今日は,はさみの正しい使い方や折り紙の手順を意識しながら作ることをねらいとして,制作を行いました。今回は6月をイメージし,画用紙で雨を,折り紙で「カエル」と「カタツムリ」を作ることに挑戦しました。
まずは,雨模様に線が描かれた画用紙を切っていきます。職員が「黄色に親指だよ。」,「黄色が上になるように持ってね。」と声を掛けると,正しい持ち方ではさみを持つことができました。雨模様が描かれた画用紙を片手でしっかり持てる大きさにしたことで,手元に集中し,線に沿ってはさみで切り進めることができていました。また,切り終わるまで視線を離さず画用紙を見ていたり切りやすい向きに画用紙を動かしたりする様子がみられました。
次に,折り紙で「カエル」と「カタツムリ」を作ります。今回は,手順表を見ながら作るのではなく,職員の説明と手本を見ながら,全員でペースを合わせて作ることに挑戦しました。
「緑が上になるように置いてね。」,「丸と丸が,引っ付くように折ってね。」などと,手本提示とともに説明される言葉をよく聞いて,順調に折り進めることができていました。また,「みんなで一緒に作っていくからね。」,「ゆっくりで大丈夫だからね。」など,落ち着いて作ることができるように声を掛けたことで,しっかり手でアイロンを掛けたり折り紙に書かれた目印をよく見て折ったりと,丁寧に折ることができました。
完成した「カエル」の目や「カタツムリ」の模様は,マジックペンを使用して描きました。まん丸の目やニコッと笑った目など,表情豊かな「カエル」が誕生しました。また,「カタツムリ」の模様を描く際には「グルグルグル~。」と呟きながら描く様子もみられました。
最後に,完成した雨や「カエル」,「カタツムリ」を,画用紙に貼り付けていきました。子どもたちは,お互いに完成した作品を見て「目がお揃いだね。」,「可愛いね。」と話し,自分自身だけではなく,相手を認めて思いやる様子がみられ,とても嬉しい瞬間になりました。
今回は,1人で1つの作品を作りましたが,今後は全員で1つの作品を作ったり立体的な作品に挑戦したりと,幅広い制作に取り組めるよう活動内容を工夫していきます。(網谷)