今回は,外部講師の七呂拓代先生と約2年ぶりに再開した音楽療法を行いました。
一緒に遊ぼう!呼吸を感じよう!をねらいとして,リズムムーブメントや楽器を用いたコミュニケーションあそび等に取り組みました。
初めに,ハンドドラムを用いて1人ずつ挨拶をしました。「こん にち は。」,「よ ろ し く ね。」というように,言葉にリズムをつけてハンドドラムを叩いて手本を提示すると,緊張しながらも優しくハンドドラムに触れたり勢い良く叩いてみたりと楽しい雰囲気で挨拶をすることができました。
手遊びでは,様々な感触のボールを「お隣りへ♪」の掛け声に合わせて隣のお友達に渡し「チクチクボールだ!」,「はいどうぞ。」等と言って子ども同士でコミュニケーションをとりながら取り組むことができました。
次に,リズムムーブメントをしました。普段使用することのないギロやドラム等の楽器を見ながら「どんな音がするのだろう?」とワクワクする子どもたち。全身に力を入れて動きを止めたり手本を見ながら音や音楽を聴いて動きの速さや大きさを変えたり等,身体の動かし方を考えてのびのびと身体を動かす子どもたちでした。また,床にごろんと寝転がり,ゆったりとした音に合わせて呼吸の音を感じることでリラックスすることもできました。
そして「もけらもけら」の絵本の読み聞かせでは,音の響きやリズムを楽しみました。「もけらもけら」や「しゃばだ ぱたさ」等の講師の先生が言った言葉に合わせたリズムを聞きながら自然と復唱する子どもたち。読み終えると「もう終わったの?」と言って絵本の独特な雰囲気に引き込まれているようでした。
最後は,フロワタムという打楽器を用いてコミュニケーションあそびを行いました。2チームに分かれて順番や楽器を譲り合いながらフロワタムを一緒に叩きました。ハンドドラムで終わりの挨拶をする際には,全員が始まりの挨拶の時より心を開いているようで,子どもだけでなく,職員も音楽や音楽療法の楽しさを改めて学ぶことができた機会になりました。
様々な音や楽器に触れ,表現力を豊かにしたり心身をリラックスさせたり音楽に合わせて身体を動かすことで運動機能の向上や気持ちの発散に繋がる等,様々な効果がある音楽療法は,今後も1グループ月に1回のペースで実施していきます。
ご家庭でもゆったりとした音楽を一緒に聴いてリラックスする時間を作ったり音楽に合わせて身体を動かしたり等,音楽を通してコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか。(藤谷)