月見団子

9月24日の「中秋の名月」、残念ながら鹿児島では綺麗な月を見る事は出来ませんでした。

添え物の「ススキ」もまだ顔を見せてくれませんが、「お団子だけは欠かせない」といこいの丘では

利用者さんと団子作りをいたしました。

普段おやつ作りは女性利用者さんが担ってくださり、男性利用者さん達は出来上がるのを待っておられますが、

この日は中学校の家庭科のように、男性利用者さんも全員参加で行われました。

「ハイ、自分の分は自分で作りなさい!」と女性利用者さんに言われ、(女性パワー強し!)不慣れな手つきで

「クルクル」と綺麗な(?)形に丸めていらっしゃいました。

かくして「月見団子」の出来上がり!お月様は見えませんでしたが早速頂き、パワーを注入いたしました。

敬老食事会

9月19日、「敬老の日」から2日遅れでしたがお祝いの食事会を開きました。

3か月振りの食事会ということで皆さんとても楽しみにしておられ、秋晴れの下自然に

囲まれた場所で和食に舌鼓を打ちました。

参加の利用者さんは皆さん80代後半の方々ばかりでしたが、いつもと違う雰囲気や

お料理に、片時も箸を止めず普段の昼食時には見られないような食欲旺盛振りでした。

いこいの丘の最高齢の方は90歳になられますが、その方を含めどなたもしっかりと

食事を召し上がり、そしてよく歩き、よく笑う。きっとそれが健康長寿の秘訣なのでしょう。

又、早寝早起きの規則正しい生活を送られており、見習うべき点が沢山あります。

食事処が伊敷方面だったこともあり、第二次世界大戦中の【第45歩兵連隊】が

あったことを皆さん覚えておいででした。その跡地が現在どうなっているのか知りたい

ということで、食後は『鹿児島県立短大』周辺の見学に向かい、中には看護動員された方も

おられ改めて皆さんの歴史の深さを知りました。

施設に帰った後皆さんに思い出になる品をお渡しし、「来年もきっとみんなで揃って

お祝いしましょう!」と約束し、「エイ、エイ、オー!」の掛け声を掛け合い皆さん

笑顔で岐路に着かれました。

壁面 十五夜と桔梗

酷暑の8月も終わりほんの少し秋の気配を感じられるようになりました。

いこいの丘の利用者様は誰一人熱中症に罹ることなく暑さを乗り切って下さり、「朝夕

の散歩もあまり汗をかかんようになったよ」とか、「今日は秋冬の野菜の種を蒔いた」等と

元気いっぱいです。

施設でも秋を先取りしようと「十五夜」と「桔梗」の壁面作りに取り掛かりました。壁いっぱい

花で飾ろうと紫を基調に大小沢山の花を作ってくださり、真ん中には十五夜の月。やはり秋の花は

落着き、心がやすらぎますね。

「しろやまの風」の職員が日除けの為に植えてくださったニガウリも刈り取られ、裏の栗の実が

色づいてきたのを楽しみに眺めておられる方もいらっしゃいます。そして歌好きの方は花作りの

合間に「里の秋」を口ずさんだり、皆さん秋が待ち遠しいようです。

今年の十五夜は9月24日。「中秋の名月」に付き物の「月見団子」は、『団子を月に見立てて

その団子を食べることで月のパワーをもらう』という意味があるそうです。

ということで、皆さんがパワー全開になるようお団子も準備しましょうね!

そしてみなさんがつくってくださった壁面飾りのように、24日が晴れますように!

フルーツポンチ

今日、利用者様から御自宅で採れたスイカを頂きました。

この夏もう何度か召し上がった方もいらしたようですが、今年初物という方も多く、皆さん

とても喜んでいらっしゃいました。

今朝採れたてで、蔓も枯れずっしりと重く、包丁を入れると弾けるように真っ二つ。

早速冷蔵庫に入れ、おやつの時間まで冷えるのをじっと皆で待ちます。

その間に、いつものお料理担当女性利用者様に白玉団子やゼリーの準備をしていただきました。

そう!今日のおやつは『フルーツポンチ』!想像しただけで美味しそうですが、見た目も

大事ですよね。スイカの実を丸くくりぬいたり、皮をオシャレにギザギザに切ってみました。

午後の体操も終わり、スイカも良い具合に冷え、さてお待ちかねのおやつの時間です。

白玉団子に二色のゼリー、涼味たっぷりのデザートが出来上がりました!

皆さん「冷たくて甘~い!」と顔がほころび、いつもより勢いよく口に運ばれました。

水分補給にもなり爽やかな気分!ごちそうさまでした。

 

そうめん流し

 

暑~い、暑ーい夏到来! 恒例の『そうめん流し』を行ないました。

鹿児島はクルクル流れるそうめん流しが有名ですが、「いこいの丘」では本格的に青竹を使って流します。

いつものように利用者様がご自分の庭から飛び切り綺麗な竹を切って来て下さいます。

竹が割けるところってなかなか見ることが出来ないので、利用者様たちと拝見しに行きました。

丁度真ん中から割けるように鉈を差し込み、そのまま勢いよく割っていきます。熟練工のように

手慣れた動作であっという間に真っ二つ!気持ち良いですねぇ!正しく『竹を割ったような・・・』の形容詞にピッタリです。

この竹あってこそのそうめん流し!本当にありがとうございます。これだけでも涼を感じていただけますね。

さあ竹の準備もOK!女性利用者様達は郷土料理の『がね』作りに精を出されました。

皆さんベテラン主婦なので、「がね作りお願いしま~す」と言って材料を預けると、「ハイハイ」と

何も言わなくても作業を分担して仕上げて下さいました。

そうめん流しの始まりです!

上手に取れる方、目の前を素通りされて「あぁ~」と残念がる方、それでも皆さん十分召し上がることが

出来たようで、食べることにも満足し「自分も流してみたい」と今度は流す役を体験される方も

いらっしゃいました。なかなか流すタイミングがお上手で、来年は是非流し役を宜しくお願いします。

『がね』も「懐かしいねぇ、美味しい!」と喜んで下さいました。

良い暑気払いになりました。

七夕飾り

7月に入り、いこいの丘では早々に七夕飾りの制作に取り組みました。

利用者様がご自宅の庭から3メートル余りの笹竹を採って来てくださり、(毎年ありがとうございます)

早速星飾りやくすだま、短冊を飾りつけました。

『五色の短冊』、色毎に意味あるようですが、皆さんが書いた願い事は一様に健康に

関する事で、やはりお年を召すと日々元気で過ごせることが一番大切なのですね。

中には大の野球好きで「ダイエーホークスが優勝しますように」(今はソフトバンクですが・・・)と

書かれた方もいらっしゃいました。私達職員も皆さんが健康で楽しく過ごしていただけることを

お祈りしております。

そして七夕の主役、牽牛・織姫と天の川も飾りました。7月7日の利用者様は女性ばかりだった為、

唯一牽牛役の男性職員が織姫様たちに囲まれて記念撮影。その時1人の利用者様から、男性職員に

「早く織姫様が見つかるといいわね」と優しくも鋭いお言葉・・(ありがとうございます。頑張れ

彦星!)

「七夕にそうめんを食べると大病しない」ということで、いこいの利用者様には打ってつけの

「そうめん流し」も企画しております。

鹿児島県警本部見学

6月29日、皆さんお楽しみの施設外活動を行いました。

今回は鹿児島県警本部の見学&ランチ。

目の前に錦江湾と桜島を望む眺望豊かなレストランでのバイキング、なかなか外食の

機会が無い方もおられ、バラエティーに富んだメニューは目でも楽しんでいただけたようです。

皆さん食欲旺盛でしたが、決して余分には取らず『もったいない精神』発動で、取り分けた

お料理を完食されました。

さて、県警本部に到着です。

『警察』というのは、一般市民にとって遠くて近い、近くて遠い存在のせいか、皆さんワクワクと

少し緊張の様子です。

しかし、案内をして下さった広報の女性は大きな声ではっきりと話し、移動も皆さんのペースに

合わせゆっくりと歩いて下さったり、何より優しい笑顔の方だった為か、利用者の方々の緊張も

解けたようです。

すれ違う職員の方々も笑顔で会釈をして下さり、皆さん好印象を持たれたようです。やはり

組織の印象は『人』ですね。

見学内容は通信指令室、交通管制センターをガラス張りの外から拝見し、主要交差点の様子を

リアルタイムで見ることが出来ました。

「ようこそ、常盤会いこいの丘の皆様」という文字を指令室の大きな電光掲示板に映して下さり、

ご配慮に皆さん感激されていました。残念ながら庁舎内の撮影は出来ませんでしたが、玄関で

警備をされていた警察官方は記念撮影に快く応じて下さり、「西郷どん」のようなその体格の

良さや親しみやすい笑顔に皆さん「よかにせやなぁ」と、鹿児島の安全を守って下さっている

事を実感されたようでした。

父の日

 

6月の第3日曜日は父の日ですね。

【いこいの丘】の男性利用者様は3名だけですが、その方たちの利用日はやはり活動室の

雰囲気が違います。

野球の話題が出たり、身近な素材でササッとフォトフレームを作ってくださったり、身体を

使ったレクリエーションにも活気が出ます。

皆さんは『昭和のお父さん』ですから、きっとお子様達を厳しく教育されたとも思いますが、

今ではすっかり好々爺。お孫さんの成長がとても楽しみなようで、離れて暮らす子供さん方

とも良い関係を保っておられるようです。

母の日に比べて世間の盛り上がりが今一つで申し訳ない気がしますが、皆さんが長い

年月家族を支えて来てくださったことに私達は感謝しています。

そのお礼の印に女性利用者様と職員からバラの花籠のプレゼントをしました。

父の日の花は『黄色いバラ』だそうです。でも黄色いバラは花言葉にネガティブな

物があったので、赤と白にしました。

少し照れくさそうでしたが喜んでいただけたようです。

働く女子へのアンケートで、「父親って偉大だな」と感じる瞬間の第一位が「仕事で

お金を稼ぐ大変さを知った時」だそうです。

外で『七人の敵』と戦ってくれているお父さん、ありがとうございます。

 

 

 

レクリエーション

【いこいの丘】では、毎日利用者様・職員全員参加でレクリーションを行なっています。

目的は「笑顔」を増やすことですが、手先や身体を動かし頭を使うことは、高齢者の方の

健康にはとても良いことです。

その為、準備の段階から利用者様に参加して頂いており、道具は殆ど手作りです。

今回ご紹介するのは「輪拾い」、(ネーミングがチョット・・・)。

必要な物は新聞紙で作った輪っか、そして背負子です。

新聞紙の輪っかの作り方説明すると、当然ながら「これは何に使うの?」との質問、

「今日のゲームに使います。お楽しみ~」と答えると、「そうなんだ。どんなゲームだろう!」

とせっせと輪っか作りに精を出されます。

皆さんのお蔭で十分な数が出来上がり、準備はOK!ルールもシンプルなものにします。

50㎝程の棒に作った輪っかを通し、背負子に入れる。早く全ての輪っかを拾い入れた

方の勝ち、というもの。

我々は当然皆さんが一つずつ輪っかを拾い上げると思っていたものの、いざ初めてみると

一気に幾つもの輪を棒に通し背負子に入れる方が出てきました。「ナルホド~!」さすが

年の功(?)

その様子を見ていた方達も、「そいが良か!」と早速真似をしだします。でも上手く

取れたり取れなかったり、応援と笑い声に包まれたままゲームは終了しました。

「あぁ、面白かねぇ!」「難しかぁ」と皆さん勝負には拘っても結果なんて気にしません。

穏やかな方達です。

又、皆で盛り上がりましょう!

雨に咲く花

 

例年より一足早い梅雨入りに、控え目ながらカエルの鳴き声も聞かれるようになりました。

今年は植物も自然の巡りも早いですね。

その流れに遅れまじと、いこいの丘では紫陽花の壁面造りに挑みました。

先ずは和紙などを紫・青・ピンクに染め上げていきます。まだらに染まった紙に立体感を

出す為ちぎった色紙を貼り付けていくと、本物と見紛うばかりの大輪の紫陽花の仕上がり!

そして、紫陽花の引き立て役のカタツムリやカエルの登場です。

「カエルはもっと上だよ」「いや、カタツムリはその横」等々・・・

皆さんご自分の感性を活かして【アジサイ園】の出来上がり!

送迎の道中、慈眼寺の紫陽花ロードを観ては、「綺麗だねぇ」と言いながら、

「雨は嫌だ」「雨はいらんど」、「「でも、桜島の灰は流して欲しか」って

思いはそれぞれです。

紫陽花ほど雨が似合う花はないですね。