今回は,指や手のひらを使うことで五感を刺激することや色に親しむことをねらいに絵の具あそびに取り組みました。

はじめに、色に親しむことができるよう、色と名称のマッチングをしたり「赤と青を混ぜたら何色になるかな?」等のクイズを行ったりしました。
次に、デカルコマニーの活動を行いました。デカルコマニーとは、絵の具を紙で挟み込んで転写し、絵の具が混ざり合った模様を作り出す技法です。絵の具の固さや色味によって、様々な混ざり具合を楽しむことができます。自由に色を付けた後、少しの水を含んだストローで色を広げ色の重なりを楽しみました。一斉に紙を広げ模様ができると「わ~凄い!」「模様ができたね!」と嬉しそうな声が聞かれました。お友達との交流に繋がるように、お互いの作品を見せ合うよう促すと「○○くんの模様いいね!」等、お互いの作品を認め合うことができました。

最後に、全員で1つの作品を作り上げる達成感を味わえるよう、にじ組にちなみ、虹の手形アートに取り組みました。支援者が「色の決め方はじゃんけんにする?くじ引きにする?」と尋ねると、くじ引きで決めることになりました。希望の色が重なった際には、自分からお友達に譲ってくれたり譲ってくれたことに対してきちんとお礼を伝えたりする姿がみられ、とても成長を感じました。ペアで塗る際には、塗る範囲や順番を決めるように促すと「僕がこっちから塗るから○○くんはあっちから塗ってね。」等と言葉でやり取りをしながら決めることができていました。手のひらに筆で絵の具を広げると「冷たい!」「くすぐったい!」と教えてくれました。完成した虹の手形アートを掲示すると、子どもたちの満面の笑みがみられ、拍手をすることでお互いに頑張りをたたえ合うことができました。

言葉でのやり取りを日々練習しているにじ組さん。最近は、お互いの得意なこと(虫捕りや塗り絵等)に気付き、認め合ったり協力したりと子ども同士の関わりが増えてきました。今後も、様々な活動やあそびを通して、子ども同士の関わりやより良い関係作りに繋げていきます。
(藤谷)