早いものでもうすぐ3月。春に小学校入学を控えている子どもたちは,卒園まで残り1か月を切ろうとしています。
今回は,粘土あそびを通して友達との協力や,やりとりを促すことを目的に活動を行いました。年長さんと,年中以下の子どもたちで2人組になって椅子に座ると,配られたのは粘土板が1枚だけ。「2人で1つの山を作ってください。」と職員が声をかけて活動が始まりました。
「どうやって作る?」「どんな山にしたい?」と年長の子どもたちが率先して年下の子どもたちに声をかけていました。年下の子どもたちもお兄さんたちの言葉を聞いて積極的に答えて参加しています。
その後,「2人で話して何か1つ作ってください。」「時計を見て,終わりの時間が近づいたら片付けを始めてください。」とだけ伝え,その後は子どもたちの自主性に任せて様子を見てみました。少し早めに片付けを始めるペア,「あと〇分だから急ごう!」と話をして進めるペアなど方法は様々でしたが,時間前には片付けることができました。
にじグループは今年度,人の気持ちを考えることや,相手の意見を聞くことに積極的に取り組んできました。昨年の4月には「僕は○○がいい!」「○○したい!」と言うことが多かった子どもたちも,今では「○○する?」「○○くんはどうしたい?」など,自分の意見を持ちながらも相手の意見に耳を傾ける発言が増えました。今回の活動では,開始と同時にそのような声がすぐに聞こえるようになっていることに成長を感じました。
そんな年長さんの姿を見て,今では年中以下の子どもたちも真似をしながら「○○してもいい?」と相手の意見に耳を傾けることが次第に習慣化しつつあります。
今回,活動をしている子どもたちの後ろ姿を見ていて,互いにゆずりあいながら話をしている様子に成長を感じながらも,残り少ないめばえでの生活に寂しさも同時に感じました。今年度もあと少しですが,これからも子どもたちが主体的に参加できる活動を考えていきます。(迫)