本日は,バランスを保つ練習として平均台や体幹筋力を刺激する遊びを行いました。最初に挑戦したのは平均台です。多くの子どもさんにとっては落ちる前に勢いで渡りたくなるようです。今回は落ちる恐さが少ないように,床から10センチ程度の低い平均台を用意して「ゆっくり,ゆっくり。」と声掛けをしながらバランスを保つ感覚を経験できるように促しました。
平均台を渡りきった子どもさんは梯子を渡ります。上半身と下半身にバランス良く力を入れて連動させる動きは,運動機能の発達に欠かせない動きです。難しい動きであるからこそ,最後まで渡り切った時の喜びは大きく,笑顔でガッツポーズをしたり支援者に抱き付いたりと,思い思いの方法で達成感を表現していました。
平均台や梯子と同時進行で,待機中の子どもさんは別室で個別の運動遊びを行いました。円形のマスを使った『大股歩き』で歩く姿勢や踵から足を床に着く練習をしたり,『トランポリン』で膝の曲げ伸ばしを意識しながらジャンプしたり,支援者と『相撲』をして全身に力を入れる感覚を養ったりと,個々の実態に応じた活動を行いました。
特に支援者が後ろから抱きかかえながら床に落ちているボールを拾う『クレーンゲーム』では,腹筋と背中に力が入り「あー!!」,「うおー!!」と気合の声が漏れていました。普段使わない筋肉も使って疲れたように見えましたが,楽しさが上回ったようで「もう1回したい!!」との声が多く上がりました。
一言に“バランスを保つことが苦手”と言っても課題はさまざまです。今後も一人一人の課題に適した活動を提供できるように工夫してまいります。大人気だった『クレーンゲーム』を継続するために,次回は支援者の腰にサポーターを装着しようと思います!(玉利)