交通ルールや約束事を守ることや秋の季節感を味わうことをねらいに園外散歩を行いました。
今回は,めばえから近所の美容室付近の横断歩道を往復し,めばえに帰るというルートで散歩し,道中で木の実や植物を採集したり観察したりしました。
約束事を意識して安全に散歩ができるよう,出発前に交通ルールや手を繋いで歩くペアを確認しました。支援者が「信号が青になったらどうする?」と尋ねると「周りを見て渡る!」,「手を挙げて車に気を付けて歩く!」等と元気よく発表してくれました。
めばえを出発する際には,大きな声で「行ってきます!」と挨拶をし,ペアでしっかりと手を繋いで出発することができました。初めは少し緊張気味で歩幅が小さい子どもたちでしたが,徐々に慣れると前を歩く支援者や他児から離れないように歩幅やペースを考えて取り組む様子がありました。
子ども同士のやり取りに繋がるように「○○くん早いよ。」や「前を見てね。」等とペアで話すよう促すと,ペア同士で楽しく会話をしながら散歩をすることができました。相手とペースを合わせたり自分の気持ちを伝えたりする機会にもなりました。
押しボタン式の横断歩道を渡る際には,先頭を歩く年長児にボタンを押してもらい,全員で「右,左,右」と確認して手を挙げて渡りました。「初めてボタンを押せて嬉しかった!」,「信号をよく見て渡ったよ!」と達成感に溢れた様子の子どもたちでした。
道中では,秋の季節感を味わうことができるよう木の実や植物を採集したり観察したりしました。椿の木の下では,道に落ちた黒い種を夢中になって集めていました。赤や茶色,緑,黄色に色付いた葉っぱを見比べたり「このお花ママに見せたい!」と大事そうに花を摘んだりと各々楽しむ様子がありました。
約1kmの長い道のりでしたが,めばえに到着すると「ただいま!」と大きな声で挨拶をし「次は公園に行きたい!」,「もっと遠くへ行こう!」と次への期待を膨らませる子どもたちでした。活動室では園外散歩の振り返りとして,1人ずつ発表の場を設けると「私は花を見つけました。」や「タケノコみたいな形の葉っぱを見つけました。」等と自分なりの言葉で見つけたものを発表することができました。
にじグループでは,気温等を考慮しながら毎月園外散歩の活動を取り入れています。就学に向けて,危険意識を高めたり体力をつけたりすることができ,集団行動の大切さを学ぶ機会にもなります。今後は,傘や鞄を持ちながら取り組んだり段階を踏んで距離や時間を延ばしたりして挑戦していきたいと思います。
(藤谷)