そら 粘土

指先や手全体の感覚を育むため,小麦粉粘土を使用した粘土あそびを行いました。

最初に小麦粉の匂いや感触を確かめました。さらさらの小麦粉に手を入れて「雪みたい!」と子どもたち。職員が水を入れて小麦粉をこねると「したい!」,「ぼくも!」と気持ちを伝える姿がありました。次に,袋に入れた小麦粉粘土を子どもたちに渡しました。袋の上から指に力を入れて揉んだり手の平で押したりと,思い思いにこねる子どもたちでした。


「袋から出してみようね。」と声を掛けて袋を開けると,すぐに手を入れて触る子どももいたり,そっと袋を覗いたりと子どもたちの反応は様々です。

粘土の感触があまり得意でない子どもも,職員と一緒に触ったりすぐに手が拭けるようにタオルを用意したりすると触ることができました。

最後に黄色や緑の小麦粉粘土が登場しました。簡単に着色できるのも小麦粉粘土の特徴です。今回は食紅で着色しました。粘土を見せながら「これは何色?」と尋ねると,「きいろ!」「あお!」「あか!」と知っている色を答えていく子どもたち。様々な色を使うことで,色を知る機会にも繋がります。「これは黄色。これは緑。どっちを使う?」と声を掛けると,指を差しながら「みどりほしい。」,「きいろちょうだい。」と欲しい色を伝えることができました。

粘土あそびは,自分の中にあるイメージを具体的に表現することで創造力が養われます。今回,子どもたちは自分で考えたり職員の手本を見たりしながら「パン」「ハンバーグ」「トマト」など色々な物を作ることができました。これから雨の多い時期になりますが,室内でできる粘土あそびやお絵描きなどを通して創造力を伸ばしてほしいと思います。(綾織)

ほし ストローあそび

息を使うことを意識したり作ったもので遊んだりすることをねらいに,ストローを使ったおもちゃ作りを行いました。

最初は,袋風船で息の使い方を確認しました。袋にストローを付けたものに息を入れることで袋が膨らみ,息が前に吐き出されたことを確認することができます。息を出すことに苦戦する様子もありましたが,袋がだんだん大きくなる姿に嬉しそうな子ども達でした。

次にストローと紙コップ,袋を使ったおもちゃ作りです。制作では,紙コップにシールを貼り飾り付けを行いました。不安定な紙コップをしっかりと握りシールを貼る子ども達。シールを台紙から外す際は指先を使い,シールを貼る際は紙コップが潰れないように優しく握り手先や力加減を意識しながら取り組むことができました。

先程使用した袋風船を紙コップに付けるとおもちゃの完成です。

紙コップに袋を入れたことで,息が入りにくく最初より難易度が高くなります。職員と確認しながら息が漏れないようストローを銜えたり,「せーの,ふぅー!」と息の出し方を確認したりすることで,袋に息を入れることができました。

息を使うことで口元の筋力を使うため,発語や噛む力にいい影響が期待できます。口元の筋力と聞くと難しく感じるかもしれませんが,しゃぼん玉を作る,ティッシュを丸めたものを息で飛ばす,吹き矢,風船など,ご家庭で取り組める遊びも多くあります。ほしグループでは,お話が楽しくなり,たくさん伝えようとする子ども達の姿も多くなりました。言葉を使ったあそびや口元の筋力を使ったあそびに今後も取り組んでいきましょうね!                (池之上)

放課後デイ クッキング(たこやき)

本日のクッキングの活動では,自分で作って食べる喜びや楽しさをねらいとして,たこやき作りを行いました。活動前から「たこやき作るの楽しみ。」,「早く作りたいな。」と楽しさを隠しきれない様子で支援者や友達と会話をしながら待つ子どもたちでした。

そして,いよいよ楽しみにしていたクッキングの時間になりました。事前に,たこやきの作り方やクッキングを行う際の注意点について,絵カードを見ながら確認しました。説明中は,流れ表をしっかりと見ながら集中して支援者の話を聞くことができました。

たこやき作りが始まるとまず,みんなで具材を混ぜ合わせ,協力してたこやきの生地を作りました。具材を混ぜる際,高学年のお兄さんがボールを支えて低学年の子どもたちが一生懸命混ぜる微笑ましい様子も見られました。

そして,たこやきを焼く際は支援者がたこやきをくるくる回す様子を見て,「丸くなった。すごいね。」と目を輝かせて様子を見守る子どもたちでした。その後,見本を真似ながら真剣な表情でたこやきを作ったり支援者と一緒に作ったりして,沢山のたこやきができあがりました。

元気よく「いただきます。」と挨拶をした後,夢中になってたこやきを食べて「おかわりください。」や「おいしいよ。」の声が飛び交っていました。苦手な野菜にも進んで挑戦して食べることができた姿に成長を感じました。

これからもクッキングの活動を通して,自分で作って食べる喜びや楽しさや様々な食材への興味や関心に繋がるようにしていきたいと思います。(草野)

 

児発 就学に関する説明会

本日は,鹿児島市教育委員会学校教育課による,就学に関する説明会が行われました。今後の就学までの流れや,特別支援学校や特別支援学級,通級指導教室などについての説明をしていただきました。多くの保護者のご参加をいただき,就学を控えている子どもさんの進路について考える機会となりました。子どもたちのよりよい就学に向けて,私たち職員も保護者の皆様と情報を共有しながら考えていきたいと思います。

 

 

そら リボンあそび

幼児期は運動能力の多くを遊びの中で習得していくと言われています。今回は,リボンあそびを通して多様な運動に取り組むことで,運動の楽しさを知ったり刺激を感じたりしながら,より一層巧緻性を高めることをねらいとしました。子どもたちにとっては初めての取り組みであったため,素材や道具に親しみ楽しく活動できるよう音楽に合わせてリボンを振ったり回したりと基本的な運動を中心に行いました。

最初は,リボンを横に振り腕を大きく動かします。手をまっすぐ伸ばして振ると,リボンは綺麗に弧を描きます。手の平で棒をぎゅっと持ったり軌道を目で追いかけたりすることができていました。次に円を絵がくように回します。この動作は,手首を柔らかく使うことが求められます。横振りと比べ微細な動作になりますが,大きな円から徐々に小さく円を描くことができるよう支援者と一緒に回すと,意識しながらリボンを回すことができました。ほかにも8の字を描いたり高さを変えたりすることで,身体の動きが段々と多様化してきます。

活動後は,両手を使いリボンを巻き付けます。長いリボンが腕や手に巻き付く場面もありましたが,ゆっくりと動作を確認し「できた!」と笑顔で伝える姿がありました。

まもなく梅雨入りです。雨が続くと大人でも憂鬱な気分になりがちですが,天候に合わせて楽しい遊びを行い,めばえに楽しく通えるように取り組んでいきます。(浜脇)

放課後デイ 色・かたち

見た物を模倣して造ることで,創造力が育まれたり集中力が養われたりします。今回はウレタンブロックを使って,写真と同じ色や形を造る活動を行いました。

  

写真を見ると「難しそう。」,「できるかな。」と言っていた子どもたちでしたが,実際に取り組み始めると「ここはこの色じゃないかな。」,「三角のブロックを持ってきて。」と話し合いながら協力して造り上げていました。

時間いっぱい集中して取り組んで,見事3つの課題を達成することができ,達成感に満ち溢れた表情がみられました。「楽しかった。またやりたいね。」との声も聞かれました。次回は,難易度を少しずつ上げて挑戦してみます。(下川)

家族通所(奏マーケット)

奏の丘で行われた「奏マーケット」に,ご家族の皆さんと参加しました。ご家族の方に来所いただく家族通所の日はいつにも増してわくわくな様子の子どもたち。「お買い物するの!」「お父さん,お母さん来た!」と待ちきれない様子で,たくさん気持ちを伝える姿がありました。施設内にはパンや植物,雑貨などのお店やゲームのブース,遊びのブースなどが準備されており,ご家族とお買い物をしたり自分で行きたい場所を選んだりすることで,貴重な楽しい経験ができたのではないかと思います。

 

また,今年も舞台発表の機会をいただき,余暇時間を利用して練習した演目を,グループ毎に披露しました。大勢のお客さんを前に緊張しながらも,音楽に合わせてにこにこ笑顔で発表することができ,子どもたちの成長を感じました。

あいにくのお天気にも関わらず,ご参加いただいたご家族の皆さん,本当にありがとうございました。毎日の療育も大切にしながら,今回のような体験活動やイベントも併せて企画していきます。6月の家族通所は「親子レクリエーション」を予定しております。子どもさん,ご家族同士,職員も交えてたくさん関わることができ楽しい時間を考えていますので,多数のご参加をお待ちしております。(浜脇)

放課後デイ こいのぼり作り

2つのグループに分かれて,こいのぼりを作りました。1つのグループは,はじき絵を行い,うろこの形をした画用紙にクレヨンで好きな絵や模様を描き,その上から水で少し薄めた絵の具を塗っていきました。塗り終えると,こいのぼりの形に切った模造紙に貼っていき,カラフルで大きなこいのぼりを作ることができました。はじき絵以外にも指や手の平で模様を描く子どもたちもおり,自分たちで好きな色を選んで絵の具の感触を味わうことができました。完成した作品を見て,「大きいね。」,「お部屋に飾ろう!」と満足気な様子でした。

もう1つのグループでは,半分に折った紙皿にクレヨンで色を塗ったりシールを貼ったりする等して可愛らしいこいのぼりができあがりました。「見て!すごいでしょ。」と笑顔で作品を見せてくれる利用者さんたちでした。

今後も身近な教材を使って季節に応じた様々な製作活動を行っていき,利用者さんたちの可能性を引き出していけるようにしていきたいです。(石坂)

にじ はさみにチャレンジ!

本日の,にじグループの活動では“はさみの練習”に取り組みました。

まずは,はさみの持ち方や使い方について確認しました。「どこにお父さん指を入れるの?」,「上手に持てたよ!」など,イラストを見て職員と指を入れる穴を確認しながら取り組むと,全員が正しくはさみを持つことができました!はさみを持つことができたら,開閉動作に入ります。「チョキチョキできるかな?」と手本を見せながら声掛けを行うと,しっかりと指先に力を入れて,はさみを開いたり閉じたりすることができていました。また,はさみを使うときに“はさみをお友達に向けない”,“椅子に座って使う”など安全に活動ができるよう,約束事の確認を行いました。子ども達からは,自然と「はさみがお友達に向いていたら危ないね。」,「怖いね。」などの声があり,使うときのルールについても理解できている様子でした。

次に,点線に沿って直線状に切る練習に取り組みました。子どもたちが大好きな乗り物や生き物たちが描かれた用紙を提示すると「僕,これがいい!」,「新幹線がある紙を頑張る!」とやる気充分な様子がみられました。乗り物や動物たちを切らないように,ゆっくり慎重に切り進めることができました。また,今回の用紙では,どこまで切ったら良いかがわかりやすいように赤線で印を入れました。切る線や終わりの目印があることで,見通しを持って取り組むことができます。このように“どのくらい”や“どこまで”と,先の見通しを持つ経験を重ねることで,朝の準備の手順や「○○が終わったら,△△ができる。」など,課題を順序だてて取り組む力に繋がっていくことを期待しています。

最後に,散髪屋さんごっこを行いました。「ここまで真っ直ぐ切ってね。」と職員に手渡された黒色の画用紙を手に取り,さっそく切り込みを入れていく子どもたち。切り進めると「これなに?」と不思議そうな表情になってきました。そこで,「みんなは,美容師さんです!」と伝えると「えぇー!髪を切るの?」と興味津々な返事が返ってきました。短冊状に繋がった黒画用紙が完成すると,男の子のイラストに合わせて子どもたちに渡します。「今からカッコいい髪型にしてね。」と声を掛けると,勢い良くバサバサと切り,思い思いの髪型に仕上げることができました。「前髪はこのくらい?」,「男の子だから,短くしたよ!」など,完成のイメージを持って取り組む様子もみられました。

今回は,はさみの使い方を知ることを大きなねらいとして“直線を切る”という練習を行いました。今後も,波線や四角に切る等,複雑な線や形の切り抜きにも挑戦できるような活動を計画していきます。(網谷)

そら フィールドクライミング

汗ばむほど気温の高い日が増えていますが,皆さん元気に過ごされていますか?そらグループでは新しい遊びに挑戦しました。「フィールドクライミング」という運動あそびです。床に沿って四つ這いの姿勢で移動し,多少の不安定な姿勢を保ちながら体幹筋力を使うこと,身体の動かし方を知ることをねらいとしています。人は四つ這いになると身体の重心がアンバランスになるため,無意識に体幹を使ってバランスを取ろうとします。

今回は,遊びの中に四つ這いの姿勢を取り入れることで自然と体幹を意識できるよう,縦に置いたはしごの間をくぐり,重心移動や姿勢の変換に挑戦しました。前へ進むために片手で身体を支えます。「おっと。」とバランスを崩しがちになる場面もありましたが,進むうちに自分で重心を感じて調整できていました。

次はトンネルです。高低差や幅の違いがあるため姿勢の変換が必要です。細いトンネルを通るために自然と両手が近い位置になります。また,低いトンネルを通るために両手の感覚をあけ頭を下げます。このとき,トンネルの位置を目で確かめることができており,目から脳への刺激も伝わっています。

今回は四つ這いがメインでしたが,色の識別をしたり身体を伸ばしたりする動きにも次回は取り組んでみようと考えています。1年を通してたくさんの運動あそびに取り組み,身体を動かすことに楽しさや心地よさを感じてもらいたいと思います。また,ご家庭でできる運動あそびも随時,紹介していきます。(浜脇)