にじ 夏ならではの触覚改善活動

くにたち発達支援センターでは日頃より、子どもたちの感覚改善のため様々な内容の活動を行っております。夏は基礎感覚の中でも最も重要な「触覚」を改善する大チャンスです。にじグループではこの年に1度のチャンスを存分に生かして「触覚」へのアプローチを行なっており、その一部をご紹介致します。

○虫取り

セミやバッタなど夏ならではの虫に興味を持って観て触れて、識別系を優位にすることで触覚が改善されていきます。

○食育

夏野菜を自分たちで育てて収獲し、調理をして食べるところまで行いました。実際の野菜に触れて自分たちで手を加えることで普段野菜を食べないお子さんも食べることが出来ました。

○水遊び

夏は何といっても水遊び。ひんやり冷たくて気持ちのいい水の感触を全身で感じることで、効率よく触覚にアプローチをすることが出来ます。にじグループの子どもたちはみんな水遊びが大好きです。

これからも夏だけではなく季節のものを取り入れながら感覚にアプローチをし、子どもたちの成長のサポートを続けていきたいと思います。

第3回くにたちドラムサークル『まるおと』開催のお知らせ

くにたち発達支援センター行事の為、2カ月お休みをいただきました。9月より再開します。

 

ドラムサークルとは、参加者が輪になって即興的に太鼓や打楽器を演奏し、楽しむ活動です。演奏方法に決まりはなく、参加者は心の赴くままに自由に演奏していきます。それをファシリテーターというガイド役が参加者の演奏をサポートして音での交流を促し、その時しか生まれない一期一会の音楽をみんなで作り上げていきます。

 

赤ちゃんからお年寄りまで、いろいろな方々に楽しんでいただける活動なので、ドラムサークルを通して地域の一員としてくにたち発達支援センターを知ってもらうと共に、地域コミュニティ作りに貢献したいと考えています。。興味を持たれた方はぜひご参加くださいね。

 

くにたちドラムサークル「まるおと」第3回

ファシリテーター:渡邉彩子

(くにたち発達支援センター児童指導員・日本音楽療法学会認定音楽療法士)

 

日時:令和6年 9月 14日(土)15:30~16:30

場所:くにたち発達支援センター だいちの部屋

対象:どなたでも (※付き添いの必要な方及び小学生以下のお子様は必ず付き添いの方または保護者同伴での参加をお願いします。)

参加費:無料

お申し込みはこちらのフォームよりお願いいたします。

https://forms.gle/GWyL98KyqG5PoEwE8

ほし 食育

7月のほしグループでは、「牛乳に興味を持つ」「楽しく食べる」をねらいとして食育で牛乳寒天を食べました。

牛乳寒天と寒天ゼリーをてんつき棒で押し出し、ところてんのような形にしました。

初めて見るてんつき棒に興味津々の子どもたち、職員の見本をしっかり見て真似することができました。

ほしグループには、牛乳が苦手な子どもが多いですが、触ってみたり、食べることができたりと牛乳に興味を持つことができたと思います。

また、「季節を感じる」をねらいとしてお部屋で流しそうめんを行いました。

保護者の方も参加して、みんなで美味しく食べることができました。

流れるそうめんをフォークで上手にすくったり、じっと見たりしていた子どもたちでした。

今後も子どもたちが楽しく食べられるような食育をしていけたらと思います。

そら 水遊び

暑い日が続いていますね。今月から水遊びの活動が始まりました。

そらグループでは「水の冷たさを感じ、心地よい感覚を楽しむ」こと、
「プールに入る前に、お茶を飲む、体操を行う、シャワーを浴びる」「プールに入ったら、お友達と水遊び遊具を仲良く使って遊ぶ」「プール後、シャワーで身体を洗う」等、ルールを守って遊ぶことをねらいとして水遊びの活動を行っています。

プールでは、水鉄砲やビーチボールを使って遊んだり、お友達同士で水を掛け合ったりしながら、元気いっぱい活動しているそらグループのお子さんたちです。
水遊びを通して遊具の「かして」「いいよ」のやり取りをしながら、譲り合って遊ぶことを練習しています。

8月も熱中症に気をつけながら、ルールを守って水遊びを楽しみたいと思います!

 

 

にじ 絵カードによるコミュニケーション支援

にじグループでは4月より絵カード交換式コミュニケーションシステム(PECS®)によるコミュニケーションの支援に取り組んでいます。子ども達はゲーム感覚で取り組んでいるのか絵カード使用の受け入れはとても良く、対支援者だけでなく子ども同士のコミュニケーションにおいても活用している姿が見られています。

〇絵カードを使う事による効果と子ども達の変化

  • 自分の要求が相手に伝わったかどうかを視覚的に確認できているため、子ども達の安心に繋がり、大声でまくしたてる場面が減った。

例:絵カード導入前は、ドアを開けて欲しい時に大声を出しながらドアをガタガタしている場面が良く見られました。ドアに「あけて」のカードを貼っていつでも使えるようにした事でにこやかにカードを渡し、穏やかに中に入る事ができるようになりました。発語のあるお子さんは自然に「あけて」といつの間にか言葉で言えるようになっています。

  • 落ち着いたコミュニケーションの経験ができている。

  • 言いたいことがしっかり伝わると子ども同士でのやり取りが優しくなり、譲り合える場面が増えた。

 言葉でのコミュニケーションができるお子さんでも、欲しい物がある時は大声でまくしたてたり、支援者がクローゼットを開けた隙に強行突破を試みる姿がよく見られました。また、子ども達同士でも黙って取り上げてしまう場面が多かったです。そのため、他のお子さんが近付いてくると何かを言う前に警戒してしまい、コミュニケーションが始まらない事も多々ありました。絵カードを使って要求を伝えると、相手がカードを受け取る事で相手に伝わったことが目で見てわかります。また、相手も要求内容がはっきりわかることで安心したのか、言葉で伝えた時よりも使っている物を貸してくれたり譲ってくれる事が増えました。

  • Noを伝えるのが上手になった。

 PECS®を導入する前は、使っている物を貸したくない時、「貸して」と言われると、多くの子が目をそらして黙って逃げる事が多かったです。また、嫌な事をされた時は、ひたすら支援者に目で訴えるか泣き寝入りするか、手が出そうになる、がよくある姿でした。「いいえ」や「ごめんね」のカードで断ったり、「やめて」のカードで嫌な事を伝えたりを練習しています。お友達が嫌な思いをしているのを見て「やめてって言うんだよ。」と教えてあげる姿もみられています。また「まって」のカードを使う事で貸す側が気持ちの整理をし、しばらくすると使っていた物を渡してあげる姿も見られています。

  • 支援者の気を引こうとする行動が減った。

 4月当初は支援者の顔色をうかがいながらわざといたずらをするお子さんが多数見られました。絵カードの使い方を覚えるにつれて、頻回に支援者に絵カードを持ってくるお子さんが現れました。そのようなお子さんは、にじグループの部屋に置いてあるブックの中をいつもチェックし、追加した新しい絵カードを教える前ににいち早く気が付いていました。絵カードを渡すことで確実にコミュニケーションが取れることに気が付き、気引き行動をする代わりに絵カードを渡すことで支援者とコミュニケーションを取ろうとしていたのだと思います。

 

  •  発語のないお子さんが自分の思いが通じる経験をたくさんすることで自信がついた。

 4月当初は不安そうに支援者にくっついていたり、自分の思いを察してもらえるまでひたすら黙って動かずに待つ子が複数見られました。そのお子さんが求めているであろう内容の絵カードを用意し、自分で渡すことで伝わる経験を積んだところ、自らアクションを起こすことが増えました。結果的に支援者にくっついて回る時間が減り、自立して遊んだりお当番やお手伝い、お友達との関わりにおいて自分の思いを伝えたり、役割を果たそうとする姿がよく見られるようになっています。

 

よく、絵カードを使う事で話すことをやめてしまうのではないか、発語に悪影響ではないかという声を聞きますが、にじグループでの実践による子ども達の変化はその真逆だと感じています。言葉を話す事はできるけど、なんて言ったらいいのかわからない、伝える自信がないお子さんは自分から絵カードを使おうとします。絵カードで自分の言いたいことが視覚的に組み立てられ、相手に渡すことで視覚的に伝わった安心感が得られるという経験を積んで行くと、同じような場面でいつの間にか絵カードを必要とせずに言葉で自分の思いを伝えている姿が見られています。支援者の方からは一切「絵カードをやめなさい」という事は言いません。」絵カードによるコミュニケーションというスモールステップを入れる事で、子ども自身が自信を持った時に同じような場面で自ら絵カードを卒業し、思いを伝えられるようになるのだと考えています。

 

にじグループの子が自信を持って人に思いを伝えられる場面が増え、子ども達の笑顔につながる様にこれからも絵カード交換式コミュニケーションシステムを活用していきます。

そら 戸外活動(Bridgestone Innovation Gallery)

今回の活動では、公共でのマナーを知ることや施設の人に挨拶をする、様々な物を見学、体験をすることで興味関心の幅を拡げることを目的にBridgestone Innovation Galleryに行きました。

行きのバス内では絵カードをみながら人差し指を口の前に立てて「しー!」と、ジェスチャーも交えながら約束事の確認を行う子どもたちでした。

施設に着くと大きなタイヤや車をみたり、UFOキャッチャーのようなゲームに興味津々で、「あれやりたい!」「これみたい!」と背伸びをしたり、支援者の手を引いて見学を楽しみました。帰りには施設の人に「ありがとう!」と挨拶をして、約束事を守りながら戸外活動を満喫することができました!

 

 

ほし 感触遊び・療育参観

ほしグループでは「様々な感触に慣れ親しむ」「素材の違いを感じ好きな感触を見つける」ことをねらいとして感触遊びを取り入れています。

今月は小麦粉粘土、パン粉、春雨、絵の具等たくさんの感触に触れてきました

はじめは遠くから眺めたり触ることに抵抗を見せたりしているお子さんもいましたが、最近はだんだん慣れてきて嬉しそうに遊んでいます。

 

 

また、月末には感触遊びの療育参観を行い、たくさんの保護者の方にご参加いただきました。マカロニ、スライム、小麦粉粘土の中から好きなものを選んで遊びました。

センターでのお子様の様子を知っていただけていたらと思います。

 

にじ 感触遊び

にじグループでは、「保有する感覚の総合的な活用」「創造力・発想力を育むこと」等をねらいとして感触遊びを行なっています。

この日は、粘土・スライム・マカロニでの感触遊びを行いました。

スライムとマカロニを大胆に混ぜてみたり、手が汚れることが苦手な子は道具やカップを上手に使って遊んでいました!

カップに粘土を詰めてマカロニを挿し「先生ケーキだよ!」と見せてくれたり、ストローを使ってスライムを膨らませ風船を作ったり、ハサミや型抜きを使って粘土で色々な形を作ったりと、アイデアいっぱいの子どもたちでした♪

第2回まるおと開催 次回は9月

くにたちドラムサークルまるおと、在園児・卒園児とそのご家族合計18名の方にご参加いただきました。

 

今回はリピータ―1組。それ以外は初参加のみなさんでした。そしてお父さん率の高い日でもありました。みなさんとてもノリが良い。子どもはもちろん、大人がとても楽しんでいる様子が印象的でした。事務所で聞いていた職員が「今日はみんな揃ってていい感じですね。」と言っていました。

参加者の感想

・家族みんなで楽器を奏でる機会がなかったので、良い経験になりました!音楽って良いですね。ありがとうございました!

・初めてまるおとに参加させて頂きました。こんなに長い時間自由に太鼓を叩いたことが無かったので新鮮で楽しかったです。

 

これからも地域の一員としてくにたち発達支援センターに興味を持ってもらいながら大人も子どももいろいろな世代が一緒に楽しめる場を提供していきます。地域の方々にもお気軽にご参加いただき、交流した子ども達を含むくにたちの子ども達を地域で見守っていただければ幸いです。

 

7月は卒園児の会、8月は夏祭りと土曜日に行事が入る為、まるおとはお休みします。次回は9月を予定しています。

 

皆様のご参加をお待ちしております。

そら 戸外活動

 

そらグループでは「普段と違う環境で興味・関心を育む」「公共の施設でのルールやマナーを守る」ことをねらいとして、バスに乗って南極・北極科学館へ行きました。

科学館に着くと、大きなホッキョクグマの剝製を見て「わーすごい!」「こわい!」等、思い思いの感想を支援者に伝え、わくわくした表情の子どもたち。

少し難しい展示物ではありましたが、雪上車や様々な模型を興味津々な様子で見ている姿が印象的でした。

また、支援者と一緒に確認していた「展示物には触りません」のお約束を守って、時間いっぱい活動を楽しむことができました。

今後も戸外活動を通して、色々な経験を積む機会を増やしていけたらと思います。