そら 音楽療法

音楽療法は,活動の始まりと終わりがはっきりしているため見通しが立てやすかったり繰り返しがあったりするなど自閉傾向のある子どもさんが好む構造になっていることが特徴です。また,ADHDの子どもさんが苦手な「順番を待つ」や「模倣をする」といった行動が音楽療法のセッションを経験するごとに改善していくと言われています。先生のピアノに合わせて身体を動かす,順番に楽器を鳴らす,できたらハイタッチををするなど子どもたちは音楽療法を通して苦手な行動を改善していくだけではなく,言語面や社会性の伸びなどの幅広い発達を促すことに繋がります。

今回は今年2回目の音楽療法ということで,子どもたち自ら音楽に合わせて身体を動かしたり,周りの動きを見て楽器を鳴らしたりしながら笑顔で取り組むことができました。また,大きな太鼓を叩く場面では,先生の「せーの。」の掛け声に合わせて,大きく太鼓を叩いて動きを止めることができました。最後に先生と一緒にタンバリンを叩いて「おしまい」の挨拶に取り組むことができ,満足そうな表情を浮かべる子どもたちでした。(草野)

放課後デイサービス 綱引き

今回の活動では,タオル綱引きをしました。最初は腕の力だけで引っ張っていましたが,職員の姿を真似て後ろに体重を掛ける,身体にタオルを巻きつけるなど自分で引きやすい方法を考えて取り組むことができました。また,「今から戦う人全員に勝つ!」と意気込む子が職員との戦いに負け悔しい表情を浮かべていると,次の戦いでは他の友達が参戦してくれました。強敵に勝つと両手をあげて全身で喜びを表現したりと,「勝った」「負けた」から得られる自信や悔しさを経験できる活動となりました。(中園)

 

そら食育

本日は,旬の食材を知ることを目的に活動を行いました。まず初めに季節の確認を行い,その後,各季節ごとの旬の食材やどんな料理に使われているのかを勉強しました。イラストカードを見せると,知っている物については,元気よく何の野菜かを答えてくれ,上手に季節ごとにペッタンと壁に貼り付けることができました。

実物の冬野菜を見て,初めは不思議そうに見ていた子も恐る恐る触ったり,匂いを嗅いだり,「ツルツルしてるね。」や「大根,重たいね。」など教えてくれる子がいたりと,様々な反応がありました。

また,初めに約束した通り,順番に食材を回す際は,自分からお友達に「次,どうぞ。」と渡すことができ,落ち着いた様子で最後まで座って聞いていました。

今後もクッキングや食育を通して,色々な食材に触れ,体験し,食に関することを分かりやすく伝えていきたいと思います。

(中間)

ほし 音楽療法

コロナウイルス感染拡大が少しずつ落ち着き始めたことに伴い,めばえでは専門士の訪問を再開しました。専門士の方と連携した療育を行えることを職員一同とても嬉しく思います。本日は,音楽療法の講師が来所し,ほしグループでセッションしました。初めて音楽療法を体験する子どもたちがほとんどで緊張気味の様子がありました。タンバリンを叩いて始まりの挨拶をすると力いっぱい叩く子どもや強張った表情で叩く子どもたちと反応は様々でした。

ピアノの音が鳴ると思わず身体がゆらゆらと動き,次第に走ったりくるくると回ったりと音楽に合わせてのびのびと身体を動かす様子がありました。改めて子どもたちが音楽で気持ちを表現することが好きなことを実感しました。一対一で講師と一緒に太鼓を叩くと大きく腕を動かして太鼓を叩く子や,小さく叩いたりコロコロとばちを転がす子もいたりと子ども一人一人の個性が表れていて素敵な活動でした。

 

これからも音楽療法やたくさんの専門士の方々と関わりを通してたくさんの経験をし,アドバイスをいただきながら子どもの成長に繋げたいと思います。(二見)

 

放課後デイサービス 社会体験(交通安全教室)

今回の社会体験では,交通安全教室ということで実践を通して交通ルールや横断歩道の渡り方を学びました。事前学習では,横断歩道の渡り方をイラストや写真を用いて確認しました。信号の色クイズでは「青!赤!」と大きな声で答え意欲的に取り組む子どもたちでした。

 

午後には実際に近くのボタン式横断歩道を渡りました。車が多く行き交うためか「怖い。」と言って職員の手をぎゅっと握る子もいましたが,信号を待つ際は車道から1メートル以上離れて待つことや青になったら渡るのではなく左右を見て車が止まってから渡るということを職員と一緒に確認しながら取り組むことができました。

交通ルールは何度も繰り返し伝えることで身につくものです。今後も,散歩等の活動の中で交通ルールを確認していきたいと思います。(中園)

 

放課後デイサービス 季節体験(コスモス観賞)

10月の季節体験では,都市農業センターに行きました。天気も良く,満開のコスモスに囲まれながらの季節体験となりました。

色とりどりのコスモスに目を輝かせながら歩いていると,とんぼや蝶々などたくさんの生き物に出会いました。「これ何て名前?」と職員に尋ねながら,実際に花に触れたり,土のにおいを感じたりと五感を存分に使いながら秋を感じていました。自然に囲まれた環境下で子どもたちの探求心に火が付いたのか,車に戻ろうとすると「まだ観たい。」と職員の手を引くこともありましたが,「次のお友達と交代ね。」と伝えることで車に戻り,コスモスや出会った虫について互いに教え合い,関わりを深める様子も見られました。

 

それぞれが事前学習で確認した約束を守ることでスムーズに季節体験を行うことができました。季節の花や虫に触れ,名前を確認することで自然をより身近に感じ,秋という季節を堪能できたのではないかと思います。(中園)

そら 生活体験(食具の使い方)

食具の使い方を確認することや指先の巧緻性を高めることを目的に活動を行いました。まず食具の使い方について見本を見ながら指を入れる場所や握り方を確認しました。子どもたち自ら「お父さん指がここで,お母さん指がここ。」と声に出しながら食具の使い方を確認することができました。

食具の使い方を確認した後はエジソン箸やスプーンなどの食具を使い,大豆を皿から皿へ移す練習をしました。最初は大豆をエジソン箸で挟むことが難しく,悔しそうな表情が見られましたが,コツを掴むとスムーズに大豆を挟んで皿から皿へと移すことができました。大豆を上手に移すことができると,「全部できたよ。」と笑顔で伝える子どもたちでした。これからも生活体験の活動を通して,楽しみながら生活の動作を確認していくことができるように活動内容を検討していきたいと思います。(草野)

そら 水運びリレー

今回は初めて水運びリレーに取り組みました。「なにするの?」と初めての活動にわくわくしている子ども達でした。直線や曲線などを水の入ったコップを手に持ち,線からはみ出さないように進む真剣な表情の子どもたち。手元や足元を確認しながら,初めての活動でも,とても意欲的な子どもたちでした。

次は,玩具をコースにたくさん並べ,玩具を踏まないように水運びを行いました。足場が狭かったですが,玩具を踏まないようにゆっくり進む姿もみられ,それぞれ考えながら活動に取り組んでいる様子がみられました。また,足元を見過ぎてしまい,水を溢してしまった子どももいましたが,諦めずに最後までゴールすることができました。

最後に,リレー形式で行いました。先で待っているお友達のところまで,水を溢さないようにゆっくりゆっくりと進むことができ,お友達が持っているコップに水を移し替えバトンを繋げることができました。これからも,お友達と協力して取り組める活動を提供し,できることや好きなことなどを増やしていきたいと思います。

(竹之下)

放課後デイサービス クッキング(たこ焼き)

今回のクッキングでは,チーズやソーセージが入っているたこ焼きを作りました。事前学習では,絵カードを使って材料や手順を確認し,実際に材料を見たり,触ったりすることで素材と触れ合いました。また,実際に1からたこ焼きを作ることで調理する楽しさを知り,食への興味関心を拡げるきっかけになったと思います。

      

クッキングが始まると,「私から混ぜたい!」とやる気満々の子どもたちで,隣の友達が混ぜているとボールを持ってあげるなど,互いに協力しながら取り組むことができました。材料を混ぜ終えた後はさっそくたこ焼き器で焼いていきます。部屋中に匂いが漂ってくると「いい匂いがする。」と焼いている様子を眺めながらも椅子に座ってしっかり待っていました。みんなで協力し素材に触れながら作ったたこ焼きは,いつも食べるたこ焼きと比べよりおいしく感じたのではないでしょうか。(中園)

            

そら ボールあそび

夏の終わりと秋の始めで体調を崩しやすい時期ですが,本日はボールあそびを行い,身体を動かしました。今回は,バウンドしたボールをキャッチして反射神経を鍛えることをねらいにして2人ずつで取り組みました。

始めに,支援者の話を椅子に座って聞きます。手本を提示しながら「ボールをギュッギュしてね。」と伝えると,ボールを抱える動きを模倣する子どもたち。実際に1人ずつ支援者がバウンドしたボールをキャッチして感覚を確認しました。

キャッチする感覚やコツを掴むことができたら,次はお友達とバウンドキャッチボールに挑戦しました。「行くよ。せーの。」と掛け声に合わせて,お友達に向かってボールを投げます。ボールをしっかりと目で追い,バウンドした方向へ向かってキャッチすることができると,満面の笑みで「キャッチできたよ!」と支援者だけでなくお友達にも伝えていました。また,バウンドだけでなく「優しくするね。」と,お友達を気遣い転がしてキャッチボールを楽しむ子どももいました。

キャッチボールを行うことで,反射神経を鍛えるだけでなく他者とのコミュニケーションにも繋がります。相手と目線を合わせながら遊びを共有することは,子どもの発達において大切なことだと思います。ご自宅でも手軽にできる遊びなのでぜひお試しください!

(木下)