そら 指先あそび

手を使う動作は,拍手・握る・拾う・投げる・ひねる・すくうなどたくさんあります。大きな動作から細かい動作までそれぞれです。

今回,そらグループでは楽しみながら摘んだり手首を動かしたりすることができるよう,ゲーム遊びを通してペットボトルのキャップ開閉に取り組みました。キャップを開けると,中には子どもたちが大好きなキャラクターのイラストが見える仕掛けになっています。

 

ゲームの内容としては,選んだキャップを開け,事前に職員が見せたイラストと同じイラストを探します。お友達を意識しながら一緒に頑張ることができるように,青チームと黄色チームに分かれて取り組みます。「早くしたい…」と気持ちを押さえながら合図を待つ姿に成長を感じました。初めはキャップを緩めに閉めていたこともあり,キャップを早く開け「絵があったよ!」と伝えることができました。

2回目,3回目と進むにつれて,少しずつキャップをきつめに調整します。この調整をすることで自然に力の入れ具合を変える体験をすることができます。「先生と違う絵のときはキャップを閉める。」という約束事もしっかり守り,手指をしっかり動かすことができました。

職員も子どもたちに寄り添い,一緒にキャップを開けたり途中まで手伝ったりしながら楽しみ,大盛り上がりの活動でした。摘まむ動作ひとつをとっても「親指」と「その他の指」が向かい合って使えるようになり,指の腹で物を持っていたものが指先で摘まめるようになり…といった段階があります。洋服のボタンを外したりスプーン,フォークを使ったりという動作にも繋がる部分であり,子どもたちから「またしたい!」とリクエストもあったため,今後も継続していきます。

めばえでは,毎月,作業療法士が来所しご家族からお受けした運動に関する相談に応じたり運動面の発達について見ていただいたりしています。より専門的な視点からの情報も参考にし,子どもたちが楽しく意欲的に取り組みながら様々な発達を促すことができるように,更に工夫した遊びを提供していきます。お子さんの発達に関して気になる部分や知りたいことがあればいつでもご相談ください。

梅雨に入り,園庭あそびを行うにも天気予報とにらめっこしながらではありますが,室内でも汗をかくほど身体を動かすことが大好きなそらグループの子どもたちです。来月からは,いよいよ水あそびが始まります。体調に気を配りながら楽しい夏を過ごせたらと思います。(春田)