にじ 宝物探し

 

 

本日は,友達と協力することと相手の考えを想像することをねらいとして,めばえ全体を使った宝物探しゲームを行いました。初めて行う『宝物探し』という名前に,朝から「どんなことするの?」,「楽しみだな!」等とわくわくした表情で支援者に話を聞きにくる子どもたちに内容を説明すると「早くしよう!」と興奮した様子でした。2つのチームに分かれ,代表者のじゃんけんで“隠すチーム”と“探すチーム”が決まると,いよいよ待ちに待った宝物探しゲームのスタートです。

“隠すチーム”は3つの宝物を隠します。今回は,ガムテープの芯で作った王冠を宝物に見立てます。2人ずつのペ  アで話合って隠し場所を考えます。草の繁みや玩具の箱の裏,隠してみてから少し離れて確認すると「やっぱり見えるから別の場所にしよう!」と,探す相手のことを想像しながら隠し場所を選ぶことができていました。

“隠すチーム”が隠し終えるまで絵本や紙芝居の読み聞かせをしていた“探すチーム”は,お友達がどこに隠したのかを考えながら,制限時間内に宝物を探し出します。スタートの合図と同時に走り出す子どもたち。「あっちを探そう!」,「ここは無いから砂場じゃない?」等と話合いながら,あらゆる場所を探した結果,3個中2個の宝物を見つけ出すことができました!見つけられなかった1個は,砂場に埋められていました。まさかの隠し場所に「えー!」と驚く“探すチーム”と得意げな“隠すチーム”の子どもたち。次は,役割を交替して再挑戦しました。今度は砂場に隠すだけでなく,隣に別の砂山を作ってカモフラージュをする等,どんどん隠し方に工夫がされていきました。

活動が終わった後,お互いに「楽しかったね。」,「またしたいね。」等と声を掛け合う子どもたちに,支援者からもう1つの遊びが発表されました。朝からめばえ中に隠されていたキラキラシール付きのボール20個。この宝物を「10個見つけたらにじのお友達の勝ちですよ。」と伝えると,「どこどこ?分からない!」と大興奮の子どもたち。めばえにいる間,いつも見ないような窓や廊下の天井,椅子の下等を楽しそうに探していました。

みんなで見つけた宝物は15個。見事,子どもたちの勝利です!ちなみに,見つかっていない宝物は今も隠したままです。誰が見付けてくれるのか楽しみにしていますね!(玉利)

ほし 宝探し

「今日はなにするの?」と元気な声の子ども達。支援者が「今日は,宝探しをするよ。」と伝えると「早くどこかな,どこかなしたい!」と宝探しを楽しみにしている様子でした。

身体の使い方や普段は見ない所への注意力を高めるために,今回の宝探しは2つの活動に取り組みました。最初は,支援者が事前に隠したパズルのピースを療育室内で探す活動です。高い所は背伸びやジャンプで身体を動かし,机の下等低いところは身体を小さくしてしゃがみ込むことで探すことができました。パズルを見つけた子ども達からは,「あ,ここにあったよ。」と嬉しそうな表情が多く見られました。

次に,はてなボックスの活動を行いました。はてなボックスの中には,細かく破いた新聞紙とパズルのピースを隠しました。中に何が入っているのか分からない子どもたちは,慎重に手を入れて指先の感触を頼りにパズルのピースを探すことができました。

そして,子ども達が一生懸命探したパズルのピースを型にはめていきます。パズルの場所が分かるように,色や形を子ども達にヒントとして出すことで,形を見て方向転換しながらパズルを完成させることができました。パズルが完成すると子ども達は大喜びで「先生,パズルができたよ。」とニコニコ顔で支援者に伝えていました。

これからも夏の暑さに負けないようにたくさん身体を動かし,認知あそびにも皆で取り組んでいきましょう。                            (米山)

そら ボールあそび

夏の暑さも本格的になってきました。めばえでは,毎年恒例のプールや氷あそびを通して季節感のある遊びを楽しんでいます。

本日は,手足を使った全身の動きを引き出すことをねらいに,ボールを使って遊びました。まずは,職員とキャッチボールです。ボールを目で見ながら距離間をつかみ,タイミングを図る必要があるます。「せーの。」,「キャッチ。」と職員が声を掛けながら数回繰り返すと,ボールをキャッチできました。

次に,足でボールを挟みながら進みます。内ももの筋力を使いながら前に進むため,身体の動きに加えて集中力も必要です。それぞれの身体の大きさなどに合わせて進む距離や挟むボールの大きさを調整すると「できた!」と伝え,達成感に繋がったようでした。ゴールまで到着すると,UFOキャッチャーのように足でボールを挟んでかごに入れます。この動作も見る力や筋力の継続が必要です。ボールを落とさないように一生懸命な姿が可愛らしい子どもたちでした。

さらに,フラフープの輪を通るようにボールを投げる遊びにも取り組みました。今回は,動作獲得の発達に沿って「転がす」,「下から投げる」,「上から投げる」といった3つの段階をつけました。また,力加減や目標物を狙うといった点でフラフープを使用しました。

最後に風船を足で蹴ります。蹴る動作の前段階として,安定した歩行や片足でバランスをとること,目と足を協調させることなどが必要です。次の段階では,蹴る前に助走をつけ,軸足を大きく踏み込むことで蹴る力を大きくすることができます。ボールを違い,ふんわり,ゆっくりと落ちてくる風船を蹴ることは難しいですが,じっと待って蹴ることができました。

活動後の振り返りでは「先生に“えいっ”したよ。」,「キックできた!」と満面の笑みで伝えていました。子どもたちが“できた”と感じた様子を見ると,私たち職員も嬉しい気持ちになります。自己肯定感が大切だと言われるように「できた。」,「がんばった。」と子どもたち自身が感じるような活動を今後も計画していきます。(春田)

 

そら 泡あそび

7月も終わりを迎え,夏本番。暑い日が続いていますが,そらグループの子どもたちは元気に過ごしています。

本日は,泡あそびを行いました。絵の具で青や緑などに色付けされた泡を見た子どもたち。初めはゆっくりと手や足を入れるだけでしたが,次第に腕,体と最後には全身で泡の感触を味わっていました。

冷たいような温かいような,重いような軽いような不思議な感覚に触れ,「ふわふわだね。」や「冷たいね。」など感想を自分の言葉で伝えていました。

泡は強く握りしめると手からこぼれ落ちてしまいます。泡をそっと持ったり優しく扱うことで力加減を知る経験になったり,感覚的に苦手な子どももそれぞれのペースで挑戦する機会にもなったりします。

この日も暑い日でしたが,少しでも涼しさを味わえる活動になったと思います。今後も,氷あそびや子供たちが大好きなプールあそびを行う予定ですので,楽しみにしておいてください。(迫)

 

にじ 音楽療法

本日は,音楽療法士によるリトミックを行いました。子どもたちは,毎月行われる音楽療法をとても楽しみにしています。本日も,音楽療法士が教室に来られると,嬉しそうに駆け寄っていき元気よく挨拶をする子どもたちでした。挨拶が終わると,楽器の音に合わせて歌を歌ったり身体を動かしたりしました。1人で大きく身体を動かしたりお友達や職員と手を繋いだりと,それぞれの表現方法で楽しむことができました。

その後,絵本を呼んだりオーガンジーの上で寝転んだりして身体を落ち着かせた後,音楽療法士の掛け声に合わせて模造紙にお絵描きをする“音絵”を行いました。音楽療法士が「びゅう」,「とんとんとん」等の声を掛けると,声に合わせて描き方を変化させることができました。

活動が終わる際には,名残惜しそうにする子どもたちでした。次回の音楽療法を楽しみに,明日からも毎日楽しく過ごしましょう!(工藤)

バランスあそび

ボディイメージや下半身の力の向上をねらい,バランスあそびをしました。普段は平均台を渡るバランスあそびをしますが,今回はウレタンブロック,マット,ボールの3つの道具を使用し,様々な足場で静止することを意識しました。

まずは,ウレタンブロックです。少し柔らかい素材ですが,四角形で安定しやすい玩具です。両足,片足どちらも取り組める子どもが多く,職員と手を繋ぐことで10秒静止して取り組むことができました。

次にマットです。個々の発達に合わせて2段,3段と高さを工夫しました。積み重ねるとき,敢えてずらすことで足場が不安定になりウレタンブロックよりバランスをとることが難しくなります。足の位置を確認し,職員と手を繋ぐことで上手にバランスをとることができました。

最後はボールです。ボールをタライに入れて安定させ,職員が支えることで上手にバランスをとる子どももいました。難易度があがるにつれて「頑張れ!」と声援も大きくなり,最後まであきらめず落ちないようにバランスをとる姿がみられました。「…9,10!」と数え終わると「やった!」と嬉しそうな笑顔がとても可愛らしかったです。

身体を動かすことが大好きな子ども達ですが,家の中だと動きも限られてきます。そのようなときに,様々な足場のものでバランスをとったり,どちらが最後まで落ちないか親子で競争したりする遊びもいいと思います。そのほかにも砂利道,芝生,砂などを散歩するだけでも自然とバランスをとり,身体機能の発達に繋がります。猛暑日が続きますが,暑さ対策をしながら親子で一緒にたくさん身体を動かしてみてください。  (池之上)

ぶら下がり

 

今日は,手足を使い平均台や梯子にぶら下がる活動を行いました。まずは,高さの低い平均台から挑戦しました。手本を提示する前に「お手本をしてくれる人?」と声掛けを行うと,元気な声で手を挙げて返事をする意欲の高い子どもたち。腕や足に力を入れて上手にぶら下がることができました。支援者の支え無しでも一人でぶら下がる子どももいて驚きました。子どもたち自身が「5秒ぶら下がる。」,「20秒ぶら下がる。」と目標の時間を決めてぶら下がりました。お友達が20秒ぶら下がることができている姿をみて「もう一回したい。次は30秒。」と,どんどん目標の時間を増えつつも見事に達成する姿に,私たちも驚き,嬉しくなりました。「難しい。」と不安そうに伝える子どももいましたが,周りのお友達が「頑張って。」と応援していることが分かると表情が一転,真剣な表情で平均台に手を伸ばすことができました。子ども同士で励まし,支え合っている姿に成長を感じました。

次は,手足を交互に動かして前へ進むことができるように,梯子に挑戦しました。手足で自分の体重を支えながら移動することに苦戦する子どもたち。“まず,手を移動させて次は足を移動させる”と支援者と1つずつ確認を行いながら,何度も何度も挑戦する姿にたくましさを感じました。挑戦を繰り返す内に少しずつではありますが,一歩ずつ前へ進ことができて,喜びと達成感に満ちた表情でした。

最後に,うんていに取り組みました。腕に力を入れて手を交互に移動させることが難しいようでしたが,最後まで諦めずに取り組みました。「もう一回したい。」,「まだしたい。」と意欲的な姿に,今後の成長の可能性を感じました。(地久里)

 

 

 

 

 

そら ぷよぷよボール

梅雨に入り,雨の日が多い7月ですが,そらグループの子どもたちは雨にも負けず,元気いっぱいです。お家で遊んだことや,幼稚園,保育園での出来事など,子どもたちから楽しげなエピソードをたくさん聞くことができ,私たちも元気をもらっています。

 

本日は,ぷよぷよボールを使った活動を行いました。一般的には園芸等で用いられることが多く,ジェルポリマーとも言われており,100円均一のお店でも購入できます。今回は色を赤・青・緑の3色用意しました。

活動が始まる前から興味津々の子どもたち。ぷよぷよボールが次々とたらいに入っていく様子に,つい身を乗り出して覗き込んでいました。

いよいよ,実際に手で触ってみます。感想を尋ねると,「ツルツル」,「コロコロ」,「プヨプヨ」と触った感覚の表現は様々ですが,それぞれの言葉で伝えていました。初めての感触に少し不思議そうな表情を見せ,はじめのうちは片手や指先でそっと触っていた子どもたちでしたが,最後には両手をたらいに入れて手の平全体で感触を味わっていました。

少し冷たいような,ツルツルしているような感覚が苦手な子どもも,手の平に乗せたり,指先で触ったりしているうちに徐々に慣れていきました。それぞれのペースで挑戦し,それができたことで,更に大切な経験を積むことができたのではないかと思います。

 

次に一歩進んでスプーンを使ったゲームに挑戦しました。トレイから紙コップへ,スプーンを使って移動させます。力を入れすぎるとすくうことができず,すくった後もゆっくり運ばないとスプーンからこぼれ落ちていきます。

普段の食事場面よりも細かな力加減が求められるゲームでしたが,「こうかな?」,「こっちだね!」と子どもたちなりの考えや工夫を凝らして,たくさんのぷよぷよボールを移動させることができました。

最後に,自分で集めたぷよぷよボールをビニール袋に入れました。袋越しに感触を味わってみます。活動の最初に直接触った時の感触と違うことに気付いた子どもたち。袋の上から触ったり,光にかざしてキラキラしている様子を見たりしていました。

7月も後半に入り,梅雨が明けると子どもたちが大好きな夏がやってきます。水あそびや屋外での活動など,身体を動かすことが大好きなそらグループの子どもたちにとって,待ちに待った夏になるのではないでしょうか。私たちも子どもたちのエネルギーに負けないよう一緒に楽しみながら,今後の活動を計画していきたいと思います。(迫)

 

ほし はさみ

本日は、紙を切る感覚を味わい,指先の開閉する動きを意識することをねらいとして,はさみを使うことに挑戦しました。ライオンの顔を描いた紙皿を用意し,紙皿の回りをライオンのたてがみに見立てた部分を切りました。まずは,支援者と一緒にはさみの持ち方と手の動かし方の練習です。「ぐー」,「ぱー」の掛け声に合わせて指先を曲げたり開いたりした後,はさみの穴をどの指を通すか「お父さん指だね。」,「お母さん指だね。」と伝えながら確認しました。そして,はさみの穴に指を通して再度「ぐー」,「ぱー」と声掛けに合わせて指先をしっかり曲げ伸ばしをして紙を切りました。

指先に力を入れて紙が切れると,支援者の顔を見ながら「チョキチョキした!」と切れたことの嬉しさを言葉や表情で見せる子ども達でした。

次は,ライオンのたてがみの線に沿って切るように指差しをしながら声を掛けると,真剣な表情で刃先を合わせる子どもたちです。その時,非利き手を怪我してしまわないように,支援者が手をしっかりと添えて持つ場所を確認しました。また,非利き手を使って支えることができるようになった子どもには,持つ位置にシールを貼って自分で意識できるようにしました。練習をすることもいいと思います。ライオンのたてがみが完成すると切れた部分を触って確かめ,改めて自分でできたことを実感し,とても嬉しそうでした。

指の開閉動作が難しい子どもは,洗濯バサミをライオンのたてがみ部分に挟んでいきました。洗濯バサミでは摘まんだり指先に力を入れたりする動きは,はさみを使うために必要な動作に繋がるおすすめのあそびです。

お手本や目印だけでなく,事前に腕の使い方を知るときに「ぐーぱー」,「ぺたぺた」,「とんとん」など,音のある言葉を用いて楽しい声掛けをしながら確認することで,さらに楽しく取り組めると思います。ぜひ,    お家でもはさみやのりなど様々な道具を使うことに挑戦して子どもの興味を拡げてみてください。(二見)

放課後デイ 粘土

今回は,パン粉を使った活動を行いました。始めに粉の状態で触れてみると,「さらさら」や「ふわふわ」と一人一人違った表現で感触を伝えていました。

次に,少量ずつ水を入れてみました。

おにぎりを作るように握ると,だんだん粘土状になる様子を不思議そうに眺めて匂いを確かめたり,手の中で変化していく感触を味わったりすることができました。料理に使われていることを知ると,粘土状と粉状の粘土を合わせた本物そっくりのコロッケを作る姿や,パン職人のような手つきでパンを作る姿もみられました。

市販の粘土だけではなく,小麦粉や片栗粉等ご家庭にある物を使ってさまざまな感触の粘土を作ることができます。雨の多い季節,これからも室内で楽しめるようないろいろな活動を考えていきます。(下川)