放課後デイ こいのぼり作り

2つのグループに分かれて,こいのぼりを作りました。1つのグループは,はじき絵を行い,うろこの形をした画用紙にクレヨンで好きな絵や模様を描き,その上から水で少し薄めた絵の具を塗っていきました。塗り終えると,こいのぼりの形に切った模造紙に貼っていき,カラフルで大きなこいのぼりを作ることができました。はじき絵以外にも指や手の平で模様を描く子どもたちもおり,自分たちで好きな色を選んで絵の具の感触を味わうことができました。完成した作品を見て,「大きいね。」,「お部屋に飾ろう!」と満足気な様子でした。

もう1つのグループでは,半分に折った紙皿にクレヨンで色を塗ったりシールを貼ったりする等して可愛らしいこいのぼりができあがりました。「見て!すごいでしょ。」と笑顔で作品を見せてくれる利用者さんたちでした。

今後も身近な教材を使って季節に応じた様々な製作活動を行っていき,利用者さんたちの可能性を引き出していけるようにしていきたいです。(石坂)

にじ はさみにチャレンジ!

本日の,にじグループの活動では“はさみの練習”に取り組みました。

まずは,はさみの持ち方や使い方について確認しました。「どこにお父さん指を入れるの?」,「上手に持てたよ!」など,イラストを見て職員と指を入れる穴を確認しながら取り組むと,全員が正しくはさみを持つことができました!はさみを持つことができたら,開閉動作に入ります。「チョキチョキできるかな?」と手本を見せながら声掛けを行うと,しっかりと指先に力を入れて,はさみを開いたり閉じたりすることができていました。また,はさみを使うときに“はさみをお友達に向けない”,“椅子に座って使う”など安全に活動ができるよう,約束事の確認を行いました。子ども達からは,自然と「はさみがお友達に向いていたら危ないね。」,「怖いね。」などの声があり,使うときのルールについても理解できている様子でした。

次に,点線に沿って直線状に切る練習に取り組みました。子どもたちが大好きな乗り物や生き物たちが描かれた用紙を提示すると「僕,これがいい!」,「新幹線がある紙を頑張る!」とやる気充分な様子がみられました。乗り物や動物たちを切らないように,ゆっくり慎重に切り進めることができました。また,今回の用紙では,どこまで切ったら良いかがわかりやすいように赤線で印を入れました。切る線や終わりの目印があることで,見通しを持って取り組むことができます。このように“どのくらい”や“どこまで”と,先の見通しを持つ経験を重ねることで,朝の準備の手順や「○○が終わったら,△△ができる。」など,課題を順序だてて取り組む力に繋がっていくことを期待しています。

最後に,散髪屋さんごっこを行いました。「ここまで真っ直ぐ切ってね。」と職員に手渡された黒色の画用紙を手に取り,さっそく切り込みを入れていく子どもたち。切り進めると「これなに?」と不思議そうな表情になってきました。そこで,「みんなは,美容師さんです!」と伝えると「えぇー!髪を切るの?」と興味津々な返事が返ってきました。短冊状に繋がった黒画用紙が完成すると,男の子のイラストに合わせて子どもたちに渡します。「今からカッコいい髪型にしてね。」と声を掛けると,勢い良くバサバサと切り,思い思いの髪型に仕上げることができました。「前髪はこのくらい?」,「男の子だから,短くしたよ!」など,完成のイメージを持って取り組む様子もみられました。

今回は,はさみの使い方を知ることを大きなねらいとして“直線を切る”という練習を行いました。今後も,波線や四角に切る等,複雑な線や形の切り抜きにも挑戦できるような活動を計画していきます。(網谷)

そら フィールドクライミング

汗ばむほど気温の高い日が増えていますが,皆さん元気に過ごされていますか?そらグループでは新しい遊びに挑戦しました。「フィールドクライミング」という運動あそびです。床に沿って四つ這いの姿勢で移動し,多少の不安定な姿勢を保ちながら体幹筋力を使うこと,身体の動かし方を知ることをねらいとしています。人は四つ這いになると身体の重心がアンバランスになるため,無意識に体幹を使ってバランスを取ろうとします。

今回は,遊びの中に四つ這いの姿勢を取り入れることで自然と体幹を意識できるよう,縦に置いたはしごの間をくぐり,重心移動や姿勢の変換に挑戦しました。前へ進むために片手で身体を支えます。「おっと。」とバランスを崩しがちになる場面もありましたが,進むうちに自分で重心を感じて調整できていました。

次はトンネルです。高低差や幅の違いがあるため姿勢の変換が必要です。細いトンネルを通るために自然と両手が近い位置になります。また,低いトンネルを通るために両手の感覚をあけ頭を下げます。このとき,トンネルの位置を目で確かめることができており,目から脳への刺激も伝わっています。

今回は四つ這いがメインでしたが,色の識別をしたり身体を伸ばしたりする動きにも次回は取り組んでみようと考えています。1年を通してたくさんの運動あそびに取り組み,身体を動かすことに楽しさや心地よさを感じてもらいたいと思います。また,ご家庭でできる運動あそびも随時,紹介していきます。(浜脇)

ほし こいのぼり制作

子どもの日が近付き,街中にこいのぼりが泳ぐ季節となりました。送迎バスの中でも「こいのぼりがいるよ。」と嬉しそうに教えてくれる子どもたちです。めばえにも子どもたちの手作りこいのぼりが泳ぎます。

本日はポリ袋とスズランテープ,新聞紙などの身近な素材を使用し,こいのぼり制作をしました。最初は,ポリ袋に目と鱗を貼ります。画用紙に貼った両面テープを剥がす動作が難しい様子でしたが,少し端を剥がして提供すると次々に剥がすことができました。

次はスズランテープを割いて旗を作ります。左右の手を前後左右に動かしながら,上手に割くことができました。用意していたテープを指差し「もう一つする!」と意欲的な姿を見せていました。

たくさん指先を使って,こいのぼりができ上がりました。手先の器用さを表す言葉を巧緻性と言います。巧緻性を高めることは,日常生活では食具の使用やボタン掛け,筆記具を持つ動作に繋がります。また,単に指先の使い方が器用になるだけでなく,目の前の対象物を見て自分の指先に意識を向けることで,集中力の向上を図ることもできます。そして,様々な事柄に意欲的に挑戦しようとする力,物事に根気強く向き合う力にも繋がっていると言われています。

最後に「こいのぼり」の歌をうたいながら,部屋の中を泳がせました。「僕が作ったよ!」と,自分のこいのぼりができたことに満足そうな顔を見せていました。

今後も様々な季節や素材に親しみながら,子どもたちが楽しんで指先を使うことができる活動を行っていきます。(坂元)

そら 平均台

新年度が始まって1か月が経とうとしています。そらグループの子どもたちも,新しい環境に少しずつ慣れてきています。

本日は,バランスをとる身体の使い方を練習するために,高さの違う平均台を渡りました。職員が平均台を並べると靴下を脱いで準備万端の子どもたち。お手本が終わると「はい!」「する!」と元気に手を挙げていました。

平均台を確かめながら1歩1歩踏み出し「おっとっと。」とバランスを取ります。「黄色いこの線を見てね。線を足で踏もうね。」と声を掛けると,職員の手を持ったり両手を広げてバランスを取ったりしながら1つめの平均台を渡ることができました。

次に階段を上り,さっきより少し高い平均台に挑戦です。立ち止まる子どもさんもいましたが,職員が「ここまでおいで。」と平均台の途中から声を掛けると,全員が渡ることができました。中には職員の手を離して渡る子どもさんもいました。最後はマットの上にジャンプ!楽しかったのか「もう1回したい!」と伝える子どもたちでした。

バランス感覚は,立つことや座り続けることなど基本的な動作に必要な感覚です。上手に歩くことや走ること,ズボンや靴を立ったままはくことといった動作にも繋がっていきます。今後も,たくさんの運動あそびを通して楽しく身体の使い方を学んでほしいです。(綾織)

にじ お絵描き

にじグループのみんなが大好きなお絵描きを,『好きなもの』というテーマで行いました。まずは,クレヨンを使うのでスモックを着ます。腕を服の袖に通すことも上手になってきています。難しい時は支援者が手添えしながら手伝いますが,今回はほとんどの子どもたちが「もう少し引っ張ってみよう。」といった声掛けのみで着ることができていました。

スモックを着たら次は『好きなもの』を考えます。好きな生き物,乗り物等を聞いてみると「僕はクワガタ!」,「消防車が好き!」といった答えが返ってきました。中には『好きなもの』という枠組みで考えることが難しい子どもさんもいたので,次に「今までのお絵描きでは何を描きましたか?」と聞いてみました。すると,「虹を描いたことがあるよ。」,「お花も描いたよ。」,「私はアンパンマン描ける!」など,たくさんの答えが集まりました。その中から,それぞれが描くものを決めていよいよお絵描きのスタートです。

 

最初の1枚は,支援者からの質問に答えたものを描く子どもたちでしたが,徐々に想像が広がって「恐竜も描きたい。」,「カマキリってどんな形かな。」という声が聞こえるようになりました。そこで,プロジェクターを使用して個々の実態別に実物の写真やイラストを映し出すと,形を見ながら描くことができました。花の色,生き物の足の数,乗り物の部品等,細かいところまでよく捉えていて,観察力も高まっていることが感じられました。

 

描いた作品に自信が持てたようで,お友達同士で「これ見て!」,「上手に描けたよ!」と声を掛け合う姿があったため,作品を発表する機会を設けました。自分が描いた作品を手に持ち,みんなの前で「消防車を描きました。」,「たくさん色を使ってお花を描きました。」など,発表する子どもたちの表情は自信と達成感に満ちていました。次回は,大きな紙にみんなで1つの絵を描くような活動もしてみようと思います。楽しみにしていてくださいね!(玉利)

ほし 自然散策

本日は園庭にて植物や虫などに目を向け,生き物に触れ合うことを目的とした自然散策を行いました。天気に恵まれて良い自然散策日和となり,子どもたちも嬉しそうな表情で園庭に走り出しました!

まずは,みんなで園庭に落ちている色々な葉っぱを集めました。きょろきょろしながら落ち葉を探し回る子ども達の表情は真剣です。見つけると「あった!」と葉っぱを見せながら笑顔で駆け寄る姿がありました。拾ってきた葉っぱは大小様々で,中には穴がたくさんあいているような面白い葉っぱを見つけた子どもたちもいました。拾った葉っぱをかごいっぱいに入れてもらい,最後はたくさんの葉っぱを上から雨のように降らせると,大声で笑う無邪気な姿が可愛いらしかったです。また,最近は虫に興味を持ち始め,虫探しをしている子どもたちもいました。アリやクモなどを見つけると「せんせい!むしさん!」と言って支援者に伝える様子がありました。触るのはちょっぴり恐いようで,棒やスコップで恐る恐るつついたり動きを観察したりと,興味津々な様子で生き物にも触れ合うことができました。
園庭に出ると,室内では経験できない虫や植物などの自然にたくさん触れ合うことができます。また,生き物だけでなく気温や風景にも変化があり季節感を感じることができます。これからも子どもたちと元気いっぱいお外で遊び,自然に触れながら興味を拡げていきたいと思います!(二見)

ほし トランポリン

新年度が始まり初めて会う職員やお友達に少し緊張気味の子どもたちでしたが,新しい環境に少しずつ慣れてきた様子です。園庭でかけっこをしたり音楽に合わせてダンスをしたり,たくさん身体を動かして遊ぶ姿も増えています。

本日は子どもたちの大好きなトランポリンを行い,ロディやマット,平均台も併せて使用しサーキット形式で身体を動かしました。

最初はロディに乗ってスタートします。前進はなかなか難しいようでしたが,その場で身体を上下に揺らすことができました。次にマットに登ります。厚さのあるジャンピングマットは,床や地面とは異なり足元が安定しないため,しっかりとバランスを保って歩く必要があります。落ちないように素早く走り抜けたり両足でジャンプして進んだりすることができました。

 

マットから降りると平均台に挑戦です。平均台やトランポリンで養われる力の一つに平衡感覚があります。前庭覚とも言われる平衡感覚は揺れや回転などの情報を感知する感覚で,身体のバランスや姿勢のコントロールに関わっています。この感覚が養われると姿勢を保って椅子に座ったり,転びそうになった際に身体を支える力にも繋がり怪我の防止に役立ったりすると言われています。平均台に足を乗せると両手でバランスを取りながら一歩一歩,慎重に進んでいきます。最初は職員と手を繋ぎながらゆっくりと渡っていた子どもたちも,慣れてくると一人で渡ろうと頑張る姿が出てきました。何度も挑戦したり横歩きで進んだりする様子もあり,成長を感じることができました。

最後は,お楽しみのトランポリンです。わくわくした様子でトランポリンに乗り,足踏みやジャンプをすることができました。職員と手を繋いで高く跳ぶと,一味違う感覚に嬉しそうな笑顔を浮かべる子どもたちでした。また,今回は順番を意識できるよう「10回跳んだら交代」という約束をして取り組みました。職員が見守る中,自分の番が終わるとスムーズに交替したりお友達が跳んでいる時に一緒に数を数えたりすることができました。子どもたちにとって物の貸し借りや順番を守って遊ぶのは難しいことですが,日常の様々な場面を通して練習している最中です。子どもたち自身が理解し納得できるルールを設けることで,少しずつ譲渡や我慢する力を身につけられるよう工夫していきたいと思います。

運動あそびを通して体力や筋力向上はもちろん,言葉や社会性など様々な力を身につけることができます。今後も,子どもたちが「楽しい,もう一回したい!」と思えるような活動に取り組んでいきます。(坂元)

 

 

にじ バランス

 

本日は,バランスを保つ練習として平均台や体幹筋力を刺激する遊びを行いました。最初に挑戦したのは平均台です。多くの子どもさんにとっては落ちる前に勢いで渡りたくなるようです。今回は落ちる恐さが少ないように,床から10センチ程度の低い平均台を用意して「ゆっくり,ゆっくり。」と声掛けをしながらバランスを保つ感覚を経験できるように促しました。

 

 

平均台を渡りきった子どもさんは梯子を渡ります。上半身と下半身にバランス良く力を入れて連動させる動きは,運動機能の発達に欠かせない動きです。難しい動きであるからこそ,最後まで渡り切った時の喜びは大きく,笑顔でガッツポーズをしたり支援者に抱き付いたりと,思い思いの方法で達成感を表現していました。

 

平均台や梯子と同時進行で,待機中の子どもさんは別室で個別の運動遊びを行いました。円形のマスを使った『大股歩き』で歩く姿勢や踵から足を床に着く練習をしたり,『トランポリン』で膝の曲げ伸ばしを意識しながらジャンプしたり,支援者と『相撲』をして全身に力を入れる感覚を養ったりと,個々の実態に応じた活動を行いました。

特に支援者が後ろから抱きかかえながら床に落ちているボールを拾う『クレーンゲーム』では,腹筋と背中に力が入り「あー!!」,「うおー!!」と気合の声が漏れていました。普段使わない筋肉も使って疲れたように見えましたが,楽しさが上回ったようで「もう1回したい!!」との声が多く上がりました。

一言に“バランスを保つことが苦手”と言っても課題はさまざまです。今後も一人一人の課題に適した活動を提供できるように工夫してまいります。大人気だった『クレーンゲーム』を継続するために,次回は支援者の腰にサポーターを装着しようと思います!(玉利)

放課後デイ クッキング(サンドイッチ)

本日のクッキングの活動では,野菜について知ることをねらいにサンドイッチ作りを行いました。そのため,今回は事前に絵カードを見ながらサンドイッチで使用する食材の持つ役割について勉強をしました。野菜の絵カードを見て「ばい菌から身体を守ってくれるんだね。」と感心した表情の子どもたちでした。

そして,いよいよ楽しみにしていたクッキングの時間になると,「早く作って食べたいね。」と活動を楽しみにしている様子が見られました。支援者と一緒に具材を挟み,美味しそうなサンドイッチができると,にっこりと微笑みながら「もう食べていいですか。」と尋ねる様子が見られ,早く食べたい気持ちが伝わってきました。元気よく挨拶をした後,夢中になってサンドイッチを食べて何度も「おかわりください。」,「もう1個作っていいですか。」の声が飛び交っていました。

サンドイッチ作りを行う中で「野菜もたくさん挟んで食べる。」と進んで食べる姿に成長を感じました。これからもクッキングの活動を通して,楽しみながら様々な食材への興味や関心に繋がるようにしていきたいと思います。(草野)