幼児期は運動能力の多くを遊びの中で習得していくと言われています。今回は,リボンあそびを通して多様な運動に取り組むことで,運動の楽しさを知ったり刺激を感じたりしながら,より一層巧緻性を高めることをねらいとしました。子どもたちにとっては初めての取り組みであったため,素材や道具に親しみ楽しく活動できるよう音楽に合わせてリボンを振ったり回したりと基本的な運動を中心に行いました。
最初は,リボンを横に振り腕を大きく動かします。手をまっすぐ伸ばして振ると,リボンは綺麗に弧を描きます。手の平で棒をぎゅっと持ったり軌道を目で追いかけたりすることができていました。次に円を絵がくように回します。この動作は,手首を柔らかく使うことが求められます。横振りと比べ微細な動作になりますが,大きな円から徐々に小さく円を描くことができるよう支援者と一緒に回すと,意識しながらリボンを回すことができました。ほかにも8の字を描いたり高さを変えたりすることで,身体の動きが段々と多様化してきます。
活動後は,両手を使いリボンを巻き付けます。長いリボンが腕や手に巻き付く場面もありましたが,ゆっくりと動作を確認し「できた!」と笑顔で伝える姿がありました。
まもなく梅雨入りです。雨が続くと大人でも憂鬱な気分になりがちですが,天候に合わせて楽しい遊びを行い,めばえに楽しく通えるように取り組んでいきます。(浜脇)