にじ すごろく

9月19日,にじグループでは“すごろく”に取り組みました。サイコロを振って出た数分のマスを進む通常のルールに加えて,止まったマスのお題に挑戦するルールを組み合わせて行いました。教室に“すたーと”から“ごーる”まで並べられたマスを見て「これ,知っているよ。」,「すごろくだよね。」と,今から始まるすごろくにワクワク感が溢れる様子がみられました。

 

さっそくすごろくに取り組み,サイコロを振って出た数を確認すると「1だった。」,「3だ!」と,元気よく出た数字を教えてくれました。次に,出た数分のマスを進み,止まった場所のお題を確認します。今回のお題では,見る力や自己表現の力,状況を判断する力を養うことができるように“まちがいさがし”や“自己紹介”,“イラストクイズ”などの課題を設定しました。

止まったマスのお題を見ると,声に出して読んだり1人では難しい問題には友達と考えたりしながら,1つ1つの課題を一生懸命にクリアしていく姿がみられました。また,クリアしたお題のマスを裏返すことでマスの色が,水色から黄色に変わります。全員がゴールした後,辿ってきたマスを見ると,たくさんのマスが黄色になっていることに気付き「黄色がたくさんあるね。」,「これ全部クリアしたの?」と嬉しそうな表情がみられました。自分で頑張ってきたことが,目で見て分かると達成感を感じたり自信や意欲にも繋がったりします。今後も,子どもたちとたくさんの遊びを通して“楽しい”や“難しい”といった色々な感情を共有しながら,共に成長していくことができるような遊びを考えていきます。(網谷)

そら 生活体験(食具の使い方)

本日の生活体験では,スプーンやお箸など食具の使い方に繋がる活動を行いました。今回は,普段使用しているエジソン箸を使って練習をしました。お箸は親指,人差し指,中指の3本の指を使って操作しますが,薬指や小指が伸びてしまうことで操作が難しい場合があります。その際には,小さく丸めたティッシュなどを薬指と小指で握りながら行うと操作しやすくなります。子どもたちは,大きめに切ったスポンジを挟んだり離したりを繰り返すことで,お箸の開閉動作や食材をつまむ動作をイメージしながら取り組んでいました。

次に,利き手以外の手を使う練習として,サイコロを入れたお椀を両手で持ちお椀の中でサイコロを転がす練習をしました。手首をしっかり動かせるようになるとスプーンやお箸を口元に運ぶ動作がしやすくなります。また,利き手の捕助として,食材をすくいやすいように食器を動かすこともできるようになります。このような動きを,まず両手からスタートして,慣れてきたら次は片手で,と子どもたちそれぞれのペースに合わせて段階的に進めていきます。

 

普段は,あそびの中にこのような動きを取り入れて行いますが,今回は個別でじっくり行うことで子どもたちも集中して取り組むことができていました。これからも,日々の活動を重ねていくことで日常生活へ反映させていけるよう努めていきます。(平川)

放課後デイ 社会体験(買い物)

本日の社会体験では,ミスタードーナツに出掛けました。事前学習では,「走らない,大声を出さない,順番を守る」と公共の場においての約束事を確認することができました。

お店に着くとたくさんのドーナツに目を輝かせる子どもたち。事前に写真で見たドーナツだけではなく期間限定のハロウィン仕様のドーナツもあり,どれにしようか迷っている様子でした。

 

好きなドーナツが決まると,トングを使って慎重にトレーに乗せました。少し高い位置にあったり,掴みにくい形のドーナツがあったりしましたが,上手にトングを使用することができました。レジでは少し緊張している様子でしたが,お店の方にしっかりと挨拶をして,職員と一緒にお金の計算をしながら代金を支払うことができました。紙袋に入れてもらうととても嬉しそうな表情が多く見られ,大事に持ち帰りました。

買ったドーナツは給食後にめばえで食べたり,お家の方々にお土産として持って帰ったりしました。食べる際には「おいしいね。違うのも買いたいな。」との声も聞かれ,おいしそうな表情で食べていました。今後も,様々な場所で社会体験を実施する予定です。

ミスタードーナツピュアタウン武岡店の皆さま,御協力ありがとうございました。 (下川)

ほし 朝の会

めばえの一日は子どもたちの元気な「おはようございます!」の声から始まります。今回は,毎朝取り組んでいる朝の会の様子をお伝えします。

まずは椅子に座り「お手々はお膝にピッ。」の合図で背筋を伸ばした姿勢をとります。子どもたちにとっては,最初から「正しい姿勢」や「ちゃんと座る」という言葉を理解し行動に移すことは難しいため,「お尻ペッタン」や「背中ピッ」など,身体の具体的な部分や擬音語を交えて伝えることで,イメージし易いようにします。

格好良い姿勢で朝の歌をうたった後は,一日の流れを確認します。めばえでは,見通しを持って活動に取り組めるようイラストの入った流れ表を使用して順番を確認しています。「今日の活動は?」,「おやつは何?」と意欲的に参加する子どもたちです。一日の流れに変更がある日も,この流れ表を見ることで安心して過ごすことができます。流れ表を提示しながら職員が「ご飯の後は?」と尋ねると,「歯磨き!」と答えたりゴシゴシと磨く真似をしたり,それぞれが自分なりの表現で質問に答えることができます。

次に,職員の呼名に応じ元気良く返事をします。「はーい。」と大きな声で答えたり少し恥ずかしそうに挙手をしたり,その日によって様々な姿を見せる子どもたちです。呼名に対して応答するという経験を通してコミュニケーションに繋がるよう,目を合わせたりスキンシップをとったりすることを心掛けています。

全員の返事が終わると,皆で一緒に人数を確認します。「5と1で6人です。」と職員が伝えると,手で上手に数字を作る子どもたちです。1から10までの数唱も上手になってきており,朝の会や絵本を読む時,便座に座る時など様々な場面を通して数に親しむきっかけ作りをしています。

最後は,一日頑張れるよう皆で「えいえいおー。」をして活動が始まります。

子どもたちにとって,着座することや集中しながら話を聞くことはまだ難しい面もありますが,毎日の積み重ねによって落ち着いて座ることができるようになってきています。また,流れも定着してきており子どもたちだけで朝の会ごっこをするなど,微笑ましい光景もよく見られます。今後も毎日の継続によって様々な力を身に付けられるよう,朝の会などの集団活動に取り組んでいきます。(坂元)

 

そら 朝の準備

今回は,子どもたちがめばえに来て最初に取り組む「朝の準備」について,ご紹介します。お友達や職員と言葉やハイタッチであいさつした後は,靴を片付けます。毎朝,職員と手順を確認しながら取り組んでいる子どもたち。自分でマジックテープを外したり靴箱に入れたりと1人でできる部分が増えています。

次に,荷物を整理します。鞄から連絡帳,歯ブラシを取り出し,決められたかごに入れます。入口から近い位置に机を設置することで,すぐに準備ができるよう工夫しています。

写真カードがあることで,何をどこに出すのか視覚的に分かり易くしています。「朝の準備」には,鞄のファスナーを開け,取り出す荷物を確認し,取り出して所定の場所に片付ける・・・などたくさんの手順があります。「連絡帳持ってきたかな。」「カードを見てね,ここに出すよ。」など1つずつ声を掛けたり職員が道具を予め揃えて,一緒に確認したりすることで,個々のペースを保ちながら最後まで準備できるようにしています。

また,「タオル」「オムツ」「パンツ」と取り出し,排泄の準備をします。毎朝,継続することで,手順に沿って最後まで準備できるようになってきました。

身の周りのことが自分でできることは,大切な発達の基盤です。意欲的に取り組むことができるようになるには,子ども自身が「自分でやってみたい。」という気持ちになるような環境が必要です。今後も意欲が高まるような環境設定を工夫していきます。

さて,暑かった夏も終わり,だんだんと過ごしやすい季節になります。引き続き体調に気をつけながら,楽しい活動にたくさん取り組みたいと思います。(春田)

にじ リトミック

朝,元気に通所してきた子どもたちの1日は,リトミックから始まります。身体をほぐしたり気持ちの発散をしたりして,1日の活動への意欲を高めます。今回は,にじグループのリトミックの様子をお伝えします。

はじめは,「さんぽ」,「おうま」,「かたつむり」等の音楽に合わせて身体を動かします。「さんぽ」のときは前歩きや後ろ歩き,「おうま」のときは四つ這い,「かたつむり」のときはほふく前進等,不規則に変わる音楽に合わせて動きを変化させるため,周りの音や声をよく聴くことが必要です。

次に,お友達や職員と手を繋いで輪になり「おどるポンポコリン」の音楽に合わせて踊ったり,他児と音楽に合わせてじゃんけんをする「じゃんけん貨物列車」をしたりします。ここでは,身体を動かすだけでなく,他者を意識しながら動くペースを合わせたりルールを守って活動に取り組んだりすることが必要です。クラスが新しくなった4月当初は,恥ずかしさや緊張からか,お友達や職員と手を繋いだり肩を持ったりすることに抵抗があった子どもたちも,今では笑顔で楽しくお友達と関わることができるようになりました。また,お友達が転ばないようにゆっくり歩いたり回ったりと優しい姿もみられます。

十分に身体を動かすことができたら,ゆったりとした音楽を聴きながらリラックスをします。たくさん身体を動かした後に横になることで,気持ちを落ち着かせたり静と動の切り替えをしたりすることに繋がります。

最後は,タンバリンを鳴らしておしまいです。タンバリンを鳴らすことで,1つの活動が終わったことへの達成感や満足感を味わうことができます。また,次の活動への意欲にも繋がります。

これからも,身体を動かし,元気いっぱい過ごしましょう!(工藤)

ほし 感触あそび(春雨・わかめ)

今回は,春雨とわかめで感覚遊びをしました。素手で春雨とわかめの感触に触れたり,食具を使い手首の使い方を確認したりすることをねらいに行いました。また,食具を遊びの中に取り入れることでスプーンやフォークですくう練習にも挑戦しました。普段給食で食べている子ども達は,「今日のつるつる遊びは楽しみ。」と活動を心待ちにしている様子でした。

初めに,素手で春雨を触り春雨の感覚を肌で感じました。職員が「どんな感じかな。」と子ども達に聞くと,「つめたい。」,「つるつるしてる。」と感じたことを言葉で伝えることができました。春雨を素手で触るのが苦手な子どもには,普段使っている食具のスプーンを渡すことで間接的に春雨に触ることができました。また,春雨に色をつけて赤色,青色と確認しながら感触あそびを通して色の認知の向上にも繋げました。

 

次に子ども達にわかめを渡しました。わかめを触ることが初めての子ども達にとって「どんな手触りだろう。」と恐る恐る触っている様子でした。「ヌルヌルしている。」,「いつもお汁に入っているわかめだ。」と子ども達が知っている情報を職員に一生懸命教えていました。わかめを顔に貼り付けたり,素手で触れたり色々な遊び方を発見して楽しむことができました。

また,スプーンやフォークの持ち方を確認して,すくいやすい方法を子どもたちと確認をしました。食具の練習も遊びの中で行うと,子ども達が意欲的に取り組めるようです。

今回は春雨で感触あそびを行いましたが,氷や片栗粉粘土など身近な物で感触あそびができます。ご自宅でも感触あそびを行ってみてください。                           (米山)

放課後デイ 社会体験(江口浜散策)

本日は江口浜海浜公園へ散策に出掛けました。バスでの移動中は,朝の会と散策に向けての事前学習を行い,支援者が提示した絵カードや外の景色を眺めながら活動を楽しみにしている様子が見られました。

江口浜に到着すると,突然の雨に見舞われ,不安そうな表情や声が聞かれましたが,通り雨だったようですぐに止み散策を行うことができました。いよいよ待ちに待った江口浜散策の時間となりました。走り出したい気持ちを抑えながら事前学習で行った約束事を守って散策する姿にとても成長を感じました。

散策中は雨上がりということもあり少し蒸し暑い感じではありましたが,海風が吹くと子どもたちは手を拡げて身体いっぱいに風を浴びていました。「海だ―!」と嬉しそうに話をしながら,目の前に広がる海を眺めたり,砂浜の感触を感じたりして散策を時間いっぱい楽しむことができました。

活動が終わり帰りのバスでは,「楽しかったな。また行きたいな。」と散策を楽しんだことを支援者に伝える子どもたちでした。これからも様々な経験に繋がるようにたくさんの行事を計画していこうと思います。(草野)

ほし 親子療育

本日の親子療育では,身近な物を活用して親子でハーバリウム作りをしました。作る際には指先の使い方や摘む力の強弱を意識できるように様々な材料を使って取り組みました。まずは,身近な物であるペットボトルの中に観葉植物を育てる時に使用するジェルポリマーを入れました。

子どもも保護者も「ぷるぷるしているね。」「つるつるだね。」と慣れない感触に驚いている様子でした。他にも,ペットボトルビーズや柄付きのアルミホイルやアルミカップを細かく千切ったものを入れました。

ペットボトルビーズは炭酸用ペットボトルに色を塗って小さく切り,オーブンで焼くと丸くなることでビーズの形になります。どちらも療育の指先あそびにて子どもたちに作ってもらったもので完成した材料を嬉しそうに入れる子どもたちでした。材料によって質感がそれぞれ違うので「固いね。」「丸いね。」など特徴やどのような感触なのか知り,違いを楽しみつつ「優しく優しく持ってね。」などと指先の力加減を伝えることで1つずつゆっくり丁寧に材料を保護者と一緒に上手に入れることができました。その後はゆっくりと洗濯のりと水を入れる様子を真剣な表情で見つめていました。

蓋に飾りつけをして閉めたら親子で作ったハーバリウムの完成です。何度も振って中で混ざり合うキラキラしている材料を見てとても嬉しそうに眺めていました。最後はみんなで作品を持って記念に写真を撮りました。

お店で道具を購入しなくても家庭にあるペットボトルやアルミホイルなどを活用すると色んな遊び道具や飾りの代わりになります。また,作る過程の中で指先を使うことで力加減や動かし方を知ることでお箸や着替えの生活面の動作に繋がります。お家でも親しみのある身近な物を使って素材の感触を楽しみながら親子で玩具や飾りを作ってみてはいかがでしょうか。(二見)

放課後デイ スイカ割り

夏の風物詩,スイカ割りを行いました。目の前のスイカに子ども達も「何だろう。」,「大きいね。」と驚いた様子でした。竹の棒を使って,いよいよスイカ割りのスタートです。事前に決めた順番で一人ずつ行いました。自分たちの番を今か今かと心待ちにしつつも,他の子ども達がスイカ割りをする姿を見てしっかり応援することができました。

子ども達の力強い振りで見事にスイカを割ることができました。割れた真っ赤なスイカを不思議そうにのぞき込み「いいにおい。」,「おいしそう。」と歓声が上がっていました。

割ったスイカは給食後にみんなで美味しく食べました。まだまだ暑い時期が続きますが,これからも楽しいイベントに参加しながら,暑い夏を乗り切りましょう。(石坂)