ほし トランポリン

新年度が始まり初めて会う職員やお友達に少し緊張気味の子どもたちでしたが,新しい環境に少しずつ慣れてきた様子です。園庭でかけっこをしたり音楽に合わせてダンスをしたり,たくさん身体を動かして遊ぶ姿も増えています。

本日は子どもたちの大好きなトランポリンを行い,ロディやマット,平均台も併せて使用しサーキット形式で身体を動かしました。

最初はロディに乗ってスタートします。前進はなかなか難しいようでしたが,その場で身体を上下に揺らすことができました。次にマットに登ります。厚さのあるジャンピングマットは,床や地面とは異なり足元が安定しないため,しっかりとバランスを保って歩く必要があります。落ちないように素早く走り抜けたり両足でジャンプして進んだりすることができました。

 

マットから降りると平均台に挑戦です。平均台やトランポリンで養われる力の一つに平衡感覚があります。前庭覚とも言われる平衡感覚は揺れや回転などの情報を感知する感覚で,身体のバランスや姿勢のコントロールに関わっています。この感覚が養われると姿勢を保って椅子に座ったり,転びそうになった際に身体を支える力にも繋がり怪我の防止に役立ったりすると言われています。平均台に足を乗せると両手でバランスを取りながら一歩一歩,慎重に進んでいきます。最初は職員と手を繋ぎながらゆっくりと渡っていた子どもたちも,慣れてくると一人で渡ろうと頑張る姿が出てきました。何度も挑戦したり横歩きで進んだりする様子もあり,成長を感じることができました。

最後は,お楽しみのトランポリンです。わくわくした様子でトランポリンに乗り,足踏みやジャンプをすることができました。職員と手を繋いで高く跳ぶと,一味違う感覚に嬉しそうな笑顔を浮かべる子どもたちでした。また,今回は順番を意識できるよう「10回跳んだら交代」という約束をして取り組みました。職員が見守る中,自分の番が終わるとスムーズに交替したりお友達が跳んでいる時に一緒に数を数えたりすることができました。子どもたちにとって物の貸し借りや順番を守って遊ぶのは難しいことですが,日常の様々な場面を通して練習している最中です。子どもたち自身が理解し納得できるルールを設けることで,少しずつ譲渡や我慢する力を身につけられるよう工夫していきたいと思います。

運動あそびを通して体力や筋力向上はもちろん,言葉や社会性など様々な力を身につけることができます。今後も,子どもたちが「楽しい,もう一回したい!」と思えるような活動に取り組んでいきます。(坂元)