ほし 絵カード

木々の葉が青々と茂り,夏を感じる季節となりました。

今回は,食べ物や生き物,道具,色等の名前を知ることをねらいとして,絵カードの活動を提供しました。個々の発達段階を把握し,1人1人に合った支援ができるように,個別で取り組みました。

まず,子どもたちの意欲を引き出せるように,どのジャンルから挑戦するか選んでもらいました。動物の絵カードを選んだ子どもたちには「これは何の動物?」と絵カードを提示しながら尋ねると「ウサギ!」や「ピョンピョン!」と答えることができました。中には,ジェスチャー付きで教えてくれる子どもさんもいました。

また,言葉で答えることが難しい場合には,2~4枚の絵カードを提示して「ゾウはどれかな?」等と尋ね,名称と絵カードのマッチングを行いました。「凄いね!」や「よくできたね!」と声掛けを行うと,ハイタッチで喜びを表現してくれました。絵カードの名前を確認した後には「これはどんなときに使う?」等と道具の用途を確認したり「リンゴは何色?」等のクイズを提供したりしました。また,他児との関わりに繋がるよう,写真カードを提示しながら「次のお友達を呼んでみよう!」と声掛けを行うと「〇〇ちゃ~ん!」と名前を呼んだり優しく肩を叩いたりする姿がみられました。だんだんと他児にも慣れ,交友関係が広がってきているので,今後も子ども同士の関わりが増やせるように働き掛けていきます。

今回は,絵カードで様々なものや色,数字の確認を行いましたが,今後も1人1人の興味や関心,発達段階に合わせた活動を提供して,成長に繋げていきたいと思います。ご家庭でも,絵本の読み聞かせや買い物の際に「これはリンゴだね。丸いね。」等と簡単な言葉で短く伝えることで身近なものについて覚えることができるので,ぜひ親子のコミュニケーションに取り入れてみてはどうでしょうか。

(藤谷)