にじ 集団の中で自分の役割を持つという経験

にじグループでの生活や活動では、お友達との関係や、公共の場での振る舞いにおいて、より多くの社会性やコミュニケーションが求められる場面を意識的に提供することを行っています。その中で自分の役割をもって果たすという経験をする為の場として、日常的に行っているお当番活動や、音楽活動において楽器や役割を分担する活動、SST(ソーシャルスキルトレーニング)の活動を設定しています。最近では児童自らが自分から役割を見つけてやろうとすることも増えてきており、そのような意欲を尊重した関わりを常に心がけています。

7月には、施設長からのお願いという事で、各自センターで使うものをスーパーに探しに行き、買ってくるという活動を行いました。スーパーに売っているお菓子に気が付きつつも、自分が買う物を歩いて探したり、店員さんに聞いたりして探し、買ってくることができました。お店の中では走らない、静かにする、ペアのお友達や先生と離れないというルールも自分の役割を果たすために必要な事であるという意識が自然と生まれている様子が見て取れました。

8月にセンターの夏祭りを経験し、楽しかったお祭りを今度は自分たちで企画してやってみようという活動を行いました。お店の内容を決め、担当を決め、役割や順番を決めて準備し、次の週ににじグループのお祭りを行いました。お店によってお客さんが来ない時間があったり、店員さんが2人のお店は順番や分担を行ったりと臨機応変な対応を求められる場面が発生しましたが、誰一人お店から離れて立ち歩いたりすることなく協力して一生懸命自分の役割を果たそうとしていました。

 

今後は全体の行事において、にじグループの児童が役割を持って運営に関わる場面が出てきます。一つ一つ経験を積み重ねて一生懸命取り組んでくれるものと期待しています。