防災研修センター

6月26日、梅雨真っ只中、姶良の「鹿児島県防災研修センター」に行って来ました。

いこいの丘の利用者さんは総じて晴れ男、晴れ女の方々ですが、今回ばかりは雨雲を

吹き飛ばすことが出来ず、晴れていれば絶景の錦江湾も桜島も、雨に煙って真っ白・・残念

でした。

「防災研修センター」は3年前に一度訪れていますが、人の記憶は薄れるもの、今回改めて

防災について学んできました。

先ず、災害が起きた時生き延びる為の必需品と利用法、家族や知人に連絡を取るのに

欠かせない物、地震に備えた家具の設置方法、火災の際の消火器の使用ポイント。そして

万が一身動きが取れなくなった時のSOSの出し方等々、身を守るために大切なポイントが

幾つもあり、利用者の皆さんも「いつ我が身に起こるかもしれない」と真剣に聞いておられ

ました。

今回案内をして下さった「馬場さん」は前回も担当して下さっており、説明がとてもお上手で

利用者さんからも好評だった為、今回も特別にリクエストさせていただきました。又、いこいの

丘の事を覚えていて下さり、前回にも増して熱のこもった説明はとても勉強になり、感謝、感謝

です!

昼食は和食をチョイスし、デザートまでほぼ皆さん完食されました。独居の方が多く、なかなか外食の

機会に恵まれない為、気心の知れた仲間とのチョット贅沢なランチをいつも楽しみにされているよう

です。

帰りには利用者さんのご希望で「蒲生八幡神社」に立ち寄り、日本一の大楠を観て参りました。

噂に違わぬ巨木で、宮崎駿のアニメの世界に出てくるような神秘的な佇まいに、近年はパワー

スポットにもなっているようで、皆さんもパワーを頂けたようです。

そのパワーの勢いで、今年の夏も元気に乗り切りましょう!

紫陽花

梅雨に入り、ジメジメ鬱陶しい日々が続きますが、それに相反するように、慈眼寺の

紫陽花ロード(いこいの丘の利用者さんが昨年命名、私達だけに通じる呼び名です)が

日々色を増し、今が盛りと咲き誇っています。

時期に合わせるように5月の末頃から一斉に蕾が顔を出し、日を追う毎に絵具を撒き散ら

したようにブルーに染まってきました。

利用者さんも送迎の車中、両側の花々を観て感嘆の声を上げられています。いつもアッと

いう間に通り過ぎてしまう為、「是非ゆっくり手に取って見てみたい」との事で、晴れ間を

縫って「梅雨の花見」に行って参りました。

 

車の中からでは判りませんでしたが、実際傍で見てみると利用者さんたちの顔と同じくらいの

大輪の花が其処かしこにあり、手に取ってみるとずっしりとしたとした重みに、思わず顔を寄せて

記念撮影。とても鮮やかですね!

活動でも小さな紙を切り貼りした紫陽花の花の他に、花菖蒲も添えて壁を彩りました。

 

そんな折、一人の利用者さんがご自宅の庭に咲いた紫陽花を持って来て下さり、赤紫の

花びらがブルーに変わっていく事を教えて下さいました。文字通り「七変化」を観察する

ことが出来ます。気鬱になりがちな季節ですが、暫くは内でも外でも楽しむことができ

そうですね。

アルバム作り

いこいの丘ではほぼ毎月施設外活動を行なっており、毎回皆さんから好評をいただいて

おります。

行った先々での素敵な笑顔やシーンを思い出していただくために、大切なのが写真です。

しかし、写真も一纏めにしておかないとどこかに仕舞い忘れてしまう、そこで皆さんと

アルバム作りに取り掛かりました。

今ではスマホやパソコンに保存している方が多くなり、紙媒体のアルバムは過去の

遺物かもしれません。

でも、いこいの丘の利用者さん世代にとって、写真集イコールあの分厚いアルバムなのです。

一枚一枚ページをめくる時の懐かしくて穏やかな楽しみや、誰かと一緒にその時々の思い出話に

花を咲かせ、そこから色々な記憶を辿り、忘れていたことも思い出す。写真には脳の活性化や

精神の安定、華やぎをもたらす役目もあるように思えます。

今回皆さんに作っていただいたアルバムは高価な物ではありませんが、自分で好きな色を選び、

思い思いに表紙にデコレーションしたり、その日を思い出して時系列で写真を差し込んでいった

りと、日頃細かい作業は「疲れる」と言われる事も多いのですが、この日は集中してオリジナル

アルバム完成され、喜んで持ち帰られました。

先ずは直近の「桜島巡り」からですが、これから2冊3冊となるよう、沢山思い出を増やして

行きましょう!

桜島巡り

5月15日、前日までのぐずついた空模様が嘘のように回復し、太陽が眩しい初夏の

陽気、絶好のお出かけ日和になりました。

いつもより少し早めに皆さんのお宅に伺い、いざ桜島フェリーターミナルへ!

そうです、今日は待ちに待った桜島島内巡り。前回の訪島から3年、皆さんからの

リクエストも多く、再び計画いたしました。

天気晴朗、なれど(風が強く湾の中でも)波高し。フェリーが白波立つ中進んで行くと、

桜島の姿が次第に大きく迫ってきます。

利用者さんにとって桜島は心の拠り所なのでしょうか、日々の送迎の途中でも「今日は噴火

している」とか「今日は綺麗に見える、静かだ」等と毎日様子を気にかけています。

生まれた時からその御膝下で育った方達には、降灰もあまり気にならないのでしょうね、

恨み言等聞かれません。そんな桜島大好きな方達を、噴火と降灰がお出迎えしてくれました。

展望台やジオパークで桜島のエネルギーを再確認し、埋没鳥居でパワーを頂いたようです。

「林芙美子の碑」への立ち寄りを希望される利用者さんがいらっしゃり、何か青春時代の

思い出でもあるのでしょうか?立ち寄って「芙美子碑」と記念撮影が出来、大変喜ばれて

おられました。

念願の桜島を訪れ、とても満足されたようで食事も美味しかったですね!

そして「ありがとう!一生の思い出になった!」とお礼のお言葉もいただきました。

皆さんお疲れ様でした。

 

地域交流グラウンドゴルフ

5月5日(日)五月晴れの下、木屋宇都地区の方々からお誘いをいただき、グラウンド

ゴルフ大会に参加しました。

29名の地域の方々は日々の練習の成果を競い合い、皆さん真剣勝負です。

50才~70才台の方達ばかりですが、一打毎にダッシュでボールの到達地点まで

行かれ、とても高齢の方達とは思えません!

大会をスムーズに進行させる為、キビキビと動かれ、どんどんプレーが進んで行きます。

我々いこいの丘チームは、日曜日だった為利用者さんが少なく、職員も入れ4人参加しました。

とは言っても、とても地域の方々と一緒に回れるレベルではなく、大会そのものには参加

せず、大会開始前の準備時間や、皆さんの休憩時間に身内で楽しませていただきました。

職員は1~2度の経験、利用者さんは初チャレンジ。止まっているボールを打つのですが、

これがなかなか思うように転がってくれません。強かったり弱かったり・・・

お天気の良いお蔭で汗をかいていると言っていましたが、実は冷や汗だったりして・・・

利用者さんに説明しながら打って、走って、また打って。そんな四苦八苦の姿を見ながら、

地域の方がコツを教えて下さいます。次回に是非活かしましょう!

飲み物やお弁当、おやつまで頂戴し、大変ありがとうございました。

今度は夏の地域清掃でお手伝いさせて下さい。

鯉のぼり

桜も終わり、ツツジや藤の花が香る季節になりました。

今年は元号が変わり、いこいの丘でも「令和」一号となる作品作りを始めました。

五月は何と言っても「鯉のぼり」。昨年は文字通り利用者さんの手を借り、鱗を手形で

色取った少しふくよかな真鯉と緋鯉でしたが、今年はスリムになり、精悍でより本物に

近いバージョンアップした姿で登場。今年も鱗を一枚一枚皆さんが色塗りをして下さいました。

その横では「まさかり担いだ金太郎♪」が、熊に跨って凛々しい(?)金の字の腹巻姿。

この金太郎モデルは職員のTさん、利用者さんに「これは誰がモデルだと思いますか?」と

問うと、「Tさんでしょ!」と皆さん直球の返事です。(いこいの丘、似顔絵担当の主任作)。

恰幅の良さもとても似ています。

余談ですが、彼は行事の度に西郷どん、節分の鬼、金太郎となんでも熟す名優で、

いこいの丘の仮装担当部長、その金太郎が跨っている熊さんのモデルは、今年赴任してきた

Sさんです。彼もまた部長の後に続いて、利用者さんを楽しませくれることでしょう!

又、利用者さんがご自宅に飾れるよう、「鯉の滝登り」をモチーフにした壁飾りも一緒に

作成しました。

それぞれ艶やかに鯉を飾り付け、これから訪れる季節に相応しい明るい作品に仕上がり

ました。

 

お花見

春の恒例行事、お花見に行って参りました。

県内の名所は殆ど五分咲きから満開に近くなっておりますが、残念ながら予定していた

甲突川河畔はまだ咲き始め、開花間もない状態でした。

好天に恵まれながらもチョット困った状況、取りあえずもう一つの目的のランチに向かおう

という事で、天文館の中にある和食レストランでミニ会席膳をいただきました。

皆さん外食をとても楽しみにされており、お膳が運ばれると「ワァ、美味しそう!」と幾つも

並んだ小鉢の料理を堪能され、いつもの昼食では食べ残す方も多い中、箸も止まらず女性

利用者さんもデザートまで完食。帰りの車中でも「美味しかったね!今度はどんな処に連れて

行ってくれるの?」と、もう、次の予定に思いを馳せていらっしゃいました。

さて、腹ごしらえは済みましたが、メインイベントのお花見がまだでしたよね。。。

職員達が『利用者さんにあまり肉体的負担の掛からない場所で・・・』という条件で情報を

出し合い、結局毎日通勤時に確認していて一番確かな場所、そう、施設に一番近い「慈眼寺

公園」に決定しました。灯台下暗しです。

平日にも関わらず多くの花見客が訪れており、我々も枝ぶりの良い木の下で記念撮影、

満開にはなっていませんでしたが、「日本人で良かった」と思えるひと時ですね。

隣接した畑のネモフィラも色を添え、皆さん春を満喫できたようでした。

 

春爛漫・誕生会

今日、期せずしてお二人の利用者様がご自宅の庭に咲いていたお花を持って来て

下さいました。菜の花、桃の花、水仙、フリージア、椿に木蓮、ナント良い香りでしょう!

早速、生け花の先生(利用者さん)に飾っていただきました。この方はお正月の花も活けて

下さった方で、花々も互いの美しさを引き立て合っているようです。

花器は竹で作られた物で、、これは日頃交流のある地域のかたの作品で、玄人はだしの

風流さ。竹に庭の花々で自然の趣たっぷりです。殺風景な玄関が、春が来たように明るくなりました。

そして今日は3月の誕生会。午後からいつものクッキングメンバーが、バースデーケーキを作って

下さいました。

いこいの丘は3月生まれの方が5人もいらっしゃるということで、ケーキもいつもよりチョット

だけ豪華で蝋燭も点けました。

「ハッピーバスデー♪」を歌いながら、職員による手作りカードのプレゼント!

カードはそれぞれの方の個性を活かした飛び出す絵本式の物、皆さん喜んでいただいたようで

翌日ご自宅にお迎えに行くと早速玄関に飾って下さっていました。

また来年も皆でお祝いしましょう!

 

 

風船バレー

今日の午後のレクリエーションは「風船バレー」、多くの施設で取り入れられている人気の

ゲームの一つで、「何回風船を落とさずに打ち続けられるか」というゲームです。

もちろんいこいの丘の利用者さんたちの得意ゲームでもあります。

各施設で色々なルールがありますが、いこいの丘では禁止事項ほとんどありません。

ホールディング、ダブルコンタクト、身体で返す、ヘディング(見失った風船がたまたま

頭に当たった)あり、キックあり、後ろで職員のフォローあり、とにかく床に落とさなければ

OK です。

 

今まで連続235回のラリーが最高記録、なかなか大したものだと思いませんか?

今回もその記録を更新しようと皆で輪になって座り、風船を打ち合うのですが、一番の

デッドポイントはエアポケットのようになった輪の真ん中、そこに風船が行くと「ア~!

足が届かない!」となっていつも記録が途絶えてしまいます。

「そうはさせじ」と利用者さんに混ざった職員が必死にダイブやスライディングを行ない

ますが、無情にも風船は床にフワフワ落ちていきます。(足が短かったか・・・)

皆で声を合わせて何度も「いち、に、さん」とチャレンジしましたが、残念ながら今日は

記録を伸ばせませんでした。

良い運動になり、午後のおやつも美味しかったですね。次回もがんばりましょう!

ひな祭り・桜

桃の花が咲き誇る季節になりました。

そこで、桃の節句を祝うため、折り紙でお雛様作りをいたしました。

いこいの丘の利用者様は女性利用者様が多く、皆さん十二単に見立てる為の折り紙を、

「私はこれが好い」、「それなら私はこれ」と艶やかな柄や落ち着いた柄と、それぞれの

個性を感じさせる色紙を選ばれました。

出来上がった着物は皆さんの顔写真を貼り合わせると、なるほどとても似合っていました。

華やかな三段雛飾りの完成!皆さんとても満足そうです。日本のお節句っていいですね!

そして三寒四温のこの頃、まださくらの開花便りは聞かれませんが、一足早くお花見が

出来るよう皆で桜の花作りも致しました。

一輪一輪色紙を折っては切り、切っては貼りを繰り返し、アッという間に枯れ木に

花が咲きました。

いこいの丘の廊下はもう桜が満開です!利用者様のお一人が、「この木の前で今度は

弁当を食べようか」等口にされるほどです。

明るくなった廊下に春風が吹いているようでした。