今回は,聞き取る力や記憶した言葉を正しく伝える力を高めることをねらいに,注文ゲームの活動に取り組みました。
まずは,アイスやポテト等の注文する食べ物を伝え,復唱を促しました。記憶することが得意な子どもには食べ物の数を2,3個に数を調整して伝えたり,難しい子どもには再度ゆっくり伝えたり注文内容を連想しやすいヒントを提示したりしました。
また,記憶し続ける力を身に付けることができるよう,あえて全員でダンスを踊る時間を設けました。見通しをもって取り組めるよう「音楽が止まったら順番に名前を呼ぶから覚えておいて下さいね!」と事前に伝え,音楽が始まると「これ、私好き!」と元気いっぱいに踊ってくれました。
そして,ダンスの途中で音楽を止め,注文した物を買いに来てもらいました。一人ひとりの成長段階に合わせて記憶する時間を調整することができるよう,順番に職員が名前を呼ぶと「はい!」と元気よく返事をすることができました。買い物をする際には,ほとんどの子どもが注文を正しく伝えてくれました。始めは思い出すことが難しく焦る子どもも,注文した食べ物の頭文字や特徴等のヒントを伝えたりすると「分かった!アイスください!」と自分たちで思い出して注文することができました。
聞き取った言葉を覚えて伝えるあそびに対して,苦手さを感じる子どもも多いかと思いますが、聞き取りやすい環境を整えたり子どもたちの好きな要素を取り入れながら,成長段階に合わせて活動の難易度を調整したりすることで,意欲的に取り組むことができています。今後も,子どもたち一人ひとりにあった活動や環境を整えながら,子どもたちが楽しみながら,できることを増やしていけるよう努めます。
(末吉)