今年度がスタートし,半月がたちました。ひこばえの園庭にある桜もきれいに花を咲かせ,子ども達も「みて,さくらだよ」「きれい!」と喜びの声をあげながら,春を感じている様子が伺えます。
今回は,そんな春にちなみ,「お花」の台紙にシールで彩りを付けていくシールあそびを行いました。シールを剥がす動作による指先の巧緻性や丸い枠の中にシールを貼っていく目と手の協調性を高めていくことをねらいとしました。
イラストを提示すると「あ,おはなだ!」と真っ先に反応する子ども達。支援者から「色がなくて寂しいな…。お花さんに色をつけていくお手伝いをしてくれるかな?」と子ども達に問いかけると「やりたい!」「おてつだいするー!」と意欲的な姿がみられました。
実際にシールと台紙を提供すると…集中力が高まり,黙々とシールを貼っていく様子が伺えました。枠も意識し,丁寧に貼っていく子ども達。上手く貼れずに困っている子どもには,剥がしやすいように支援者も部分的にめくりながら提供することで,持続して取り組めていました。また仕上がってきている過程を褒めたり,励ましの声掛けを行ったりすることで時間いっぱい取り組めていました。
最後の一枚を貼り終え,完成すると「みて,できたよ!」と達成感に満ち溢れ,褒められることで得意気な表情を見せてくれました。「パパ,ママにみせるんだ♪」ととても満足そうに活動を終えることができました。
子ども達の「やってみたい!」という意欲を引き出し,小さな達成感でも少しずつ積み重ねながら,ひとりひとりの自信獲得や自己肯定感の向上に繋げていきたいと思います。(下池)