようにしました。

次は,ボタン掛けをしました。ボタンの位置とボタンホールを確認し,ボタン掛けに挑戦しました。まずは,ボタンホールから少し出した状態で摘み出す練習をして達成感を味わいました。その次のステップで,ボタンをホールに通します。ボタンを「トンネルからこんにちはしてみよう。」とイメージしやすいような声掛けを工夫することで通すことができました。


 

 

 

 

今回使ったボタン掛けの教材は,支援者の手作りで100円ショップに売っているフェルトやボタンで作ることができるので,ご家庭でも子ども達と一緒に遊びながら練習してみてはいかがでしょうか。

様々なあそびを通して,年齢の異なる子どもの年齢の子どもの個々の発達段階に合わせた支援を工夫しています。ボタン掛けは習慣づけることが大切なので,普段行っている衣服の着脱の際も子どもと一緒に目標を決めながら取り組んでいきます。
(米山)

そら 絵の具

11月も終わりを迎え,少しずつ冬の気配がしていますが,寒さにも負けず子どもたちは元気いっぱいのようです。普段は園庭などで体を動かすことが多いそらグループの子どもたちですが,本日は,室内で絵の具を使った活動を行いました。今回は,筆ではなく,「たんぽ」という割り箸の先にガーゼや布を巻き付けて作った物を使用しました。

活動前からとても楽しみにしていた子どもたち。順番に画用紙に色を付けていきました。

ポンポンと色を付けたり,画用紙に押しつけて線を引いたりして,自由に描く子どもたち。

色で集中して色を塗る子どももいれば,色をたくさん使って表現する子どももいます。それぞれの方法で絵を描くことができました。

今回,子どもたちの描いた作品は12月の発表会で展示します。ぜひご覧ください。()

 

放課後デイ ダンボール

本日は支援者と一緒にダンボールで玩具を作り,その玩具で友達と仲良くあそび,社会性の構築に繋げることを目的にダンボールの活動を行いました。まず,制作では大きなダンボール同士をガムテープで接着し,大きな輪っかやダンボールで作った部屋などを作りました。また,ダンボールの底をくりぬき,テープでくっつけて電車も作りました。作品ができると,「早くあそびたいな。」や「もうあそんでもいいですか。」と早くあそびたい気持ちを押えられない様子でした。
その後,ダンボールで作った大きな輪っかの中に入り,お風呂に見立てたようで,「気持ちいいな。」と声に出しながらあそんでいました。また,電車ごっこをしたり,ダンボール部屋に入ったりしながら子どもたち同士仲良くあそび,「次は○○駅~。」や「ガタンゴトン。」と言いながらとても楽しそうに活動に取り組むことができました。時折,子どもたち自ら「一緒にあそぼう。」という声も聞かれ,活動の中で自然と他者を意識することができている様子でした。今後も,活動を通して友達との良好な関わり方や友達とあそぶことの楽しさを伝えることで,社会性の構築に繋がるよう子どもたちに働き掛けていきます。(草野)

放課後デイ 季節体験(コスモス観賞)

朝晩がぐっと冷え込むようになりました。ススキやキンモクセイが美しく咲き,秋の到来を感じる今日この頃です。めばえでは,秋を味わう行事として,都市農業センターにコスモス観賞に出かけました。

事前の学習では,散策するルートや,一緒に歩く友達や支援者を確認します。「一緒に行こうね。」,「楽しみだね。」と嬉しそうに話をしていて,コスモス観賞が待ちきれない様子です。昼食を食べてバスに乗り,いざ出発です。

満開のコスモスが利用者のみなさんを迎えてくれました。車窓から見えるピンク色のじゅうたんを前に「わあ,綺麗だね。」,「お花がいっぱい。」と自然と笑顔がこぼれます。園内をゆっくりと散策し,お花を見たり友達と語り合ったりと,穏やかな時間を過ごすことができました。「あっちに動物がいるみたい。」と何かを見つけた利用者さん。園内にいるモルモットやヤギも観察し,充実した時間を過ごすことができました。

「またお出かけしようね。」,「今度はどこに行くの?」と早くも待ちきれない様子の利用者さんたち。次も楽しくお出かけして,思い出を作っていきましょう。(渡邉)

 

にじ まねっこ

今回,にじグループでは,物の形や他者の動きをよく見て模倣することをねらいとし,まねっこあそびを行いました。はじめは,様々な色や形を組み合わせて作った支援者の手本を見ながら,同じ形を作ることに挑戦しました。この活動は,よく観察して模倣する力だけでなく,色や形を識別する力を高めることにも繋がります。図形の数が増えるにつれて悩む子どもたちでしたが,お互いに教え合ったりヒントを出し合ったりしながら完成することができました。

次は,動物や表情のイラストを見ながら動きを模倣することに挑戦しました。イラストを確認すると,身体を大きく動かして全身で表現したり,お友達と動きや表情を見せ合いながら触れ合ったりと,終始満面の笑みの子どもたちでした。

これからも,活動の中に様々な遊びを取り入れて,子どもたちの成長に繋げていきます!(工藤)

ペアレント・プログラム

8~9月にかけて,ペアレント・プログラム(全6回)が行われました。今回は,7人の保護者の方にご参加いただきました。ペアレント・プログラムとは,お子さんの個性に合った育て方を知り,子育てを楽しむための「子育て応援プログラム」です。子どもさんのできるところを見つけて,ほめるコツを学びます。

 

同じ悩みを持つ保護者が体験を共有することで,自分自身の考え方や行動の理解も深まり,これからの子育てのパワーになっていきます。私たちにとっても,保護者の皆様と一緒に子育てについて考え,学ぶ貴重な機会となりました。

 

 

 

 

 

 

 

参加された保護者からは,「あっという間で楽しかったです。」,「今できていことを一つでも多くほめたいです。」等の感想をいただきました。お忙しい中,参加してくださった保護者の皆様,ありがとうございました。

ほし 芋掘りごっこ

 

ほし 芋掘りごっこ

 

季節を感じることができるように砂場で芋堀りごっこをしました。その中でも,手を使って穴を掘ることで土や砂の感触を楽しむことをねらいとして取り組みました。最初に,砂場で支援者がお手本を行い,お芋の模型が土から出てくると「お芋が出てきた。」とわくわくした表情で伝える子ども達でした。支援者と一緒に穴を掘ってお芋を探しました。始めは,土を触ることが苦手な子どもは躊躇する子どももいましたが,お芋の頭が見えていることを伝えて一緒に掘ることを誘うと,自分の手で掘ることができました。

また,土に触れることがどうしても難しい子どもには,掘る楽しさや土への親しみが少しずつ持てるようにスコップを提供すると,土を掘ることができました。

支援者が「よいしょ,よいしょ。」と言いながら掘ると,後に続いて「よいしょ,よいしょ。」と言葉を真似て,一生懸命掘る姿がとても可愛いらしかったです。お芋が見えて両手で掴んで引っ張ると,大きな芋が掘れました。お芋を高く掲げて「取れたー!」,「お芋さん!」などと言って,嬉しそうな笑顔の子ども達をたくさん見ることができました。

お芋を取った後は園庭でみんなで遊びました。その際,お芋を大事そうに持っている子やお芋を使っておままごとをする子などと,それぞれでお芋を使った遊びを楽しんでいました。

土特有のざらつきの感触や汚れることに対して苦手さがある子ども達はいらっしゃると思います。その際に,砂や土を触る感触を「ざらざら」「さらさら」等,擬音語を用いた言葉で確認したり,土の中に好きな物を忍ばせてみたりすることで“触ってみよう”という気持ちに繋がることもあります。

これからも,遊びを通してたくさんの物に触れたり季節を感じたりしていきましょうね。(二見)

ちぎり絵

今回は,指先を意識して折り紙を千切り,千切った折り紙をかぼちゃの形の台紙に貼り付け,ハロウィンのかぼちゃ作りを行いました。事前に完成したかぼちゃを見せると,目をキラキラさせ「ハロウィンだ。」,「作りたい。」など,たくさんの声が聞こえてきました。均等に千切ることができるように折り紙の大きさを提示しました。折り紙を千切る際に「千切る時,何の指使うかな?」と尋ねると「親指と人差し指。」とみんなで真似をして確認しました。実際に,1枚の折り紙を手渡すと「これぐらい?」と千切った折り紙を見せて大きさの確認をする子どもたち。その後も,丁寧に真剣に折り紙を千切る姿がありました。

 

 

次に,千切った折り紙を台紙に貼ります。台紙の枠からはみ出さないように貼ることができるように,個別に声掛けを行います。枠から順に貼ることで,はみ出さないように意識する子どもたち。千切った折り紙の中から丁度合う折り紙を選んで貼ったり,重ねて貼ったりして工夫する姿が見られました。また,手ででんぷん糊を付けることが苦手な子どもも,2、3枚程一緒に貼ったり手拭きを用意したりすることで触ることができ,新たに成長した一面を見ることができました。糊を付けて貼っての過程を,みんな集中し長時間着座して取り組むことができました。完成に近づくにつれ「できたぁ。」,「見て見て。」と,先生やお友達に話しかけ見せ合う姿が印象的でした。

 

最後に,作品と一緒に写真撮影を行い,それぞれ個性あふれる作品が出来上がました。ハロウィンかぼちゃに帽子を被せると,より一層かわいらしい作品が出来上がり,活動後もじっと見続けたり「あれ○○くんの。」と自分の作品をお友達に教えたりと達成感に満ちた子どもたちでした。今回は指先を意識してちぎり絵を行いましたが,何かを作り楽しく活動に参加できる療育を今後も工夫し,発達段階に適した支援を取り入れていきます。

 

(地久里)

    

 

 

 

 

放課後デイ 磁石あそび

本日の磁石あそびでは,磁石が様々な物に付く感覚を味わい,磁石を使ったあそびを楽しむことを目的に行いました。磁石あそびは,平面な物から立体的な物を作る際,創意工夫をするため想像力が養われます。また,パーツをくっつけたり,離したり,つまんだりと様々な場面で指先を使い,遊んでいるうちに自然と手先の器用さが鍛えられます。

今回は,強力な磁石を使って様々な物を磁石に付けたり,砂鉄,魚釣り,磁石ブロック等,様々な磁石を使ったりするあそびを楽しみました。始めは「磁石のあそびって何だろう。」と考えているような表情でしたが,支援者がクリップやモールをくっつける様子を示すと自ら椅子に座り,磁石に付くクリップやモールを付けたり外したりしながら夢中になって活動に取り組んでいました。魚釣りでは,釣りたい魚めがけて上手に腕や指先を使って磁石を近付けることで,たくさんの魚を釣ることができました。魚がたくさん釣れると,「先生,たくさん釣れました。」と満面の笑みで伝えていました。

また,砂鉄や磁石ブロックでも創意工夫を行い,子どもたち自身で様々な形を作って時間いっぱい活動に取り組む姿が見られました。これからも子どもたちが夢中になって取り組み,成長に繋がる活動をたくさん考えていきます。