就労移行支援事業のご利用者の実習・就職先の開拓を行っている中で、心がほっこりする事業所に出会うことが出来たのでご報告したいと思います。
以前もお伝えしましたが、ご利用者の皆さんはそれぞれ素敵な夢を持たれています。ご利用者の職業生活をより充実したものにするため、ご利用者の希望を可能な限り叶えられるように、我々は職場開拓を行っていきます。その中で今回訪問したのは高齢者のグループホームでした。高齢者施設の障害者用求人は、ここ数年で増えてきているように思いますが、失敗事例も多く聞くので、気合を入れて企業訪問に臨みました。
訪問した事業所は障害者の雇用経験のない事業所でしたが、事業所の障害者雇用に対する思い、雇用管理についての考え方を聞き取りしました。失敗事例の中では、障害のある方を職員配置基準の中の一人として配置し、障害のある方に職業能力以上のものを求めてしまったり、また現場の従業員に対して十分な説明が出来ておらず現場から不満の声が上がるなどの事例をよく耳にします。しかし今回訪問した事業所は、障害のある方を配置基準のプラスαとして配置し、障害のある方が出来る職務内容を選定し、従業員の負担を減らし、より充実した活動を行っていきたいとのお考えでした。また、訪問した際にお話ししてくださった管理者の方からは、お話を通して、障害を理解し双方にプラスになる雇用を進めていこうという強い思いを感じることが出来ました。また、事業所の雰囲気もアットホーム感に溢れており、管理者の心の暖かさを感じることが出来ました。最初の訪問で「ぜひご利用者の実習を!」と思い、管理者の方にお願いし、先週から実習をさせていただきました。実習前に我々の方から職務内容や雇用管理等について提案をさせていただき、お忙しい中にも関わらず、実習前と実習中にも内容の確認と打合せを丁寧にしてくださいました。その甲斐あって、実習は問題なく終え(ご利用者の頑張りもあり)、ご利用者と事業所双方がよい感触をもち、次のステップとしてトライアル雇用へ移行することとなりました。
*文字数制限のため次に続く(ウィズ羽月)