コロナ感染が爆発的に増えて、施設外に出ることが今まで以上に困難になってしまいました。
入所者の表情も日を追うごとに暗く沈んで見えます。
そこで、去年好評だった「かき氷フェス」を今年も開催し、笑顔を取り戻してもらうことにしました。
「去年と一緒では面白くない。夏祭りを一緒にしては」と考えて、夏祭りにありそうなものを考えました。
「うちわ」「射的」「ヨーヨー釣り」・・・「ストラックアウト」?
利用者と一緒に準備に取り掛かり、気持ちを盛り上げていきます。うちわ作りに看板作り、ヨーヨーの風船を膨らませる作業。
「夏祭りが待ち遠しい」との声もあり、笑顔が日に日に戻ってきました。
職員も知恵を絞りアイデアが膨らみます。開会式に華を添えようと音楽クラブのハンドベル演奏をすることにしました。練習に入ります。
順調に準備も進み当日を迎えました。「夏祭り&かき氷フェス」の開幕です。
音楽クラブのメンバーは「うみ」「きらきら星」をハンドベルの涼やかな音色で披露しました。
始まる前は緊張した様子でしたが、練習の成果が出て間違うことなく奏でることができました。大きな拍手があり、終わったあとは安堵の表情へと変わっていました。
本当に素晴らしい演奏でした。
「自分達で作ったうちわ」と「催しものに参加したことが分かるスタンプラリーカード」を配ります。催しに参加したときカードにシールを貼るようにしました。
「射的」「ストラックアウト」では、景品を用意していたので、白熱して楽しんでおられました。
「ヨーヨー釣り」では、ゴムの輪っかに針金を引っ掛けるのが難しかったのか、何度も挑戦する入所者がおられました。
皆さんとても集中していて、あっという間に時間が来てしまいました。
次は「かき氷フェス」です。
今年も大好評で、2回目をお替りする方が多数いました。中盤に差し掛かり「くじ引き抽選会」です。スタンプラリーカードの裏に記載した数字が抽選番号です。
カードの数字を見比べて、自分の番号が呼ばれると勢いよく手を上げて満面の笑みでした。
今回の夏祭りの中で「くじ引き」が一番盛り上がりました。最後が笑顔いっぱいだったので、「夏祭り&かき氷フェス」は大成功であったのではないかと思います。
翌日には「昨日はありがとうございました。」「楽しかったです」と言ってくれました。
去年からずっと続く新型コロナの影響で、やりたいことが制限されストレスを感じている方も多くいらっしゃると思います。ときわの丘では、少しでも気持ちが落ち着くように、これからも楽しい企画を考えていきます。今回の「夏祭り&かき氷フェス」の様子を見て、ストレスを感じている方々の癒しになれば幸いです。