ちぎり絵

今回は,指先を意識して折り紙を千切り,千切った折り紙をかぼちゃの形の台紙に貼り付け,ハロウィンのかぼちゃ作りを行いました。事前に完成したかぼちゃを見せると,目をキラキラさせ「ハロウィンだ。」,「作りたい。」など,たくさんの声が聞こえてきました。均等に千切ることができるように折り紙の大きさを提示しました。折り紙を千切る際に「千切る時,何の指使うかな?」と尋ねると「親指と人差し指。」とみんなで真似をして確認しました。実際に,1枚の折り紙を手渡すと「これぐらい?」と千切った折り紙を見せて大きさの確認をする子どもたち。その後も,丁寧に真剣に折り紙を千切る姿がありました。

 

 

次に,千切った折り紙を台紙に貼ります。台紙の枠からはみ出さないように貼ることができるように,個別に声掛けを行います。枠から順に貼ることで,はみ出さないように意識する子どもたち。千切った折り紙の中から丁度合う折り紙を選んで貼ったり,重ねて貼ったりして工夫する姿が見られました。また,手ででんぷん糊を付けることが苦手な子どもも,2、3枚程一緒に貼ったり手拭きを用意したりすることで触ることができ,新たに成長した一面を見ることができました。糊を付けて貼っての過程を,みんな集中し長時間着座して取り組むことができました。完成に近づくにつれ「できたぁ。」,「見て見て。」と,先生やお友達に話しかけ見せ合う姿が印象的でした。

 

最後に,作品と一緒に写真撮影を行い,それぞれ個性あふれる作品が出来上がました。ハロウィンかぼちゃに帽子を被せると,より一層かわいらしい作品が出来上がり,活動後もじっと見続けたり「あれ○○くんの。」と自分の作品をお友達に教えたりと達成感に満ちた子どもたちでした。今回は指先を意識してちぎり絵を行いましたが,何かを作り楽しく活動に参加できる療育を今後も工夫し,発達段階に適した支援を取り入れていきます。

 

(地久里)