今回はボタン掛けに挑戦しました。まず,ボタンを掛ける指先の感覚を知ることができるように,個別で取り組み1つ1つの動作を確認しました。また,ボタン掛けでは小さいボタンをつまんだりボタンと布を持ち替えたりする必要があるため,順番を待つ時間は紐通しを行い,左右の指の協応動作を練習しました。
最初に,直径約2cmのボタンを使用しました。布を持ってボタンホールに入れようとする子どもたち。「ボタンをつまむよ。」,「穴にボタンを入れてね。」,「ボタンを引っ張ろうね。」など声を掛けて一つずつ手順を確認しました。必要に応じて職員が手を添えながら一緒に取り組むと,ボタンをつまむ指と布をつまむ指を確認しながら,ボタンを掛けることができました。
次に,直径約1cmのボタンに挑戦しました。ボタンとボタンホールをじっと見つめながら,慎重に取り組んだり職員が少しボタンホールに入れたボタンを引っ張ったりと取り組み方は様々です。小さいボタンを掛け終わると達成感のある笑顔を見せる子どもたちでした。
最後に,洋服のように自分の胸の上でボタンを掛けたり外したりしました。使ったボタンは最初に取り組んだものと同じですが,机の上と胸の上では視点や手の動かし方が少し異なってきます。再度,職員と一緒に手順を確認し,ボタンを掛けると「できた!」と胸を張って見せる子どもたちでした。
ボタン掛けは,布を引っ張ったりボタンをボタンホールに入れたりなど指先を細かく使います。今回,子どもたちはとても集中して手元を見ながら取り組んでいました。ボタン掛けの練習に取り組むことで,洋服の着脱だけでなく少しずつ自分でできることが増えていくと嬉しいですね!(綾織)