にじ リトミック

朝,元気に通所してきた子どもたちの1日は,リトミックから始まります。身体をほぐしたり気持ちの発散をしたりして,1日の活動への意欲を高めます。今回は,にじグループのリトミックの様子をお伝えします。

はじめは,「さんぽ」,「おうま」,「かたつむり」等の音楽に合わせて身体を動かします。「さんぽ」のときは前歩きや後ろ歩き,「おうま」のときは四つ這い,「かたつむり」のときはほふく前進等,不規則に変わる音楽に合わせて動きを変化させるため,周りの音や声をよく聴くことが必要です。

次に,お友達や職員と手を繋いで輪になり「おどるポンポコリン」の音楽に合わせて踊ったり,他児と音楽に合わせてじゃんけんをする「じゃんけん貨物列車」をしたりします。ここでは,身体を動かすだけでなく,他者を意識しながら動くペースを合わせたりルールを守って活動に取り組んだりすることが必要です。クラスが新しくなった4月当初は,恥ずかしさや緊張からか,お友達や職員と手を繋いだり肩を持ったりすることに抵抗があった子どもたちも,今では笑顔で楽しくお友達と関わることができるようになりました。また,お友達が転ばないようにゆっくり歩いたり回ったりと優しい姿もみられます。

十分に身体を動かすことができたら,ゆったりとした音楽を聴きながらリラックスをします。たくさん身体を動かした後に横になることで,気持ちを落ち着かせたり静と動の切り替えをしたりすることに繋がります。

最後は,タンバリンを鳴らしておしまいです。タンバリンを鳴らすことで,1つの活動が終わったことへの達成感や満足感を味わうことができます。また,次の活動への意欲にも繋がります。

これからも,身体を動かし,元気いっぱい過ごしましょう!(工藤)

ほし 感触あそび(春雨・わかめ)

今回は,春雨とわかめで感覚遊びをしました。素手で春雨とわかめの感触に触れたり,食具を使い手首の使い方を確認したりすることをねらいに行いました。また,食具を遊びの中に取り入れることでスプーンやフォークですくう練習にも挑戦しました。普段給食で食べている子ども達は,「今日のつるつる遊びは楽しみ。」と活動を心待ちにしている様子でした。

初めに,素手で春雨を触り春雨の感覚を肌で感じました。職員が「どんな感じかな。」と子ども達に聞くと,「つめたい。」,「つるつるしてる。」と感じたことを言葉で伝えることができました。春雨を素手で触るのが苦手な子どもには,普段使っている食具のスプーンを渡すことで間接的に春雨に触ることができました。また,春雨に色をつけて赤色,青色と確認しながら感触あそびを通して色の認知の向上にも繋げました。

 

次に子ども達にわかめを渡しました。わかめを触ることが初めての子ども達にとって「どんな手触りだろう。」と恐る恐る触っている様子でした。「ヌルヌルしている。」,「いつもお汁に入っているわかめだ。」と子ども達が知っている情報を職員に一生懸命教えていました。わかめを顔に貼り付けたり,素手で触れたり色々な遊び方を発見して楽しむことができました。

また,スプーンやフォークの持ち方を確認して,すくいやすい方法を子どもたちと確認をしました。食具の練習も遊びの中で行うと,子ども達が意欲的に取り組めるようです。

今回は春雨で感触あそびを行いましたが,氷や片栗粉粘土など身近な物で感触あそびができます。ご自宅でも感触あそびを行ってみてください。                           (米山)

放課後デイ 社会体験(江口浜散策)

本日は江口浜海浜公園へ散策に出掛けました。バスでの移動中は,朝の会と散策に向けての事前学習を行い,支援者が提示した絵カードや外の景色を眺めながら活動を楽しみにしている様子が見られました。

江口浜に到着すると,突然の雨に見舞われ,不安そうな表情や声が聞かれましたが,通り雨だったようですぐに止み散策を行うことができました。いよいよ待ちに待った江口浜散策の時間となりました。走り出したい気持ちを抑えながら事前学習で行った約束事を守って散策する姿にとても成長を感じました。

散策中は雨上がりということもあり少し蒸し暑い感じではありましたが,海風が吹くと子どもたちは手を拡げて身体いっぱいに風を浴びていました。「海だ―!」と嬉しそうに話をしながら,目の前に広がる海を眺めたり,砂浜の感触を感じたりして散策を時間いっぱい楽しむことができました。

活動が終わり帰りのバスでは,「楽しかったな。また行きたいな。」と散策を楽しんだことを支援者に伝える子どもたちでした。これからも様々な経験に繋がるようにたくさんの行事を計画していこうと思います。(草野)

ほし 親子療育

本日の親子療育では,身近な物を活用して親子でハーバリウム作りをしました。作る際には指先の使い方や摘む力の強弱を意識できるように様々な材料を使って取り組みました。まずは,身近な物であるペットボトルの中に観葉植物を育てる時に使用するジェルポリマーを入れました。

子どもも保護者も「ぷるぷるしているね。」「つるつるだね。」と慣れない感触に驚いている様子でした。他にも,ペットボトルビーズや柄付きのアルミホイルやアルミカップを細かく千切ったものを入れました。

ペットボトルビーズは炭酸用ペットボトルに色を塗って小さく切り,オーブンで焼くと丸くなることでビーズの形になります。どちらも療育の指先あそびにて子どもたちに作ってもらったもので完成した材料を嬉しそうに入れる子どもたちでした。材料によって質感がそれぞれ違うので「固いね。」「丸いね。」など特徴やどのような感触なのか知り,違いを楽しみつつ「優しく優しく持ってね。」などと指先の力加減を伝えることで1つずつゆっくり丁寧に材料を保護者と一緒に上手に入れることができました。その後はゆっくりと洗濯のりと水を入れる様子を真剣な表情で見つめていました。

蓋に飾りつけをして閉めたら親子で作ったハーバリウムの完成です。何度も振って中で混ざり合うキラキラしている材料を見てとても嬉しそうに眺めていました。最後はみんなで作品を持って記念に写真を撮りました。

お店で道具を購入しなくても家庭にあるペットボトルやアルミホイルなどを活用すると色んな遊び道具や飾りの代わりになります。また,作る過程の中で指先を使うことで力加減や動かし方を知ることでお箸や着替えの生活面の動作に繋がります。お家でも親しみのある身近な物を使って素材の感触を楽しみながら親子で玩具や飾りを作ってみてはいかがでしょうか。(二見)

放課後デイ スイカ割り

夏の風物詩,スイカ割りを行いました。目の前のスイカに子ども達も「何だろう。」,「大きいね。」と驚いた様子でした。竹の棒を使って,いよいよスイカ割りのスタートです。事前に決めた順番で一人ずつ行いました。自分たちの番を今か今かと心待ちにしつつも,他の子ども達がスイカ割りをする姿を見てしっかり応援することができました。

子ども達の力強い振りで見事にスイカを割ることができました。割れた真っ赤なスイカを不思議そうにのぞき込み「いいにおい。」,「おいしそう。」と歓声が上がっていました。

割ったスイカは給食後にみんなで美味しく食べました。まだまだ暑い時期が続きますが,これからも楽しいイベントに参加しながら,暑い夏を乗り切りましょう。(石坂)

にじ 宝物探し

 

 

本日は,友達と協力することと相手の考えを想像することをねらいとして,めばえ全体を使った宝物探しゲームを行いました。初めて行う『宝物探し』という名前に,朝から「どんなことするの?」,「楽しみだな!」等とわくわくした表情で支援者に話を聞きにくる子どもたちに内容を説明すると「早くしよう!」と興奮した様子でした。2つのチームに分かれ,代表者のじゃんけんで“隠すチーム”と“探すチーム”が決まると,いよいよ待ちに待った宝物探しゲームのスタートです。

“隠すチーム”は3つの宝物を隠します。今回は,ガムテープの芯で作った王冠を宝物に見立てます。2人ずつのペ  アで話合って隠し場所を考えます。草の繁みや玩具の箱の裏,隠してみてから少し離れて確認すると「やっぱり見えるから別の場所にしよう!」と,探す相手のことを想像しながら隠し場所を選ぶことができていました。

“隠すチーム”が隠し終えるまで絵本や紙芝居の読み聞かせをしていた“探すチーム”は,お友達がどこに隠したのかを考えながら,制限時間内に宝物を探し出します。スタートの合図と同時に走り出す子どもたち。「あっちを探そう!」,「ここは無いから砂場じゃない?」等と話合いながら,あらゆる場所を探した結果,3個中2個の宝物を見つけ出すことができました!見つけられなかった1個は,砂場に埋められていました。まさかの隠し場所に「えー!」と驚く“探すチーム”と得意げな“隠すチーム”の子どもたち。次は,役割を交替して再挑戦しました。今度は砂場に隠すだけでなく,隣に別の砂山を作ってカモフラージュをする等,どんどん隠し方に工夫がされていきました。

活動が終わった後,お互いに「楽しかったね。」,「またしたいね。」等と声を掛け合う子どもたちに,支援者からもう1つの遊びが発表されました。朝からめばえ中に隠されていたキラキラシール付きのボール20個。この宝物を「10個見つけたらにじのお友達の勝ちですよ。」と伝えると,「どこどこ?分からない!」と大興奮の子どもたち。めばえにいる間,いつも見ないような窓や廊下の天井,椅子の下等を楽しそうに探していました。

みんなで見つけた宝物は15個。見事,子どもたちの勝利です!ちなみに,見つかっていない宝物は今も隠したままです。誰が見付けてくれるのか楽しみにしていますね!(玉利)

ほし 宝探し

「今日はなにするの?」と元気な声の子ども達。支援者が「今日は,宝探しをするよ。」と伝えると「早くどこかな,どこかなしたい!」と宝探しを楽しみにしている様子でした。

身体の使い方や普段は見ない所への注意力を高めるために,今回の宝探しは2つの活動に取り組みました。最初は,支援者が事前に隠したパズルのピースを療育室内で探す活動です。高い所は背伸びやジャンプで身体を動かし,机の下等低いところは身体を小さくしてしゃがみ込むことで探すことができました。パズルを見つけた子ども達からは,「あ,ここにあったよ。」と嬉しそうな表情が多く見られました。

次に,はてなボックスの活動を行いました。はてなボックスの中には,細かく破いた新聞紙とパズルのピースを隠しました。中に何が入っているのか分からない子どもたちは,慎重に手を入れて指先の感触を頼りにパズルのピースを探すことができました。

そして,子ども達が一生懸命探したパズルのピースを型にはめていきます。パズルの場所が分かるように,色や形を子ども達にヒントとして出すことで,形を見て方向転換しながらパズルを完成させることができました。パズルが完成すると子ども達は大喜びで「先生,パズルができたよ。」とニコニコ顔で支援者に伝えていました。

これからも夏の暑さに負けないようにたくさん身体を動かし,認知あそびにも皆で取り組んでいきましょう。                            (米山)

そら ボールあそび

夏の暑さも本格的になってきました。めばえでは,毎年恒例のプールや氷あそびを通して季節感のある遊びを楽しんでいます。

本日は,手足を使った全身の動きを引き出すことをねらいに,ボールを使って遊びました。まずは,職員とキャッチボールです。ボールを目で見ながら距離間をつかみ,タイミングを図る必要があるます。「せーの。」,「キャッチ。」と職員が声を掛けながら数回繰り返すと,ボールをキャッチできました。

次に,足でボールを挟みながら進みます。内ももの筋力を使いながら前に進むため,身体の動きに加えて集中力も必要です。それぞれの身体の大きさなどに合わせて進む距離や挟むボールの大きさを調整すると「できた!」と伝え,達成感に繋がったようでした。ゴールまで到着すると,UFOキャッチャーのように足でボールを挟んでかごに入れます。この動作も見る力や筋力の継続が必要です。ボールを落とさないように一生懸命な姿が可愛らしい子どもたちでした。

さらに,フラフープの輪を通るようにボールを投げる遊びにも取り組みました。今回は,動作獲得の発達に沿って「転がす」,「下から投げる」,「上から投げる」といった3つの段階をつけました。また,力加減や目標物を狙うといった点でフラフープを使用しました。

最後に風船を足で蹴ります。蹴る動作の前段階として,安定した歩行や片足でバランスをとること,目と足を協調させることなどが必要です。次の段階では,蹴る前に助走をつけ,軸足を大きく踏み込むことで蹴る力を大きくすることができます。ボールを違い,ふんわり,ゆっくりと落ちてくる風船を蹴ることは難しいですが,じっと待って蹴ることができました。

活動後の振り返りでは「先生に“えいっ”したよ。」,「キックできた!」と満面の笑みで伝えていました。子どもたちが“できた”と感じた様子を見ると,私たち職員も嬉しい気持ちになります。自己肯定感が大切だと言われるように「できた。」,「がんばった。」と子どもたち自身が感じるような活動を今後も計画していきます。(春田)

 

そら 泡あそび

7月も終わりを迎え,夏本番。暑い日が続いていますが,そらグループの子どもたちは元気に過ごしています。

本日は,泡あそびを行いました。絵の具で青や緑などに色付けされた泡を見た子どもたち。初めはゆっくりと手や足を入れるだけでしたが,次第に腕,体と最後には全身で泡の感触を味わっていました。

冷たいような温かいような,重いような軽いような不思議な感覚に触れ,「ふわふわだね。」や「冷たいね。」など感想を自分の言葉で伝えていました。

泡は強く握りしめると手からこぼれ落ちてしまいます。泡をそっと持ったり優しく扱うことで力加減を知る経験になったり,感覚的に苦手な子どももそれぞれのペースで挑戦する機会にもなったりします。

この日も暑い日でしたが,少しでも涼しさを味わえる活動になったと思います。今後も,氷あそびや子供たちが大好きなプールあそびを行う予定ですので,楽しみにしておいてください。(迫)

 

にじ 音楽療法

本日は,音楽療法士によるリトミックを行いました。子どもたちは,毎月行われる音楽療法をとても楽しみにしています。本日も,音楽療法士が教室に来られると,嬉しそうに駆け寄っていき元気よく挨拶をする子どもたちでした。挨拶が終わると,楽器の音に合わせて歌を歌ったり身体を動かしたりしました。1人で大きく身体を動かしたりお友達や職員と手を繋いだりと,それぞれの表現方法で楽しむことができました。

その後,絵本を呼んだりオーガンジーの上で寝転んだりして身体を落ち着かせた後,音楽療法士の掛け声に合わせて模造紙にお絵描きをする“音絵”を行いました。音楽療法士が「びゅう」,「とんとんとん」等の声を掛けると,声に合わせて描き方を変化させることができました。

活動が終わる際には,名残惜しそうにする子どもたちでした。次回の音楽療法を楽しみに,明日からも毎日楽しく過ごしましょう!(工藤)