松の内も明け日ごとに寒さが加わりますが,皆様におかれましては新たな気持ちで日々ご活躍のことと存じます。
今回は,はさみの適切な使用方法を知り指先の巧緻性を高めることをねらいとして,コマ作りを行いました。
初めに,はさみの持ち方や渡し方を確認しました。「小さな穴にはどの指を入れるかな?」等問い掛けながら確認を行うと「お父さん指を入れます。」と返答し適切な持ち方ではさみを使用したりスムーズにはさみを開閉したりすることで,少し厚さのある紙コップも切り進めることができました。
次に,切り込みを入れた紙コップをプロペラ状に広げたり画用紙やペットボトルキャップを貼ったりしました。紙コップを広げる作業では「難しい。」と伝え支援者に手助けを求めようとする姿もありましたが,力の入れ方や広げ方を一緒に確認すると手の動かし方を模倣し自分の力で広げることができました。また,画用紙やキャップを貼り付ける作業では,適した糊の量や持ち方を確認すると,力を込めてスティック糊を握り,糊が画用紙からはみ出ないよう量を調整しながら貼り付けることができました。そして,タイマーを見える位置に設定することで時間を意識しながら取り組み時間内に自分の力でオリジナルのコマを完成させることができました。
最後に,コマ回し大会を行い,誰が1番長く回すことができるか競いました。みんな気合十分で参戦し,回し方のコツを掴むと接戦を繰り広げていました。
手順が多い製作活動は苦手意識を感じる子どももいますが,イメージしやすいよう手本を提示しながら具体的な声掛けをすることを意識して支援をしています。また,最後に自分で作った物で遊ぶことで達成感や自己肯定感に繋げることも心掛けています。今後も,あそびを通して心身の発達に繋がるよう工夫した支援をしていきます。 (松元)