先日行ったジョブコーチ支援の際に、うれしい事があったので報告したいと思います。企業に就職されている障害のある方の担当者から、「休みの翌日に気分の沈みが見られたり、業務終了間近に、明らかに疲れた様子を見せることがあります。障害があるからしょうがないんですかね…どうしたらいいですか。」と相談を受けました。私は少し返答に悩みましたが、「そうなんですねー、実は私もそうなんですよ。月曜日の朝は憂うつですが、会社では何とかポーカーフェイスで頑張っています。」と話すと、担当の方も「確かに私たちもそうですよねー、障害とか関係なく、皆そうですよね。彼はそれを素直に表現しているだけなんですね。」とおっしゃって下さいました。それを聞いて私は心の中で「ヨシッ」と叫び、続けて「特性として、疲れを感じたりすると周りが見えなくなったり、意識できなくなったりすることもありますが、声掛けをしていただくと意識していただけるようになると思います。」と伝えました。担当の方も納得してくださり、今後も見守りを行いながら声掛けをしていただけることとなりました。
私たちは、障害のある方の定着支援を行う際に、企業に障害への理解と雇用管理についてのアドバイスを行います。その際に私が気を付けていることは、障害を特別視しないことと、障害への正しい理解をしていだたくための説明です。今回の事例も、気分の沈みや疲れを見せてしまうことが障害の特性なのではなく、それを素直に表現してしまうことが特性ということであり、そのことを担当の方にも分かっていただけたかと思います。また、今回の事例は、障害に関係なくすべての社会人が直面することだと思います。障害が有るから…と考えるのではなく、その方個人としてとらえより良くなるためのサポートを今後も行っていきたいと思います。(羽月)