今回,指先や掌で粉や団子の感触を確かめることや,白玉団子の状態の変化に気付くことをねらいとして感触あそびを行いました。
普段から小麦粉,片栗粉,パン粉などを粘土状にして感触あそびに取り組んでいますが,今回は白玉団子を茹でる前後での状態の変化を楽しんでもらうこともねらいとしました。
始めに,白玉粉の粉を提供すると顆粒状になった粉に興味津々な様子でした。職員がその顆粒を指先で摘まみ粉状にしてみせると子どもたちも一斉に指先で摘まんだり,掌で擦り合わせて感触を確かめたりする様子がみられました。
次に水を混ぜて感触の違いを確かめました。水と粉が少しずつ混ざり合うことで粘土状になると子どもたちは思い思いに形を作って遊び始めます。なかにはサラサラからべとべとした感触に変化したことで触ることが難しくなる子どももいましたが,その場合は袋に入れて提供したり,小さい粒にして提供してみたりと工夫することで少しずつ触れることができていました。
また粉の状態の変化に合わせて“サラサラ”“ねばねば”“べたべた”など感触を表す言葉を適切なタイミングで声掛けすることで言葉の習得だけでなく“この感覚がべたべたなんだ”という実体験に基づいた気付きにも繋げています。
最後はいよいよ白玉団子作りです!実際に目の前で茹でて見せると子どもたちは不思議そうにみつめていましたが,茹で上がりつるつる,つやつやになった団子を見せると一斉に手を伸ばし感触を確かめ始めます。これまでの感触とは全く異なる様子にびっくりしながらも不思議そうに何度も何度も夢中になって感触を確かめていました。これからも子どもたち自身が関心をもち,意欲的に参加できるような療育を提供していきます。
(平川)