寒い冬もようやく終わりが近づいている頃,子ども達は就学や進級への期待と共に様々な活動に取り組んでいます。
今回のにじグループでは正しい姿勢や筆記用具の持ち方を意識したり,集中して取り組むことを目標になぞり書きの活動を行いました。今回は集中して取り組むことができるように2人ずつの個別活動で実施しました。最初に,文字を書く時の姿勢を一緒に確認を行います。支援者が「姿勢をピンと伸ばしてね。机とお腹は拳一つ分だよ。」と実演しながら伝えると模倣しながら実践することができました。次に鉛筆の持ち方を確認します。3本指の形を確認し,鉛筆を置く位置や握る位置を確認しました。普段から塗り絵や文字を書くことが好きなお子さんも多く,筆記用具の使い方には慣れてきている子ども達でしたが,動作をゆっくりと確認すると「あれ?分からなくなっちゃった。」や「いつもと持ち方が違う!」等と改めて正しい持ち方を知ることができたようでした。握り方が不安定なお子さんには言語聴覚士の先生より紹介を受けた補助具を提供し,指で握る位置を確認していきました。その後,正しい持ち方を意識しながらなぞり書きのプリントを3枚取り組みました。直線や曲線等それぞれの様子に合わせてプリントを提供します。早く終わらせたい気持ちから点や線からはみ出してしまうお子さんが多くいました。「ゆっくり線からはみ出さないようになぞろうね。」と伝えたりはみ出さずに書けた時には素早く「とっても丁寧になぞれたね!」と褒めることでどんどん意欲が高まり,丁寧にやり遂げることができました。
今後も,運筆やなぞり書きの活動を通して筆記用具に触れたり姿勢を意識しながら就学を見据えた働き掛けを行っていきたいと思います。