体格が小柄であるご利用者様から「近くのお店だと自分のサイズに合ういい服が見つかりません。」との困り事が聞かれた為、個別で職員と一緒に買い物訓練を行いました。詳しく話を伺うと、今まではレディース服やキッズサイズの服装をしていたようで「アパレルショップで買い物をしたことがないから、どうすればいいのか・・・」とのことでした。早速、欲しい服や予算を考えたり、サイズの品ぞろえが豊富なショップを探したりと、職員と一緒に買い物の計画を立てていきました。ある程度の目星がついた所で、公共交通機関を利用し少し遠方まで、少し緊張した様子も見られましたが、楽しみながら買い物学習を行うことができました。
店員さんとのやり取りも、初めは職員に助けを求める場面が見られましたが、店舗を周るうちに少しずつ、自分の思いを店員さんに伝えることができておりました。そして、気に入った洋服が見つかり購入でき大満足だったようです。他にも自分の体型や趣味に合う良いお店が見つかり、ズボンも欲しくなったとのことでしたが、予算をオーバーしてしまう為、今回は買うことはできませんでした。しかし「また今度、工賃をためて買いに行きます。」と意欲的な言葉を聞くことができました。
自分に合った服装を選んで購入することは、生活スキルの一つでもあります。コロナ感染症の流行で思い通りの活動ができない中、ウィズでは個別での対応等、感染症対策に細心の注意をはらいながら、その人の思いの実現に向けてできることを行っています。利用者の方々が主体的に豊かな生活を送る為に、今後もできる活動を工夫して実施していきたいと思います。