ほし はさみ

本日は、紙を切る感覚を味わい,指先の開閉する動きを意識することをねらいとして,はさみを使うことに挑戦しました。ライオンの顔を描いた紙皿を用意し,紙皿の回りをライオンのたてがみに見立てた部分を切りました。まずは,支援者と一緒にはさみの持ち方と手の動かし方の練習です。「ぐー」,「ぱー」の掛け声に合わせて指先を曲げたり開いたりした後,はさみの穴をどの指を通すか「お父さん指だね。」,「お母さん指だね。」と伝えながら確認しました。そして,はさみの穴に指を通して再度「ぐー」,「ぱー」と声掛けに合わせて指先をしっかり曲げ伸ばしをして紙を切りました。

指先に力を入れて紙が切れると,支援者の顔を見ながら「チョキチョキした!」と切れたことの嬉しさを言葉や表情で見せる子ども達でした。

次は,ライオンのたてがみの線に沿って切るように指差しをしながら声を掛けると,真剣な表情で刃先を合わせる子どもたちです。その時,非利き手を怪我してしまわないように,支援者が手をしっかりと添えて持つ場所を確認しました。また,非利き手を使って支えることができるようになった子どもには,持つ位置にシールを貼って自分で意識できるようにしました。練習をすることもいいと思います。ライオンのたてがみが完成すると切れた部分を触って確かめ,改めて自分でできたことを実感し,とても嬉しそうでした。

指の開閉動作が難しい子どもは,洗濯バサミをライオンのたてがみ部分に挟んでいきました。洗濯バサミでは摘まんだり指先に力を入れたりする動きは,はさみを使うために必要な動作に繋がるおすすめのあそびです。

お手本や目印だけでなく,事前に腕の使い方を知るときに「ぐーぱー」,「ぺたぺた」,「とんとん」など,音のある言葉を用いて楽しい声掛けをしながら確認することで,さらに楽しく取り組めると思います。ぜひ,    お家でもはさみやのりなど様々な道具を使うことに挑戦して子どもの興味を拡げてみてください。(二見)